美味しいさといもの見分け方 触ったときに硬くしまっているもの、縞模様が等間隔に入っているものを選びましょう。また、土がついていてしっとりしているものを。土を落とすとあっという間に鮮度が落ちてしまうので、土つきのものがおす…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:さといも
難易度:★★★☆☆
土つきなら長期保存のOK!
ねっとりとした食感が特徴的なさといもの旬は秋。10月頃からとれたての美味しいさといもが店頭に並び始めます。
さといもが冬の野菜というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、実は、寒さに弱く暑さに強い熱帯地域生まれの野菜なのです。そのため、霜が降ってしまうと傷んでしまうので、霜が降る季節を迎える前に収穫されます。
さといもの調理で少しやっかいなのがぬめり。ぬめりが手につくと、皮膚が赤くなったり、かゆくなったりしますよね……。これはぬめりの中に含まれる針状の結晶を持つシュウ酸カルシウムが皮膚を刺激することが原因です。
かゆみを軽減するには、あらかじめ手に塩やお酢をつけて皮をむくのが有効です。また、洗った後、乾かしてから皮をむくとぬめりが出にくなります。
かゆみの症状がひどい場合は、洗った後に皮ごとを熱湯で2~3分ほど茹でるか、電子レンジで2~3分加熱するとぬめりが手につくことなく簡単に皮をむくことができます。
下処理が面倒なら、皮つきのまま茹でる、または蒸して皮をむきながら塩などをつけて食べる「きぬかつぎ」がおすすめです。ただし、中まで柔らかくするのに時間がかかるため、小ぶりのさといもを使いましょう。
さといもは葉柄も食べることができ、「いもがら」や「ずいき」と呼ばれます。アクが強いので、生で食べる場合はアク抜きをしてから、干したものは水で戻してから煮物などにして食します。
美味しいさといもの見分け方
触ったときに硬くしまっているもの、縞模様が等間隔に入っているものを選びましょう。また、土がついていてしっとりしているものを。土を落とすとあっという間に鮮度が落ちてしまうので、土つきのものがおすすめです。洗ってあるものは、できるだけ早く使いきりましょう。
乾燥と寒さに弱いので、新聞紙に包んで乾燥を防いで冷暗所に保存しましょう。こうして保存すれば、土つきのものなら、2~3週間は保存がききます。
さといもの注目栄養素
注目したい栄養素は、ガラクタンという成分です。ガラクタンは水溶性食物繊維の一種で、血中コレステロールや血糖値の上昇を抑えるサポートする成分です。
いも類なのでカロリーが気になる人は敬遠しがちですが、いも類のなかではカロリーが低く、糖質量も少なめでヘルシー。ただし、さといもの味つけは砂糖を使用したりするものが多いため、調理法には要注意です。