美味しいしめじの見分け方 軸の部分が太く、しまりがあるもの、かさの部分に厚みがあってハリがあるものを。鮮度が落ちてくるとかさにハリがなくなります。 ぶなしめじは、かさが小ぶりで開きすぎていないか、軸が太めで、石づきが硬く…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:しめじ
難易度:★★★☆☆
本しめじとぶなしめじは他人の空似!?
しめじは年間を通して安価で手に入るきのこなので、旬を感じないかもしれませんが、天然のしめじの旬は9月末から10月上旬頃です。
しかし、店頭に並んでいるしめじのほとんどは「ぶなしめじ」。天然のしめじは本しめじと呼ばれるものです。
本しめじは、アカマツやコナラなどの木の根にくっついて成長する根生菌で、プリプリとした食感が特徴です。そして最大の特徴は、”香りマツタケ、味しめじ”と称されるほどの旨味の強さ。炊き込みご飯や煮込み料理、スープ料理など、さまざまな料理に入れてもOK。料理の味に深みを出してくれます。
「本しめじ」と「ぶなしめじ」との違いですが、本しめじはシメジ科シメジ属、ぶなしめじはシメジ科シロタモギタケ属と、異なる種類のきのこなのです。
私たちが目にするぶなしめじはほぼすべてが人工栽培ものです。もともとは「ホンシメジ」という名称で販売されていたのですが、紛らわしいということでぶなしめじに名称が変更されました。
ぶなしめじは本しめじほど旨味は強くありませんが、クセがないため、炒め物、煮込み料理など、和洋中、どんな料理にも大活躍してくれます。価格が手頃なのも嬉しいポイントです。
本しめじは長らく人工栽培が困難なきのことされていたため、非常に高価で、店頭では目にすることすら難しい状況でした。
しかし近年、人工栽培する技術が開発され、「大黒本しめじ」として販売されています。スーパーで見かけることも多くなってきたので、見つけたら、ぶなしめじと食べ比べてみてください!
美味しいしめじの見分け方
軸の部分が太く、しまりがあるもの、かさの部分に厚みがあってハリがあるものを。鮮度が落ちてくるとかさにハリがなくなります。
ぶなしめじは、かさが小ぶりで開きすぎていないか、軸が太めで、石づきが硬くしっかりしていて一株にしっかり密集して生えているようなものを選びましょう。石突を触るとハラハラと崩れてしまったりするものはかなり傷みが進んでいるので、食べないようにしましょう。
本しめじに限ったことではありませんが、きのこは傷みの進行具合がわかりにくいので、購入したらすぐに食べきることをおすすめします。
しめじの注目栄養素
食物繊維の豊富さはもちろんのこと、血圧を調整する作用を持つカリウムも豊富に含まれています。
もっとも注目したいのは、肝臓の働きを助ける作用を持つオルニチンの含有量の多さです。オルニチンを多く含む食品の代表格はしじみですが、実は、しめじにはその数倍もの量のオルニチンが含まれているのです。
オルニチンの豊富であることは、ぶなしめじも同様です。飲酒量の多い人は、おつまみに取り入れるなど、いろいろな工夫をして毎日でもとりたい食品といえます。
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