初心者でも失敗しない、超簡単で美味しいBBQレシピを伝授します!シンプルな焼き物からつまみ、デザートまで。ポイントさえ守れば、あとは楽勝!大人から子供までやみつきの美味しさです!これであなたもバーベキューレシピの達人!?
画像ギャラリー始める前に、おさえておきたい“基本のき”
料理に取りかかる前に、最低限必要な道具や火力調整についてきちんとおさえておこう!
シンプルな調理に 賢く効率的なひと工夫を
BBQ 料理の魅力は豪快さ。でも、味にもこだわりたい。というわけで、今回はアウトドアクッキングの第一人者・みなくちなほこさんに、手軽な材料でできる“簡単なのに美味しい”BBQ料理のレシピとコツを伝授してもらった。
まず肝心なのは、「きちんと火おこしをすること」と、みなくちさん。網が十分に温まってから食材を置くのが鉄則だという。そうしないと、網に食材がくっついたり、生焼けの原因になってしまうのだ。
また、「食材は豪快にカットするのがおすすめ。ズッキーニやナスなどは縦切りにすることで、こまめにひっくり返す手間もなく楽チン。見栄えも良く、一石二鳥」。食材の水分を逃さないよう焼く前にオリーブオイルを塗ったり、ホイルで包んだり。転がりやすい食材は串刺しにするなど、ひと工夫で味もオシャレ度もアップする技を披露してくれた。
網ひとつで、つまみから食事系、デザート、スモークまで――料理が苦手な人も無理なく挑戦できるはずだ。
教えてくれる人:みなくち なほこさん
フードコーディネーター。シンプル&ナチュラルな料理に定評がある。アウトドアクッキングの第一人者として、TVや雑誌でも活躍。著書は『THE BBQBOOK』(マリン企画)など
最低限必要な道具はコチラ!
レンタルor 購入、事前にチェックしておきましょう!
BBQグリル
折りたたみ式で簡単に組み立てられるものからフタ付きのもの、卓上に置けるタイプまでさまざまある。好みや状況に合わせて選ぼう
炭、着火剤
初心者に最適なのは一般的な黒炭や成形炭。着火剤の代わりに乾燥した松ぼっくりや枯れ枝を使ってもOK
左から、火ばさみ(炭用トング)、軍手、うちわ、柄付きライター
炭おこしに欠かせないグッズ。うちわは骨組みが竹製、紙は丈夫に表面加工してあるものだとなおよい
その他
●調理アイテム(トング、包丁、まな板、アルミホイル、チャック付保存袋、お好みの調味料)
●皿、カトラリー類
●クーラーボックス
●洗剤
●スポンジ
●ごみ袋 など
炭のセットの仕方
BBQの一番のポイントが火力調整。炭火さえうまく扱えればカンタンだ。
写真のように、炭の量でエリア分けをして「強火」「弱火」「保温」ゾーンを作る。こうしておけば、焼いている途中で食材を適温の場所に移動させられるので、焼きすぎや真っ黒焦げを防止できる。
また、炭が「おき火」になるのを待ってから食材を焼き始めること(写真①のような状態)。炭にまだ黒い部分が残っている状態(写真②)はNG。
焼き網は食材を置いたときに「ジュッ」となるまでしっかりと温めること。
まずはこれでしょ!シンプル焼きレシピ
食材別の焼き方をマスターしておこう。焼く順番は野菜から、タレ付き肉は最後に。
【レシピ 01】牛肉(厚切りステーキ)
赤身本来の風味と濃厚な旨みを堪能!
① 牛肉を常温に戻す。焼く直前に肉の両面に、塩、コショウをふる。
② ①を網の強火ゾーンで焼き、肉の表面ががふっくらとし始めたら、表面に肉汁が浮いてくる前に裏返す。既に7割程度の火が入っているため、残りの3割を焼き上げるイメージで。(裏返すのはこの1回だけ!)
③ ②を網からおろし、アルミホイルの上にのせてしっかりと包み、5分以上休ませたら完成。適当な大きさにカットして頂く。
(焼きあがったら、アルミホイルで包み、肉を休ませることで旨みが閉じ込められる。)
※スライスされた薄切りの肉の場合は、②で完成。
▲【ポイント】塩、コショウを振るのは約直前でOK。塩をふって放置すると肉汁が出て旨味が逃げてしまう。
▲【ポイント】焼きあがったら、アルミホイルで包み、肉を休ませることで旨みが閉じ込められる。
【レシピ 02】豚肉(スペアリブ)
焦げ目が香ばしくコク旨の味わいにハマる
(下準備)
2~3か所に切り込みを入れた豚スペアリブ(8本)とA(市販の焼肉のタレ1/2カップ、ハチミツ大さじ1、潰しニンニク1片、潰ししょうが1片)をチャック付きビニール袋に入れて30分以上置く。
① スペアリブを網の強火ゾーンに置いて焼く。
② 全面にこんがりと焼き色がついてきたら弱火ゾーンへ移動させて、転がしながらじっくりと焼いたら完成。
▲【ポイント】下準備に少々手間がかかるが、BBQで豚肉を焼くならタレ付きのスペアリブが断然オススメ。ワイルドにかぶりつこう!
