美味しいピーマンの見分け方 全体的にハリがあり、濃い緑色でツヤがあるものを。ヘタの周囲が盛り上がっていて、持ったときに重みがあるもののほうが肉厚です。また、ヘタが緑色での切り口が変色していないものを。ヘタが変色しているも…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:ピーマン
難易度:★★★☆☆
パプリカとの違いはかなり曖昧……
ピーマンは1年中手に入る野菜ですが、本当の旬は6~8月頃。旬の時期のピーマンは肉厚でみずみずしさもアップします。
ピーマンの色といえば緑色をイメージすると思いますが、緑色のものは未熟なうちに収穫したものです。樹で完熟させれば赤くなります。最近では、黄色やオレンジ色のカラーピーマンも見かけますが、これらもすべて未熟なときは緑色をしています。
ピーマンとパプリカの違いが気になるという人も多いと思います。どちらもナス科トウガラシ属に分類される唐辛子の仲間です。ただし、唐辛子に含まれる辛味成分であるカプサイシンはほとんど含まないため辛味を感じることはありません。ちなみに、ししとうもピーマンの一種です。
実は、ピーマンとパプリカの違いに関する明確な定義はありません。植物学的には同じものなので、境界線が曖昧なのです。あえて区別をするなら、細長く小ぶりのものがピーマン、ピーマンより丸く肉厚で大ぶりなものがパプリカといったところ。
パプリカも未熟のときは緑色をしていますが、完熟するまで収穫されないため、流通しているものは赤や黄色などの鮮やかな色がついているのです。
一般的なピーマンはシシ型ピーマン、パプリカはベル型ピーマンと呼ばれることもあります。先ほどのカラーピーマンはシシ型ピーマンです。
シシ型ピーマンは国内で栽培されているものがほとんどですが、パプリカは韓国やオランダ、ニュージーランドからも多く輸入されています。
完熟したカラーピーマンやパプリカは甘味が強いため、グリルしたりマリネやサラダにして甘味を楽しむのがお薦め。肉厚なパプリカはラタトゥユなどの煮込み料理にもぴったりです。
また、未熟なシシ型ピーマンは、わたや種を取り除かずに丸ごとグリルして食べても美味です。
美味しいピーマンの見分け方
全体的にハリがあり、濃い緑色でツヤがあるものを。ヘタの周囲が盛り上がっていて、持ったときに重みがあるもののほうが肉厚です。また、ヘタが緑色での切り口が変色していないものを。ヘタが変色しているものは腐食が進んでいる可能性があります。軽く触れてみて、柔らかかったり、皮がしわっぽくなっているものは避けましょう。
ピーマンの注目栄養素
注目したいのは、ピーマンの香りの成分、ピラジンとクエルシトリンです。ピラジンには血液サラサラ効果、クエルシトリンには高血圧の予防効果と、血管の健康を守る作用があります。夏は発汗によって血液がドロドロになり、血圧も上昇しがちなので、ピーマンをたくさん食べて夏の暑さに負けない体をつくりましょう。