「ホンマ旨い店やから!」 ウソ偽りなく、西成通の友人が言う通りだった。素材に合わせて、包丁もまな板も交換。キッチンを見る限り、その手際よさはただ者ではない。 まさかこんな旨い魚料理に出会えるとは……。それも西成で!
画像ギャラリー立ち飲み屋のクォリティを凌駕した! 西成の「なんばや和」
まさかこんな旨い魚料理に出会えるとは……。
それも、西成で。
萩ノ茶屋駅から約100メートル。
東西に走る萩ノ茶屋商店街に件の店はあった。
「ホンマ旨い店やから!」
西成通の友人が言う通りだった。
ウソ偽りなく。
まな板を見てすぐにピンときた。
素材に合わせて、包丁もまな板も交換。
キッチンを見る限り、その手際よさはただ者ではない。
「実は前は外食チェーンでサラリーマンしてました」
とは店主。
脱サラから飲食店の店主へと転職。
すべてが侮れない店、それが「なんばや和」だ。
このサバとカツオのクォリティ(1360円・写真は1.5人前)。
ピーンとそそり立った刺身は見ただけで旨いとわかる。
さんざん食した後でも、ついつい箸が進む。
この季節に大阪・西成で、カツオとサバの刺身を堪能。
サバは言うに及ばず、初鰹は脂も程よくのって申し分なしだ。
もちろん魚だけでなく、お肉料理のクォリティにも驚愕。
和牛のレバー焼きはひと口噛むと、ジュワと肉汁が口内に拡がり、味つけも実に上品。
西成にはもう一軒有名な「難波屋」があるが、実は店主のおばが始めた店で、店主が飲食店を起業すると知ると「なんばや」という屋号を勧められた。
両店の交流はないそうだが、立ち飲みスタイルが同じだ。
日本酒の種類も豊富。
龍神丸(650円)、篠峯(580円)、篠峯うすにごり(720円)などある。
日本酒の肴にしたのが「のれそれ」(480円)。
いわゆるあなごの稚魚だ。
希少な魚で、高知県土佐でも珍味とされている。
こんな逸品を食せば、酒も進んで仕方がない……。
ちなみに、魚の値段は仕入れによって変動。
良い物しか仕入れない、店主の目利きに期待してほしい!
なんばや和
[住所]大阪市西成区萩之茶屋3-3-23
[TEL]なし
[営業時間]8:00~20:00
[定休日]木曜
加藤 慶(かとうけい)
大阪在住のライター兼カメラマン。週刊誌のスクープを狙う合間に関西圏の旨いモンを足で稼いで探す雑食系。
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