ライター・菜々山いく子が、くすんだ日常生活に彩りと潤いを与えるYouTubeの魅力を紹介する本記事。様々なYouTuberがいますが、今回紹介する方はおっさんサラリーマン! その名も大西 祐次郎。ダジャレを炸裂しつつも、実は料理を美味しそ〜うに撮る実力者なのです。
画像ギャラリーおっさんYouTuberの時代到来か!?
月刊誌『おとなの週末』は、創刊からもうすぐ20年を迎える。意外と知られていないが、『週刊現代』の“別冊”としてスタートした雑誌なのだ。
読者は40代〜50代が中心。そして、この雑誌を毎月セコセコ作っているライター、カメラマン、編集者も、ほとんどが同世代だ。まごうことなき中年による、中年のための雑誌、それが『おとなの週末』。
さて、前置きが長くなってしまったが、YouTubeにもそんなチャンネルがあるのでぜひ紹介したい。松本市に暮らし、グルメを中心に信州の魅力を発信しているのが、おっさんサラリーマンYouTuberの大西 祐次郎さんだ!
おじさん世代をくすぐる昭和ネタ満載!
このチャンネルでは主に大西さんの仕事中のランチタイムを撮影し配信している。
『孤独のグルメ』の井之頭五郎よろしく、食事中は基本無言。心の声をテロップで表現していて、それが、おやじギャグ、ダジャレ、昭和ネタが満載! 中年でも、いや中年だからこそ楽しめる内容となっている。例えば……
記憶の彼方から思い出したわ! やかんの裏口受験!
ごめん、知らない(80年代に活躍した人気子役さんだそうです)。
とはいえ、テロップだけなら「見知らぬおっさんがなんか言ってる」程度のチャンネルなのだが、毎回舌を巻くのが料理の撮影技術! どれもこれも実に旨そうに撮っている。
ちなみに、いくつかの動画を本誌のゴリゴリの料理カメラマンに見せたところ、「この人、光の入り方をちゃんと計算して撮影しているよね。自然光でこのクオリティを出すのはかなり難しいはず」だそうです。
大西祐次郎、ただのおっさんじゃなかった!
普段は仕事中や車での移動ゆえ、ノンアルコールビールに徹しているが、休日にはひとり飲みする動画も撮影している。
昼から蕎麦屋で飲む、まさに『おとなの週末』!
長野県の絶品蕎麦が多数登場
そう、このチャンネルで見応え抜群なのが蕎麦屋での動画だ。
さすが蕎麦どころ、信州だけあって見た目にも美しく端正な蕎麦を出す店がたくさん紹介されている。なかでも最も行きたいと思わせてくれたのが、このチャンネルで知った、信州の隠れた名所『唐沢そば集落』。
この地では長芋の千切りを乗せた「やまっちそば」というご当地蕎麦があるらしい。
食べたことないけど、わかる。長芋のシャキシャキと蕎麦のもっちりとしたコシがあいまって、コレ絶対うまいやつじゃん!
よし、次回の蕎麦特集(紙のほう)は、長野へ出張だ! もしそれを読んで長野に行ってなかったら、大人の事情(主に経費)と思ってほしい。
大西祐次郎の中年とは思えぬ、まるで部活帰りの高校生のような食べっぷりもこのチャンネルの見どころ。
深夜にうっかり見はじめてしまうと、飯テロ必至なのである。
文/菜々山いく子
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