【読みたい北海道・難読地名編】「初山別」は日本最北の天文台がある、日本海に面する村の名前!

初山別には日本最北の天文台がある 「しょさんべつ」と読む村の名前です。 アイヌ語の「ソウサンベツ(滝が・そこで・流れ出ている・川)」が由来の一つだといいます。 日本海に面したのどかな村で、人口は約1100人。稚内空港から…

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観光地として圧倒的な人気を誇り、豊富な海の幸や新鮮な牛乳やチーズなどの酪農製品、札幌ラーメンなどのご当地グルメ、雄大な自然、スキーなどのアウトドア…とにかく”非日常的“な魅力がいっぱいです。

そんな北海道には、漢字の一般的な読み方から想像するのが難しい地名がいくつもあります。

九州の2倍強という広い大地ゆえ、馴染みのないエリアだと道産子でも読めないものも少なくありません。「おとなの週末Web」では北海道の難読地名を取り上げながらその周辺の観光スポットやグルメも紹介していきます。読み方を学びながら束の間の旅気分を味わってみませんか?

今回は「初山別」です。

初山別

初山別には日本最北の天文台がある

「しょさんべつ」と読む村の名前です。

アイヌ語の「ソウサンベツ(滝が・そこで・流れ出ている・川)」が由来の一つだといいます。

日本海に面したのどかな村で、人口は約1100人。稚内空港から車で約2時間、旭川空港から車で3時間半ほどかかります。日本最北の天文台「しょさんべつ天文台」やオートキャンプ場などがあり、特に夏のシーズンには多くの観光客が訪れます。

日本海に浮かぶ鳥居「金比羅神社」

村内の「みさき台公園」の先端にあるのが「金比羅神社」。知る人ぞ知る人気スポットです。

なぜなら、海の中に鳥居が建っているのです。鳥居と夕日が重なった瞬間は絶好のシャッターチャンス!ちょうど訪れたときにその絶景を撮影することができました。

かつてこのあたりで水難事故が相次いだ際、金毘羅神社を祀ってからは事故が減ったと言い伝えられています。

金比羅神社の鳥居越しの夕日

日本海の絶景を楽しめるドライブルート「オロロンライン」

初山別村を通っている「オロロンライン」。北海道の道央エリアから道北エリアを結ぶ道路の愛称です。日本海側の海岸に沿って伸びていて、約300キロもの壮大な道路。道中、天売島・焼尻島や利尻山なども海越しに望むことができるドライブルートです。北海道の花、ハマナスや牧草ロールが出迎えてくれたりと、北海道らしい景色も味わえます。

北海道の花ハマナス
牧草ロール

初山別村からオロロンラインを北へ約50分走ると見えてくるのが巨大な風車たち。幌延町にある集合型風力発電所の「オトンルイ風力発電所」です。高さ約100メートルもの風車28基が約3キロに渡って連なり、遠くからでもその姿が目に入ってきます。沿道に「サロベツ原野パーキング」があり、車を停められます。近くで見る風車は圧巻でした!

遠くからでも目立つオトンルイ風力発電所

豪快な海鮮丼!羽幌町の「北のにしん屋さん」

一方、初山別村から南へ約30分南下すると羽幌(はぼろ)町へ入ります。 町内の国道沿いにあるのが「渋谷水産直売所・北のにしん屋さん」です。お土産屋さんの中にある食堂で、豪快な海鮮丼が食べられるとあって人気でいつも混んでいます。自販機で食券を買い、呼ばれるまでお土産もじっくり見られました。

羽幌町は甘エビの水揚げ量が日本一の場所として知られていて、注文した「はぼろ丼」にも大きな甘エビが!甘エビは本当に甘く、プリプリした食感も堪能できました。小鉢や汁物もついてきて、ボリューム満点です。

はぼろ丼に満足する筆者

<はぼろ丼に満足する筆者>

イクラ丼もこのボリューム

オロロンラインは、冬は風や雪の影響を受けやすいこともあり、ドライブにお勧めなのは、個人的には初夏から秋です。今シーズンの雪の季節が明けたら、日本海の観光スポットを巡りながら爽快なドライブを楽しんでみてください!

文・写真/森順子

森 順子

元テレビ北海道アナウンサー。現在は教育サービスの会社を運営しながら地理の楽しさを普及する活動も行っている。地理女net代表/札幌国際大学短期大学部講師/札幌観光大使

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