旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■スパイシー
正解:カルダモン
難易度:★★★★★
インド料理でおなじみです
一般にカルダモンと呼ばれているのは、ショウガ科の多年草「グリーンカルダモン」の乾燥した果実や、その中に入っている種子です。高貴で華やかな香りから「スパイスの女王」と呼ばれ、古くから珍重されてきました。
カルダモンにはいくつかの種類があります。私たちがよく目にするグリーンカルダモンはエレッタリア属ですが、代表的なブラックカルダモンはアモムム属。同じショウガ科でも属が異なり、外見や香り、料理での使われ方にも違いがあります。
ブラックカルダモンは「ブラウンカルダモン」や「ビッグカルダモン」とも呼ばれます。グリーンカルダモンよりさやが大きく、外皮は焦げ茶色で表面にしわがあるのが特徴です。
グリーンカルダモンの収穫期は産地によって異なります。南インドでは夏頃から翌年初めにかけて収穫される地域が多く、グアテマラでは9月から翌年3月頃が主な収穫期です。
果実は熟しすぎると割れたり、乾燥後の緑色が失われたりするため、十分に成長しながらも緑色を保っている時期に手摘みされます。その後、洗浄して温風などで乾燥させ、スパイスとして出荷されます。
こうして乾燥させたグリーンカルダモンは、さやを割ると、ユーカリやミント、柑橘類を思わせる爽やかな香りを放ちます。口に含むとピリッとした刺激があり、ほのかな甘さを感じさせる複雑な風味も特徴です。
これに対して、ブラックカルダモンは、伝統的に火や煙を使って乾燥させるため、スモーキーで土を思わせる力強い香りが生まれます。そのため、主に肉料理や煮込み料理など、その香りを生かせる料理に使われます。
グリーンカルダモンの原産地はインドですが、現在はインドのほかに、グアテマラ、スリランカなどでも栽培されています。
特にグアテマラは、世界最大級の輸出国で、生産されたカルダモンの多くが中東などへ輸出されています。
インドも主要な生産国ですが、国内での消費量が多いことでも知られています。カレーやビリヤニ、マサラチャイなど、さまざまな料理や飲み物に使われるためです。
また、サウジアラビアをはじめとする中東では、「ガフワ」などと呼ばれるアラビアコーヒーの香りづけにも利用されています。細かく砕いたカルダモンをコーヒーと一緒に煮出すなど、地域によってさまざまな楽しみ方があります。




