人気焼きとんチェーン3店を徹底比較!オススメの堪能法は?

焼きとんを楽しむうえで、安く手軽なチェーン店もまた選択肢のひとつ。ここでは関東で人気の焼きとんチェーン3つを徹底比較。調査の結果、それぞれの色が見えてきました。

画像ギャラリー

『四文屋』

上から、チレ・ガツ・シロ

これぞ焼きとんチェーン!串も冷製も豚モツが豊富

メニューの大半を豚モツ関連が占め、小袋、アゴ、ハツモト、チレといった希少部位の焼きとんも提供

豚モツを湯引きした冷製メニューも多種揃えるが、焼きとん含め人気の部位は早々に品切れも。早めの入店がおすすめ。
1人3杯までの25度金宮製の梅割焼酎(350円)もあり。

レバごま塩
もつ煮込み(350円)
豚冷製三点盛・小(350円 部位は上からタン、ハツ、ハラミ)
『四文屋』

[種類]カシラ、ハツモト、タンスジなど15部位。タレ、塩。焼きとり串も4種あり
[価格]1本100円
[煮込み]もつ煮込み(350円 モツのみ、味噌味)煮込ライス(300円)煮込豚足(250円)(半)も
[ドリンク]生ビール中(500円)、レモンサワー(350円)など約35種類
[席料]100円
[店舗数]全国に32店舗。ほかに別店名のチェーン店あり

『紅とん』

上から、ガツ・ハラミ

お酒も料理も多彩!串の味付けにも個性あり

塩・タレ以外にみそモツ焼き(500円 3本セット)や、ねぎまみれ(240円)といった味変的な品もある焼きとんを中心に、焼鳥も9種、炒め物、揚げ物にご飯物など料理が多彩

アルコールの品数も圧倒的に多いが、特筆すべきは、ホッピーを頼むと、卓上にボトルの焼酎が置かれ、最後に計量精算する“呑ませる”システム

上から、レバー・とろしろ
もつ煮込み(380円)
ホッピーの計量清算システム
『紅とん』

[種類]かしら・ハツ・なんこつなど10部位。タレ・塩以外に、ねぎまみれ・みそモツ焼きあり
[価格]1本150円~
[煮込み]もつ煮込み(380円 モツのみ、濃厚味噌味)赤辛もつ煮込み(420円)もあり
[ドリンク]生ビール中(465円)、烏龍ハイ(350円)など約80種類。本格焼酎ボトルあり[席料]なし
[店舗数]日本橋本店、戸越銀座店など都内全29軒
 
 

『かぶら屋』

上から、シロ・レバー

3大チェーン最安値!串とおでんの両輪もよし

とにかく安いッ!!串ものは100円〜というか、焼きとんはオール80円。アルコールも生ビール398円、サワー298円〜。
また、メニューには、焼きとんだけではなく“黒おでん”というもうひとつの大きな柱もある。

上から、ハラミ・ガツ
刺身串のホルモン串(酢味噌か辛ダレが選べ、写真は辛ダレ/120円)
モツ煮(280円)

おでん
黒はんぺん(100円)、大根(120円)、牛すじ(130円)

[種類]コメカミ、テッポーなど9部位ほど。焼きとんの種類は店舗差あり。
[価格]1本80円~
[煮込み]モツ煮(280円 根菜入り、味噌味)
[ドリンク]生ビール中(398円)、レモンサワー(298円)など20種前後。店舗によって若干の違いあり
[席料]なし
[店舗数]池袋1号店、石神井公園店など関東を中心に全64軒

時代が変わっても焼きとんは庶民の味方!

ふた昔前までは“焼きとん”といえば、年季入った店(いい意味で)で、年季入った客(こっちはいろんな意味で)が、赤ら顔でカッ喰らうもん。それが、いつの間にやら、若者客も多いチェーンのメインメニューになっているとは……。これには豚さん自身が一番ビックリしてることだろう。

過去に何度も行ったことのある、この焼きとんを売りにする3チェーンですが、まずどの店も安い!
昭和の時代から焼きとんっていうのは“庶民的で安いツマミの代表格”であり、それこそが最大の魅力だったのですが、
その伝統を令和の今もしっかり引き継いでいるのは、もしかすると専門店よりもチェーン店なのかもしれない。

そんな安さの中にも3チェーン独自の特徴がある。

まず『四文屋』。ここはもうとにかく“豚のモツを喰うための居酒屋”だ。
他チェーンを凌駕する焼きとん、冷製豚といった豚モツのメニュー品数!
その質も「これだけの食材をよく多店舗に供給できるな……」と感服しきり。
ちなみに、豚モツなど肉系以外の品といえば、サイドメニュー的なものくらい。

紅とん』はバラエティーに富んだメニュー、そして酒の種類の豊富さが抜きんでる。
ホッピーの焼酎ナカの量り売り(ボトルにはちゃんと焼酎ナカ・1杯200円分の目盛りが入ってます)は、
ホッピー好きには心躍るシステム。とにかく“酒が進む店”だ。

かぶら屋』はとにかく安いことにプラスして、黒おでんというもうひとつメニューの柱がある
チェーン店というと、多人数でいくこともあると思うが、メンバーに「内臓は苦手……」なんて人がいても、
お財布的な意味も含め安心して来店できる。

焼きとん、豚モツに特化して味わいたい時は『四文屋』。呑みに重きをおきたければ『紅とん』。
グループで安く楽しみたいなら『かぶら屋』。それが焼きとんチェーンの堪能法だ!!

文・撮影/カーツさとう
※各項目の数字は2020年9月25日現在のものです。
※3チェーンともにメニューの価格はすべて税抜きです。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

画像ギャラリー

この記事のライター

関連記事

「もつ酒場」とは何ぞや?クセになる“悪魔の味” 覆面調査隊がとことん本音で語り合った! 

東京駅の新エリア『グランスタ八重北』で最新の夜ごはんを調査!天ぷら、ホルモン、もんじゃ…ハイレベルな6軒

リュウジの酒場探求記・おとなの週末編(4)“酒飲みのオアシス”がもんじゃの街・月島にあった!ボリューム満点の炭火焼き「やきとん」に見た料理人の技と心

自分で焼き上げる焼きとん店4選 好きな焼き加減で楽しめる

おすすめ記事

西武池袋線の「本当うまいラーメン」ベスト3…どっしり濃厚な《究極の一杯》を下落合・江古田・池袋で覆面調査

成田山新勝寺の参道でうなぎと言ったら『川豊本店』 創業114年の老舗、旨みが後を引く!

【難読漢字】駅名当て 昔の名前で出ています

旅館の和朝食をイメージした「究極の朝食」! 表参道『∞ノ巣(はちのす)』で一日の活力をチャージ!

【厳選】うなぎ、うなぎ、とんかつ!神楽坂の新店3軒 その実力“折り紙付き”! 

オムライスの上にカツ!福井名物「ボルガライス」や日本初のカリーを愉しんだ1カ月 

最新刊

「おとなの週末」2024年12月号は11月15日発売!大特集は「町中華」

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。11月15日発売の12月号は「町中華」を大特集…