東京の進化系惣菜パン 生地や具材に個性が光る最新4軒!

カレーパンや焼きそばパンに代表される惣菜パン。パン屋さんに欠かせないジャンルですが、今大きく進化中。生地で個性を出したり、具材の妙で唯一無二のパンに仕上げています。旨面白い最新4軒をご紹介! 『PARKER-HOUSE-…

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カレーパンや焼きそばパンに代表される惣菜パン。パン屋さんに欠かせないジャンルですが、今大きく進化中。生地で個性を出したり、具材の妙で唯一無二のパンに仕上げています。旨面白い最新4軒をご紹介!

『PARKER-HOUSE-BUTTER ROLL(パーカーハウス バターロール)』@茅場町

半年以上、試作を重ね完成したバターロール

バターロールの定義とは「生地にバターが入っている」こと。だからこそ「決まりがなくて面白い」と話すのは商品開発を担当する八木さん。イタリアンのシェフとして培ったセンスで、バターロールとさまざまな食材を組み合わせている。

ベーコンとほうれん草のポテトサラダ380円、スパイス香る野菜マリネと粗挽きソーセージ380円、グリル野菜&やわらかタンドリーチキン380円、トリュフ香る海老とキノコのタルティーヌ380円

手前から、ベーコンとほうれん草のポテトサラダ380円、スパイス香る野菜マリネと粗挽きソーセージ380円、グリル野菜&やわらかタンドリーチキン380円、トリュフ香る海老とキノコのタルティーヌ380円
ほうれん草のペーストをポテサラに混ぜ、鮮やかな色みを出すため仕上げにバーナーで炙る。ベシャメルソースとトリュフペーストがのったタルティーヌは、エビとキノコの食感が抜群

個性あふれる惣菜パンは、まるでひと皿の料理を食べたような満足感があるのが魅力。例えばソーセージと合わせるのは、クミンの香りが際立った紫キャベツのマリネ。パンの甘みとソーセージのジューシーな脂であふれる口の中を酸味でスッキリとさせてくれる。そのバランスが秀逸なのだ。

ココが進化系!

すべてのパンはバターロールと同じ生地ながら、形状や組み合わせる素材によって表情が変わるから面白い。タルティーヌはワイン、タンドリーチキンはビールと、お酒にも合うように作られているのもお見事!

『PARKER-HOUSE-BUTTER ROLL(パーカーハウス バターロール)』

[住所]東京都中央区新川1-1-7 GEMS茅場町1階
[電話]03-6262-8484
[営業時間]7時半〜19時、土9時〜17時※イートインは30分前LO
[休日]日・祝
[交通]地下鉄東西線ほか茅場町駅4b出口から徒歩2分

『野菜が主役のベーカリー 草鞋(わらじ)』@阿佐ヶ谷

パンというより野菜を食べている感覚に陥る

農家から届く旬の野菜を使った“野菜が主役”のパンを提供。メインの小麦粉は「はるゆたか」で、もちもち食感と甘い香りが特長だが、ここではあくまで甘みや旨みのある野菜の引き立て役。

しいたけ侍340円、アスパラねじねじ340円、大葉のリュスティック250円

手前から時計回りに、しいたけ侍340円、アスパラねじねじ340円、大葉のリュスティック250円

レシピを考案する大越さんは元・イタリアンシェフ。ポルチーニクリームソースを入れたり、大葉をジェノベーゼソースにしてリュスティックに混ぜるなどアイデアが光る。自身も野菜づくりの傍ら規格外の野菜も活用するなど、野菜への深い愛情が伝わってくる。

ココが進化系!

旬の野菜をふんだんに使用し季節を感じられる。カレーパンは玉ネギやニンジンなど一般的な野菜のほか、レンコンや豆など食感がいいものを入れ、さまざまな野菜の個性を堪能できる。完全ヴィーガン対応のパンも。

『野菜が主役のベーカリー 草鞋(わらじ)』

[住所]東京都杉並区阿佐谷北1-35-5 ヴィラージュ1階
[電話]非公開
[営業時間]11時〜売り切れ次第終了
[休日]不定休
[交通]JR中央線阿佐ヶ谷駅北口から徒歩7分

『田中惣菜店』@西小山

食事でもおつまみでも 気分で使い分けられる

“惣菜パン屋”であることにこだわった店名。その理由は「栄養バランスが良い惣菜でお腹いっぱい」になる食事として満足できるパンを作りたかったから。

コロッケバーガー430円、たこわさ390円、しそベーゼ390円

左から時計回りに、コロッケバーガー430円 、しそベーゼ390円 、たこわさ390円
軽くトーストするとパンの美味しさが増す。サクサクのコロッケはバーガーで

自由な発想でひと捻りされた惣菜パンたちは、多種多様な手作りソースが素材の長所を押し上げる。例えばコロッケはソースでなく、やさしい味わいのクリームソースと合わせて芋の甘さを引き立てる。

食事として楽しめるのはもちろん、スタッフがみんなお酒好きなのもあり、アルコールに合わせてもいける。

ココが進化系!

柔らかなタコと、ワサビの辛み、玉ネギの甘みのマッチングに驚いた「たこわさ」など、“つまみパン”が豊富。いずれはクラフトビールやワインなども置き、パンとお酒のペアリングを提案するコンシェルジュを目指している。

『田中惣菜店』

[住所]東京都目黒区碑文谷1-4-20碑ハイツ1階
[電話]非公開
[営業時間]10時〜売り切れ次第終了
[休日]不定休
[交通]東急目黒線西小山駅から徒歩12分

『もちよりぱん SAMBA(さんば)』@押上

看板娘たちも太鼓判!絶品ポテト&漬物パン

「お酒のアテが大好きで、いろいろ組み合わせたくなる」と話すベイカーの對馬(つしま)晶子さん。「漬物ぽてさら3兄妹」誕生のきっかけは、ポテサラに入るキュウリのパリポリ食感が好みで、試しにしば漬けを入れたことから。挟む「丸ぱん」は、国産小麦粉とよつ葉バターを使った菓子パン生地で、ポテサラ&漬物のほどよい酸味とマッチして飽き知らずの美味しさ。

和素材ポテト(昆布シソ)194円、漬物ぽてさら3兄妹(青シソの実・しば漬け・たくあん)194円、漬物ポテト(しゃくし菜)194円

左から、和素材ポテト(昆布シソ)194円、漬物ぽてさら3兄妹(青シソの実・しば漬け・たくあん)194円、漬物ポテト(しゃくし菜)194円
芋の味が濃い「キタアカリ」のホクホクさもいい。表裏10秒ずつレンジアップするとパンがふわふわに

看板娘(SAMBA)は平均年齢82歳の對馬さんの実母、義母、叔母たち。彼女たちに元気をもらいに来るお客さんも増加中だ。

ココが進化系!

充実したポテサラ系のラインナップやカニカマとの組み合わせなど、独自のアイデアが素敵。金時豆や虎豆、小豆などふんだんに豆を入れるなど、昭和レトロな佇まいの店内とマッチする和素材を使ったパンが多数並ぶ。

『もちよりぱん SAMBA(さんば)』

[住所]東京都墨田区押上3-26-6
[電話]03-6657-3938
[営業時間]12時半頃〜18時頃(17時半LO)
[休日]不定休
[交通]地下鉄半蔵門線ほか押上駅B3出口から徒歩7分

撮影/小澤晶子、取材/市村幸妙

※2022年6月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

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