アメリカで2021年に創業し、わずか3年ほどで100店舗を突破。本国で今後プラス150店舗の出店が決まっているというチキンバーガーブランド「Hangry Joe’s」をご存知だろうか。その日本1号店が2024年8月に東京都千代田区でオープンした「Hangry Joe’s Tokyo」。JR秋葉原駅や神田駅から徒歩5分程度と利便性が高い場所にありながら周囲は落ち着いた環境で、おとながほっとひと息つけるバーガーショップだ。アメリカ本国で急拡大している、チキンバーガーブランドの魅力に迫った。
画像ギャラリーアメリカで2021年に創業し、わずか3年ほどで100店舗を突破。本国で今後プラス150店舗の出店が決まっているというチキンバーガーブランド「Hangry Joe’s(ハングリィジョーズ)」をご存知だろうか。その日本1号店が2024年8月に東京都千代田区でオープンした「Hangry Joe’s Tokyo」。JR秋葉原駅や神田駅から徒歩5分程度と利便性が高い場所にありながら周囲は落ち着いた環境で、大人がほっとひと息つけるバーガーショップだ。アメリカ本国で急拡大している、チキンバーガーブランドの魅力に迫った。
アメリカで起きている空前のチキンバーガーブーム
近年、アメリカで起きているという空前のチキンバーガーブーム。さらに若者を中心に刺激的な味を求める傾向が強まっているのだとか。
そのトレンドを押さえ、はみ出るほどの大きさのチキンとヤミツキになるウマ辛のソースでウケているのが、2021年にアメリカで創業した「Hangry Joe’s(以下、ハングリィジョーズ)」だ。2023年にはドバイや韓国にも出店し、グローバルに展開。2024年8月には日本1号店が満を持してオープンした。
「Hangry Joe’s Tokyo」共同代表の唐遥(タン・ヨウ)さんが「ドバイで初めて食べた時、その美味しさに感動した」と話す「ハングリィ シグニチャー バーガー」は、本国で年間900万個、1店舗あたり最高で1日210万円を売り上げたという人気ぶりだ。
アメリカではすでに市民権を得ているチキンバーガーだが、日本国内では合挽き肉などで作られたパティのバーガーが主流。
「食のレベルが高い日本でも必ず受け入れられると確信しました。寡占化されたハンバーガー市場に新たな選択肢を提供し、日本での市場をリードしていきたい」(唐さん)
“日本仕様”でプレミアムブランドに
唐さんは、美食大国・日本の飲食業界に風穴を開けるべく、本国の許可を得た上でまずロゴを日本向けに変更した。メニューはアメリカのエッセンスを取り入れつつも、日本限定商品も開発するなど、日本でプレミアムブランドとして生まれ変わらせた。
プレミアムの理由はファストフードという位置付けではなく、ランチ、カフェ、ディナーと様々なシーンに合わせたメニュー展開でオールディダイニングというコンセプトにしていること。
昼は明るく開放的な雰囲気、夜はお酒や一品メニューが豊富なので、気の合う仲間とだけでなく、デートや女子会などにも使い勝手が良さそうだ。
今話題!“ナッシュビル ホットチキンバーガー”とは
「ハングリィ シグニチャー バーガー」は、“ナッシュビル ホットチキンバーガー”というジャンルに組み込まれる。ナッシュビルとは、アメリカ南東部のテネシー州の都市で、 “ホットチキン”発祥の地とされている。
「ハングリィ ジョーズ東京」共同代表者のジェイド・リー(Jade Lee)さんによると、通常のチキンバーガーはスパイスなどで味付けたフライドチキンをバンズに挟むが、「ナッシュビルホットチキンバーガー」は、揚げたチキンを辛みがあるタレに漬けるところが特徴なのだそう。
同店では鶏胸肉を特製タレなどに漬け込み3日ほど熟成させ柔らかく仕上げていて、かなり手をかけて作っている。
「揚げたチキンを辛みのない特製のラー油に漬け込んだら、スパイスパウダーやオリジナルのハングリィソースをかけます。他ではなかなか真似できないユニークな味ではないでしょうか」とリーさんは話す。
ピクルスを本国から取り寄せるこだわり
なお、ピクルスは厚めにカットされパリッとしたナイスな食感で絶妙なアクセントとなっている。メニュー開発に際して、日本産のピクルスはしなしなとしているものがほとんどで、本場の味の再現性が低くなると本国から取り寄せているのだそう。
また、コールスローも味を構築する大切な要素。アメリカのキャベツは硬いから作り置きしておくが、日本産のキャベツは柔らかいので作り置くと水っぽくなってしまうため、提供直前に毎回塩揉みをしている。
店舗のオペレーションとしては大変だろうが、個人的には新鮮な食材を使って、その場で作ってくれるのはうれしいと思ってしまう。
ランチタイムには大ボリュームのバーガーを堪能!