【レシピ 03】鶏肉
外はパリッ、中はしっとりジューシー!
① 鶏肉は余分な皮を切り落とし、厚みのある部分に包丁で切り込みを入れて開き、できるだけ厚みを均一にする。
③ 弱火ゾーンに移動させてじっくりと焼いたら完成。② ①に塩、コショウをふり、皮目から強火ゾーンで焼く。こんがりと焼き色がついたら裏返し、同様に焼き色がつくまで焼く。
▲【ポイント】切り込みを入れて厚みを均一にすることで焼きムラを防げる。
【レシピ 04】野菜
それぞれ素材の旨さとみずみずしさを満喫
●ズッキーニ、ナスの場合
① ズッキーニとナスは皮付きのまま縦に4つ切りにする(ヘタも気にならなければそのままで)。
② 半分に切ったニンニクの断面にEXVオリーブオイルをつけ、①に塗る。
③ 網の弱火ゾーンに置き、両面を焼く。
【Point】オリーブオイルを塗ることで、野菜の水分が抜けず美味しく焼きあがる。
●プチトマトの場合
串刺しにして、網の弱火ゾーンで焼く。皮がめくれてきたら食べごろ。
●シイタケの場合
シイタケの場合石づきを切り、かさ側から弱火ゾーンで焼く。焼き色がついたら裏返し、お好みでダシ醤油を垂らす。
【レシピ 05】殻付きホタテ・エビ
●エビの場合
① エビは丸まらないよう串に刺す。尻尾の腹側から背中を通して頭のあたりまで刺す。
② ①に塩をふりかけ、網にのせて強火ゾーンで焼く。
●殻付きホタテの場合
① ホタテ貝は丸みのあるほうを下にして持つ。貝殻の割れ目にテーブルナイフを差し込み、貝柱と貝を完全に切り離した状態にする。
③ フツフツとしてきたら、ダシ醤油をかけ、身を裏返す。最後にもう一度裏返して完成。
② 殻付きのまま網にのせて強火ゾーンで焼く。
▲【ポイント】殻と身は、最初にテーブルナイフで切り離しておけば身だけを裏返せるし、食べやすい。
あればさらにハッピー!名わき役メニューレシピ
単に、肉や野菜を焼くだけではもったいない。ホイル焼きやスイーツなどがあれば、さらに盛り上がる。簡単なのに手が込んでみえる4つのレシピを紹介!
【レシピ 01】鶏手羽中のゆず胡椒マリネ
爽やかでスパイシー!つまみに最適な1品
ゆず胡椒がほんのりと利いていてお酒と相性抜群。冷めても固くならないのもうれしい
●材料(3~4人分)
鶏手羽中肉 …………… 12本
[A]
ゆず胡椒 ……………… 小さじ1
醤油 …………………… 小さじ2
EXVオリーブオイル … 大さじ1
●作り方
① Aの材料を混ぜ合わせておく。
② 鶏手羽中肉をチャック付きビニール袋に入れ、①を加えて軽く揉み、約10分おく。
③ ②を皮目から網の強火ゾーンで焼く。こんがりと焼き色がついたら裏返し、弱火ゾーンに移動させてさらにじっくりと焼く。
▲【ポイント】全体にタレがいきわたるようにチャック付きビニール袋に入れておく。
▲【ポイント】皮目から焼くと、ジューシーに仕上がる。裏返したあとは弱火ゾーンでじっくりと焼けば焦げずに中まで火が入る。
【レシピ 02】ジャガイモとさつまいものホイル焼き
箸やすめにはコレ!ホクホクのイモにとろ~り甘い蜜の誘惑
アルミホイルで蒸し焼き状態にすることで、食材の水分が抜けず美味。カボチャで作っても◎
●材料(3~4人分)
ジャガイモ ………… 1個
さつまいも………… 1/2本
バター ……………… 大さじ1
クリームチーズ …… 適量
ハチミツ …………… 適量
●作り方
① ジャガイモとさつまいもを約5mm厚さに輪切りにし、アルミホイルの上に少し重なるようにして並べる。
② ①の上にバターを少量ずつ全体にのせる。アルミホイルで包んだら最後に両端を折り込んで口をしっかりと閉じる。
③ ②を網の弱火ゾーンにのせて焼く。火が通ったら、クリームチーズをのせ、ハチミツをかける。
▲【ポイント】アルミホイルできっちりと包み込んで蒸し焼きにするイメージで。
【レシピ 03】バゲットピザ
余った食材を入れてOK!BBQの〆にどうぞ
具は肉や野菜などBBQの残りものでOK。切り込みは多すぎると反ってしまうので注意
●材料(3~4人分)
バゲット(約30㎝) …………………… 1本
ピザソース ……………………………… 適量
ピザ用チーズ …………………………… 適量
パプリカ(薄く輪切りにしておく) … 1/2~1個
ピーマン(薄く輪切りにしておく) … 1/2~1個
黒オリーブ(輪切りにしておく) …… 適量
バジル …………………………………… 5枚
●作り方
① バゲットに4~5㎝間隔で切り込みを入れる。
