美味しいみぶなの選び方 多くの葉もの野菜と同様、葉先までシャキッとしていて、緑色が濃く鮮やかなものを選びましょう。傷みが進むと葉が黄色っぽくなっていきます。黄色の葉が混じっているようなものは避けましょう。 傷みやすい野菜…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:みぶな
難易度:★★★★☆
漬物が有名ですが実は、万能食材です
アブラナ科の野菜であるみぶなの旬は12月~3月。京都の伝統野菜のひとつで、関西では古くから冬の定番料理には欠かせない越冬野菜として珍重されてきました。1800年代から京都の中京区の壬生寺付近で多く作られていたため、みぶな(壬生菜)という名がつけられたといわれています。
少し前までは関東地区以外では生産量が少なかったため、スーパーの青果コーナーで見かけることは少なく、見かけたとしてもかなり価格が高い高級野菜でした。しかし最近では、壬生菜の生産農家が増加傾向となり、以前よりは安価に購入できるようになってきました。
こういったことから、最近では京都で生産されたみぶなは差別化するため「京みぶな」などと表記されることも増えています。
みずなと似ていますが、みずながギザギザした細い葉を持つのに対し、みぶなの葉は細長くへらのような形をしています。また、みずなの茎は白く細長いのですが、みぶなの茎は太く短めです。
ただし、みぶなはみずなの変異種が自然交配して生まれたもの。つまり、水菜は兄弟のような野菜ということになります。
みぶなは漬けものの材料とされることが多いのですが、ほかの葉もの野菜よりも青臭さや味にクセがないため、鍋物の具材から、おひたし、煮物、炒め物、サラダまで幅広い料理に活用できる万能野菜です。
ちなみに、ピリッとした辛味を持つことがみぶなの特徴です。この辛味を生かしたいなら生食がおすすめです。
美味しいみぶなの選び方
多くの葉もの野菜と同様、葉先までシャキッとしていて、緑色が濃く鮮やかなものを選びましょう。傷みが進むと葉が黄色っぽくなっていきます。黄色の葉が混じっているようなものは避けましょう。
傷みやすい野菜なので、冷蔵保存しても3~4日以内には食べきりましょう。温度が低すぎても傷みが早くなってしまうため、野菜室での保存がおすすめです。
また、立てて保存したほうが傷みが進みにくくなります。
みぶなの注目栄養素
βカロテン、ビタミンCの豊富さは注目ポイントです。
βカロテンは必要に応じて体内でビタミンAに変換されるという特性を持ちます。ビタミンAは抗酸化力を持つだけではなく、粘膜や皮膚、目の健康に欠かせない栄養素です。
さらに、βカロテン自体も強い抗酸化力を持ちます。同じく強い抗酸化力を持つビタミンCとの合わせ技で、アンチエイジングをサポートしてくれます。
また、とりすぎた食塩を排出し、むくみを改善するカリウムも豊富なため、塩分のとりすぎが気になる人におすすめの野菜です。