年中無休(年末年始を除く)で、通し営業なのがありがたい。
ランチタイムは11時から14時まで。セットメニューは、ポテトまたはサラダとドリンクが付いてお得だ。バーガーは、辛さレベルが0から5まで選べる「ハングリィ シグニチャー バーガー」と、日本限定の「ハングリィ シグニチャー テリヤキバーガー」の2種類。
サンドされた鶏胸肉のグラム数でサイズと価格が分かれている。アメリカンサイズは200g(1790円)、レギュラーサイズ150g(1490円)、スモールサイズが100g(1190円)。
とある土曜日のランチタイムにふらり伺った。雨の日だったが店内はお客さんでいっぱい。この日はインバウンド(訪日外国人客)も多いように見受けられた。
お腹ペコペコで行ったので軽い気持ちで「ハングリィ シグニチャー バーガー」のレギュラーサイズをオーダー。辛いものは好きで食べ慣れているが、すごく強いわけではないので、辛さレベルは3にした。比較的食べるほうだという自負はあるが、出てきたバーガーは笑っちゃうくらいの大ボリュームで見た目以上のズッシリ感に驚いた。
鶏胸肉は非常にジューシー
チキンの表面はザクザク食感に揚げられているが、鶏胸肉は上記の通り非常に柔らかでジューシー。たっぷり入れられたコールスローでよりサッパリとするため、ぐんぐんと食べ進められる。
食べ進むうちに毛穴が開いてじんわりと汗をかいていく感じで、個人的には3が美味しさと辛さのバランスがちょうどいい。
レベル4は+100円、レベル5は+150円になる。「辛さ調整のスパイスパウダーは、アメリカから空輸したブートジョロキア(ゴーストペッパー)とハバネロペッパーをたっぷりと使っています」とリーさんが教えてくれた。
料金がプラスされるだけあって一気に辛さがアップするので、辛さに自信のある方のみどうぞ。
なお、美味しさの決め手となるハングリィソースも本国からのものを使用している。
「ハングリィ シグニチャー テリヤキバーガー」は東洋と西洋の味を合わせたいと東京で開発した、オリジナルメニュー。シグネチャーバーガーと作り方は同じだが、辛さのない照り焼きソースをかけて仕上げている。
メニューはその他、フライドチキンとコールスロー、レタスをトルティーヤで包み、片手でも食べやすい「ハングリィチキンラップ」(セット1190円)などがある。
カフェとしての利用も可能!ノマドワーカーの味方Wi-Fiも完備
14時から17時はカフェタイム。「ニューヨークショコラテリーヌ」(590円)などを提供しており、980円でデザートとドリンクのセットがある。
ただし唐さんに聞いたところ、デザートについては2024年10月末ごろ、「ハングリィ ジョーズ東京」の強みをより生かしたメニューに改変の予定だそう。とても楽しみだ。
なお、終日お茶やソフトドリンクだけの利用ももちろんOK。ソフトドリンクは「アメリカーノ」(480円)、「緑茶」(380円)など計12種類。「ハングリィ クラフト コーラ」のほか、「ハングリィ クラフト ジンジャーエール」(各550円)もある。
Wi-Fiがあり、コンセントが使える席もあるので、カフェタイムどきはノートパソコンを開いて仕事しているお客さんもいるのだとか。
豊富なアラカルトに飲み放題!〆にバーガーという欲張りも実現!
17時以降のディナーメニューは、390円からのアペタイザーやサラダ、温菜など、バーガーだけでないメニューの豊富さがうれしい。ディナーでは日本限定のミニバーガー50g(490円)もあって、いろいろと摘んだあとでも、やっぱりバーガーで締めたいよね!というときにいい感じの大きさ。
ちなみに、唐さんの前職はサントリーに勤務されていたそうで、お酒の品揃えにもこだわっている。
生ビールは「東京クラフト」でハーフパイントが400円とお値頃。1パイントは700円でよりお得感がある。「知多ハイボール」(700円)もお値打ちだと思う。
14時以降4名以上で予約可能なカジュアルコース(2時間制)も魅力的。5000円でおすすめメニューの「ハングリィチキンウイング」や「バニラアイス」など、料理とデザート7品に飲み放題がついている。10月からは+500円でクラフトコーラやメーカーズマークなどを使ったハイボールが飲める、プレミアム飲み放題がメニュー入りした。
お酒が好きな人や価値がわかる人には垂涎ものの飲み放題だろう。
でも、アラカルトメニューが豊富で良心的な価格なので、一人で来てもいいなぁと感じる。
唐さんに聞いたところ、週末はランチタイムが、平日はディナータイムが賑わっているとのこと。
そう!ソフトドリンクもいいけれど、お酒と合わせて美味しいし楽しいのがバーガーや揚げ物の真骨頂だと思う。みんな、よくわかっているなぁ!
接客の丁寧さも魅力の同店。和洋それぞれの美味しさと居心地の良い空間が魅力の「ハングリィ ジョーズ東京」、どうぞお試しあれ。
■『Hangry Joe’s Tokyo』の情報
住所:東京都千代田区神田須田町2-3-12「12 KANDA」1F
営業時間:11:00〜23:00(ランチタイム:〜14:00、カフェタイム:〜17:00、ディナータイム:22:00フードL.O.、22:30ドリンクL.O.)、土日祝は21:00閉店
休日:無休
交通:地下鉄銀座線神田駅6番出口から徒歩4分、都営地下鉄新宿線岩本町駅A2出口から徒歩4分、JR山手線など秋葉原駅電気街南口から徒歩5分
文・写真/市村幸妙
いちむら・ゆきえ。フリーランスのライター・編集者。地元・東京の農家さんとコミュニケーションを取ったり、手前味噌作りを友人たちと毎年共に行ったり、野菜類と発酵食品をこよなく愛する。中学受験業界にも強い雑食系。バンドの推し活も熱心にしている。落語家の夫と二人暮らし。
…つづく「なんと総重量「4キロ超」…!秋葉原の《デカ盛り》を食べ歩きしたら想像以上にヤバかった」では、聖地と言われるアキバのデカ盛りの味、食べ応えを覆面調査隊が実食レポートしています。
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