答えは… 答えは「ちっぷべつ」と読む町名です。 思わず埼玉県の地名「秩父」から「ちちぶべつ」と呼んでしまいそうですが、秩父別はアイヌ語のチックシベツ、「通路のある川」が由来だといいます。 秩父別へは札幌から高速で旭川方面…
画像ギャラリー民間調査会社による47都道府県魅力度ランキングで13年連続1位に輝く「北海道」。
観光地として圧倒的な人気を誇り、豊富な海の幸や新鮮な牛乳やチーズなどの酪農製品、札幌ラーメンなどのご当地グルメ、雄大な自然、スキーなどのアウトドア…とにかく”非日常的“な魅力がいっぱいです。
そんな北海道には、漢字の一般的な読み方から想像するのが難しい地名がいくつもあります。
九州の2倍強という広い大地ゆえ、馴染みのないエリアだと道産子でも読めないものも少なくありません。「おとなの週末Web」では北海道の難読地名を取り上げながらその周辺の観光スポットやグルメも紹介していきます。読み方を学びながら束の間の旅気分を味わってみませんか?
今回は道央エリアの「秩父別」、何と読むでしょう?
答えは…
答えは「ちっぷべつ」と読む町名です。
思わず埼玉県の地名「秩父」から「ちちぶべつ」と呼んでしまいそうですが、秩父別はアイヌ語のチックシベツ、「通路のある川」が由来だといいます。
秩父別へは札幌から高速で旭川方面に進むこと約1時間半。水田が一面に広がるのどかな町です。
国内最大の無料の子どもの遊び場「ちっくる」
秩父別町(ちょう)では、国内最大の無料の子どもの遊び場、キッズスクエア「ちっくる」が注目されています。床面積600平方メートルもの広い空間に大型のネット遊具やチューブスライダーなどがあり、幅広い年齢の子どもたちがのびのび遊んでいます。室内なので天候に左右されないのが嬉しいですね!
屋外には、四角いユニットのキューブを組み合わせて造られた「キュービックコネクション」があり、ハンモックやすべり台も。当時、息子は、走り回ったり登ったりくぐったりとおおはしゃぎ。時間ギリギリまでずっと全力で遊んでいました。キャンプ場や道の駅に隣接しているので、家族で一日楽しめるなあと感じました。
※土、日、祝日は入場制限があるほか、利用の際は申込用紙の記入や整理券が必要となります。訪問される前に秩父別町の公式ホームページでご確認を宜しくお願いいたします。
一面の黄色いじゅうたん 北竜町ひまわりの里
秩父別町の西に隣接する北竜町(ほくりゅうちょう)はヒマワリで有名な町です。約40年前に町の農協の職員さんが研修で訪問した旧ユーゴスラビアの油用のヒマワリ畑に感動したことがきっかけで、ヒマワリ栽培が始まったそうです。
約23ヘクタールの畑に200万本ものヒマワリが咲き誇ります。見ごろは8月上旬で、シーズンには一面黄色のじゅうたんのように輝いています。私が訪れたときはあいにく小雨でしたが、それでも黄金色に輝くヒマワリは美しかったです。毎年7月中旬~8月中旬に「ひまわりまつり」が開催され、多くの人で賑わいます。
自然に囲まれた アグリ工房まあぶ
秩父別の東に隣接する深川市にある都市農村交流センター「アグリ工房まあぶ」は、温泉や加工実習、キャンプ場などがあり、宿泊しながらさまざまな体験ができる施設です。
仕事で深川市内の施設へ大学生と合宿に来た際、夕食はここに移動して学生さんたちと一緒にバーベキューを和気あいあいと楽しみました。高台にあるので市内を見下ろせるほか、遠く雄大な山も見えてその美しさに息をのみました。
小学生の息子と2歳の娘も一緒の子連れ参加だったのですが、学生のみなさんが一緒に遊んでくれました。息子は小川を飛び越えたり、娘は高台に登ったりしてはしゃいでいました。
よっぽど楽しかったのでしょう、娘は帰りたくないと30分以上泣き叫び、なんとか抱え込んでバスに乗せました・・・今では良い思い出です(笑)
このあたりは高速に近くて利便性がよいほか、旭川市にも近いので、道北エリアの観光の際はちょっと立ち寄って家族や友人と楽しんでみてはいかがでしょうか。
文・写真/森順子
森 順子
元テレビ北海道アナウンサー。現在は教育サービスの会社を運営しながら地理の楽しさを普及する活動も行っている。地理女net代表/札幌国際大学短期大学部講師/札幌観光大使
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