② ①の切れ目にピザソースを塗り、パプリカ、ピーマン、黒オリーブ、ピザ用チーズ、バジルを挟む。上からピザ用チーズを全体に散らす。
③ アルミホイルを2枚重ね、その上に②をのせてふんわりと包む。隙間がないように両端の口の部分をしっかりと閉じる。
④ グリル台の両脇に炭を移動させ、中央に保温ゾーンを作る。③をのせ、じっくりと焼く。
【レシピ 04】パイナップルのラムミルク
カリカリの食感と甘酸っぱさが◎大人のデザートに
コンデンスミルクは焦がすと香ばしくなる。塗って焼いてを繰り返して。子供用にはラム酒抜きで
●材料(3~4人分)
パイナップル(ひと口大) …… 15片
※スーパーなどで売られているカット済のものを使うと便利
[A]
コンデンスミルク …………… 大さじ2
ラム酒 ………………………… 小さじ1
●作り方
① Aをよく混ぜ合わせておく。
② パイナップルは串に刺し、網の上の弱火ゾーンで焼く。
③ パイナップルの全面に①をハケやスプーンで塗りながら、両面をこんがりと焼く。
▲【ポイント】焦げやすいので、弱火ゾーンでじっくりと焼く。
ちょっと慣れてきたら……スキレット&スモーク料理にトライ!
鉄スキに具材を入れたり、食材にさっと燻香をつけるだけのお手軽さ。誰でもすぐに実践できちゃいます!
【レシピ 01】キノコとホタルイカのアヒージョ
ビールもワインも進む!ニンニクの風味が魅力
●材料(3~4人分)
マッシュルーム ……… 10個
ホタルイカ …………… 10杯
グリーンオリーブ …… 適量
ニンニク ……………… 1片
赤唐辛子 ……………… 1本
塩 ……………………… 適量
EXVオリーブオイル … 適量
●作り方
① スキレットに、マッシュルーム、ホタルイカ、グリーンオリーブを並べ入れ、ニンニク、赤唐辛子、塩を散らす。
② ①に、EXVオリーブオイルをひたひたになるまで入れ、網の強火ゾーンの上にのせる。
③ ②がフツフツとしてきたら弱火ゾーンに移動させ、食材に火が通ったら完成。
▲【ポイント】具材のダシがたっぷりにじみ出たオイルに、バゲットをつければ絶品。バゲットも網の上で焼いておこう。
【レシピ 02】ベリーのミックスフォンデュ
ベリーが織りなす甘酸っぱさにキュン!
コンビニなどで売っている冷凍のミックスベリーでOK。角切りにしたイチゴなどを入れても合う
●材料(3~4人分)
ブルーベリーやラズベリー … 適量
砂糖(グラニュー糖) ……… 大さじ1
レモン汁 ……………………… 少々
[お好みで]
ローズマリー …………………… 適量
マシュマロ、ふわふわのパン … お好みの量
●作り方
① ブルーベリーとラズベリーをスキレットの底が見えなくなるまで入れ、砂糖とレモン汁をふりかける。お好みでローズマリーを入れる。
② ①を網の強火ゾーンの上にのせ、時々ベリーを潰すようにスプーンで混ぜ、ソース状になるまで熱する。
③ ②がフツフツしてきたら、マシュマロやパンにつけていただく。
【レシピ 03】いろいろスモーク
燻製独特の風味をまとい、ぐんと芳醇な味わいに
●材料(3~4人分)
厚切りベーコン、プロセスチーズ(キューブタイプ)、ちくわ、ウズラの茹で卵など ……… お好みの量
スモークチップ ……… 適量
●作り方
① 強火ゾーンの炭の上にスモークチップをパラパラとふりかけ、煙を出す。
② プロセスチーズはアルミ箔の包装を底だけ残してはがす。ウズラの茹で卵は水気をふき、お好みで塩(分量外)をふる。
③ ①の上に網を置き、②とその他の材料を並べ、アルミホイルまたはアルミの容器でフタをして4~5分燻煙する。途中、ベーコンは裏返し、ちくわは転がす。
▲【ポイント】プロセスチーズはこのように底だけアルミホイルをつけておく。
▲【ポイント】このようなアルミの容器があると便利。
さいごに-バーベキューに、持っていきたい調味料
調味料をいろいろ持っていけば、味のバリエーションが広がる。
塩は、牛肉・豚肉・野菜全般におすすめのハーブや海藻入りのあら塩がおすすめ。
フレンチマスタードは肉や魚料理に添えるとグンと美味しさが増す。
また、焼く前や、焼きあがった野菜につけるオリーブオイルは風味・香りともに抜群のエキストラヴァージンを選ぼう。
ホタテや椎茸の仕上げにはダシ醤油、豚肉にはハバネロをつけてみんなで試してみるのも面白い。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
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