ここ何年かで安さをウリにしたステーキハウスが沢山増えた。が、アメリカ産やオーストラリア産の牛肉を使っている店が大半である。 和牛となると、まだまだ敷居が高くなるのは否めない。そんななか、目を疑うような、信じられない値段で和牛が楽しめる店があると聞いて、中区大須へ向かった……。
厳選黒毛和牛がご飯の上にギッシリ!『大須 万松寺 五代目橋本』の「黒毛和牛のひつまぶし」
ここ何年かで安さをウリにしたステーキハウスが沢山増えた。 が、アメリカ産やオーストラリア産の牛肉を使っている店が大半である。 和牛となると、まだまだ敷居が高くなるのは否めない。 そんななか、目を疑うような、信じられない値段で和牛が楽しめる店があると聞いて、中区大須へ向かった。
大須商店街にある、万松寺近くに佇む『大須 万松寺 五代目橋本』がそれだ。 古民家をリノベーションした店の外観から、高級店特有の“緊張感”が漂う。 本当にココは和牛が安い店なのか!? 店内に入ると、店主の橋本卓さんがお出迎え。 橋本さんは曾祖父の代から大須で暮らし、大須で飲食店を営んでいたという。
「飲食店は、高祖父が中川区尾頭橋で食堂を始めたのがはじまり。 だから、私で5代目になるから、店の名前も五代目橋本。 以前、別の場所でステーキハウスをやっていたときは、ランチのステーキ丼を400円で出していたんだよ」とか。 よ、よっ、400円!? チェーン店の牛丼じゃないんだから(笑)。 さすがに今はやってないだろうと思いきや、 「今は和牛を使っているけど、当時は外国産だったからね。 ちょっとだけ値上げさせてもらった。 その代わり、肉は増量したよ。 限定20食だけど、ステーキ丼は580円。 これもイイんだけど、ウチへ来たら絶対に注文してほしいメニューがあるんだよ」(橋本さん)
それが、ご飯の上に細かく刻んだ約100グラムのステーキをびっしりと敷き詰めた「黒毛和牛のひつまぶし」(1980円~※写真は特選もも肉を使用した「上ひつまぶし」2280円)。 使用している肉は、松阪牛をはじめ飛騨牛や伊万里牛、仙台牛など、橋本さんが厳選した黒毛和牛。 味付けは醤油ベースの自家製ダレ。 ミディアムレアに焼き上げた肉の旨みを見事に引き出している。 ご飯との一体感も、見事としか言いようがない。
さらに、+700円で新鮮な雲丹をたっぷりのせた「雲丹のせ牛ひつまぶし」(2980円)にすることができる。 もう、こんなの、旨いに決まってるぢゃないかっ! 「ひつまぶし」という名を冠しているだけに、一杯目は肉とご飯を、二杯目は雲丹と一緒に、三杯目はワサビやネギ、海苔をのせて味の変化も楽しめる。 〆のお茶漬けは、ノーマルな牛ひつまぶしで楽しめるが、雲丹のせは雲丹の風味を損ねてしまうので用意していないのでご了承を。 なお、このメニューは売り切れ必至なので、予約した方がベターだ。
大須 万松寺 五代目橋本 [住所]愛知県名古屋市中区大須3-20-26 [TEL]052-228-7872 [営業時間]11時半~15時、18時~21時L.O. [定休日]不定休
永谷正樹(ながや・まさき) 1969年生まれのアラフィフライター兼カメラマン。名古屋めしをこよなく愛し、『おとなの週末』をはじめとする全国誌に発信。名古屋めしの専門家としてテレビ出演や講演会もこなす。
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