私の“ランチで出してもいい金額の設定”が、最初から1800円オーバーのジャンルがあります。それはズバリ、天ぷら定食だ! 安い天ぷら定食を食して、過去何度もやりきれない思いになったため、天ぷら定食の場合は、1500円オーバーも厭わないことに……。
画像ギャラリー吉祥寺と天ぷら定食とおっさん女子、の件
吉祥寺のランチ価格の相場は、たぶん1000円(税込)だと思う。
1000円を超えた場合、そのランチのコストパフォーマンが、かなり問われてくるように感じるおっさん女子である。
ちなみに連載20回で紹介した『階段ノ上ノ食堂』や、95回の新星中華『Y』などは、内容的に満足度が高いので、1000円オーバーでも、贅沢ランチとしておすすめしているワケです。
しかし、私の“ランチで出してもいい金額の設定”が、最初から1800円オーバーのジャンルがあります。
それはズバリ、天ぷら定食だ!
私は天丼があまり好きではないので、天ぷらといえば、天ぷら定食。
そして安い天ぷら定食を食して、過去何度もやりきれない思いになったため、天ぷら定食の場合は、1500円オーバーも厭わない。
もっと言うと予算は2000円です(キッパリ)。
正直、吉祥寺では1800円くらいで収めたい感じですが(笑)。
イラスト/小豆だるま
参考までに、吉祥寺の天ぷら定食でのやりきれない感をご紹介。
『天ぷらの衣がボリューミーではがして食べたくなる』、『量が少なすぎる』、『天ぷらが焦げ臭い』、『ランチ時間は見習いさんが揚げている。
これは失敗ではないか?』などなどです。
まあ、安いのには理由があるわけですね……。
114回で紹介した『あぶり処M』は、魚ランチの天ぷら定食が1000円で、クオリティ的にも素晴らしいのですが、ごくごくたまーにしか出てこないのが悲しいです。
2017年、「天ぷら砂漠」の吉祥寺に登場した天ぷら屋の『Hれ』
さらに吉祥寺がトンカツ砂漠だというのは、前に67回でご紹介しましたが、実は天ぷら砂漠でもあります。
私が納得できる天ぷら定食を出す店が、長らくなかったのですが、2017年にとうとう登場しました。
場所は、井の頭通りを三鷹方面にちょっと進んだあたり。ここに宮沢りえのヌード写真集(古い?)のタイトルと同じビルがあるんです。
雰囲気もまあ、そんな感じ。
しかしここは、吉祥寺観光客の動線に含まれていない場所なので、ビルの中の飲食店は、私の記憶では短期間に2~3軒ほど、撤退しています。
けっこう難しい場所ですね。
この難しい場所の地下1Fにある天ぷら屋さん『Hれ』。
ちなみに天ぷら定食は1800円(税別)です。
内容は、季節によって多少は変わるとは思いますが、海老2、コウイカ1、メゴチ1~2(大きさによるみたい)、キス1、かぼちゃ1、なす1という感じで、文句のつけようがありません。
ランチ定食で、メゴチが入ってるって、すごくない?
それに、ごはん+味噌汁+サラダ+漬物のセットがつきます。
『Hれ』の天ぷらは、天つゆで食べるタイプですが、4種類の塩が完備されており(流水塩、カレー塩、抹茶塩、ゆかり塩)、塩で食べたい人の欲求も満たしてくれます。
揚げ方も完璧です。
衣はサクサクで軽い!
ちなみに上天ぷら定食は2800円だ!!
高い!
ランチ時のお客さんの平均年齢は、たぶん65歳オーバーだと思う。
武蔵野マダムの社交場のようになっております。
この店に何の文句もないのですが、ひとつ心配があります。
お店の立地が悪いので、閉店しちゃったどうしよう……、です(涙)。
ぜひガンバってほしい! という気持ちでいっぱいです!
持ちこたえてくれ!
天野七月/あまのななつき
ライター&ときどきエディター。吉祥寺在住、ざっくり30年くらい。基本おっさん女子、たま~に乙女マインド。いつも吉祥寺をふらふらしています。ちなみに無芸大食。
小豆だるま
高校の国語教員を経てイラストレーター・漫画家になる。ギャグとシリアスを行ったり来たりする作風で雑誌・書籍・webなどで活躍中。著書は「日々ズレズレ」(小学館)その他。好物はタイ料理と辛いもの。
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