美味しいひじきの選び方 乾燥ひじきは、茎の太さがそろっていて、黒くてツヤがあるものを。ひじきは黒いものほど良質とされています。 生ひじきは、みずみずしく、ふっくらとしているものを選びましょう。また、冷蔵庫で保存し、日持ち…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■真っ黒が美味しさの証
正解:ひじき
難易度:★☆☆☆☆
ひじきには毒がある!?
ひじきの旬は3~5月頃です。ひじきというと、生ではなく乾物というイメージが強いため少し意外かもしれませんが、ひじきにも旬があるのです。
ひじきには、長ひじきと芽ひじきの2種類があり、長ひじきは茎の部分で、茎ひじきとも呼ばれます。芽ひじきはひじきの葉の部分です。
長ひじきは歯ごたえがあり、炒め物や煮物などに適しています。芽ひじきは柔らかで、サラダや煮物、炊き込みごはんなどに適しています。
一般的に、販売されているものは、収穫された後、釜炊きしたり、茹でたり、加熱処理が施されています。
なぜとれたての生のひじきが売られていないのかというと、生のままでは渋みとアクが強くて食べることができないからです。そのため、スーパーなどで生ひじきと表記して販売されているひじきも、一度乾燥させたものを水で戻したり、蒸したり茹でたりといった加熱処理が施されています。
ひじきを加熱処理しないで食べてはいけない理由は食味が悪いというだけではなく、「無機ヒ素」という毒性のある成分が含まれているためです。ただし、この成分は水に溶けるという性質をもつため、ある一定時間水に浸けたり、茹でこぼせば取り除くことができます。
ひじきが収穫されるような地域では、とれたての生ひじきが販売されていることがありますが、必ず加熱処理済みのものかを確認して、未処理であれば調理をする前に加熱処理をしましょう。
美味しいひじきの選び方
乾燥ひじきは、茎の太さがそろっていて、黒くてツヤがあるものを。ひじきは黒いものほど良質とされています。
生ひじきは、みずみずしく、ふっくらとしているものを選びましょう。また、冷蔵庫で保存し、日持ちがしないので1~2日で食べ切るようにしましょう。
ひじきの注目栄養素
ひじきには、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルのほかに、食物繊維などが豊富に含まれています。
ちなみに、ひと昔前は鉄分が非常に豊富な食品の代表格といわれていましたが、じつは、鉄分は考えられていたほどの量は含まれていないことがあきらかになっています。
前述の無機ヒ素を心配する人もいるかもしれませんが、厚生労働者では、乾燥ひじきの場合、摂取量を体重50kgの人で、1日当たり4.7g(1週間当たり33g)以下にとどめれば問題ないとしてします。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。