答えは… 答えは「いたいら」とよむ帯広市の地名です。 帯広市は、北海道の十勝地方のほぼ中央に位置する人口約17万人のまちです。札幌から特急で約2時間半、車でも高速を使って約3時間と、アクセスのよいエリアです(冬は高速でホ…
画像ギャラリー民間調査会社による47都道府県魅力度ランキングで13年連続1位に輝く「北海道」。
観光地として圧倒的な人気を誇り、豊富な海の幸や新鮮な牛乳やチーズなどの酪農製品、札幌ラーメンなどのご当地グルメ、雄大な自然、スキーなどのアウトドア…とにかく”非日常的“な魅力がいっぱいです。
そんな北海道には、漢字の一般的な読み方から想像するのが難しい地名がいくつもあります。
九州の2倍強という広い大地ゆえ、馴染みのないエリアだと道産子でも読めないものも少なくありません。「おとなの週末Web」では北海道の難読地名を取り上げながらその周辺の観光スポットやグルメも紹介していきます。読み方を学びながら束の間の旅気分を味わってみませんか?
今回は帯広市にある地名「以平」です。何と読むでしょう?
答えは…
答えは「いたいら」とよむ帯広市の地名です。
帯広市は、北海道の十勝地方のほぼ中央に位置する人口約17万人のまちです。札幌から特急で約2時間半、車でも高速を使って約3時間と、アクセスのよいエリアです(冬は高速でホワイトアウトになることもあるのでお気をつけください!)。広大な農地が広がり、いかにも「北海道!」という雰囲気を味わえます。
十勝地方は酪農業が盛んで、ジャガイモや砂糖の原料のてん菜(ビート)、小麦や小豆などが多く生産されています。帯広市は十勝地方の農産物の集積地や商業都市としての役割を担っています。
世界で唯一!躍動感溢れるばんえい競馬
帯広市の中心部にある「ばんえい十勝帯広競馬場」では、ほぼ通年、毎週土・日・月の3日間レースを開催しています。
ばんえい競馬は、明治の北海道開拓時代に「ばん馬」と言われる農耕馬による競走が行われたのを起源とし、戦後に公営競馬となってスタート。 最大1トンもの重い鉄のソリを、ばん馬に曳かせて競い合います。2004年には、世界で唯一の馬文化として「北海道遺産」に指定されています。
何に驚いたかというと、見学エリアでレース中の馬と一緒に歩いてゴールできること。通常の競馬と違って猛スピードではないので、近くで馬たちのパワフルな息遣いを感じながらレースを楽しめます。私がレースを見ていたとき、訪れていた子どもたちから「馬さん、がんばれー!」と声援が送られていてほほえましかったです。
幸せを求めて・・・幸福駅
帯広駅から南へ車で約30分走ると、「幸福駅」に到着します。帯広市幸福町にある旧国鉄・広尾線沿線内の駅名です。
1987年に広尾線は廃線され、それに伴い駅舎も廃駅される予定でしたが、駅名の縁起の良さなどから観光地として存続。当時の面影が残っています。
幸福駅から2つ帯広駅よりにあった「愛国駅」と併せた切符のレプリカが人気で、私も幸せを求めてもちろん購入しました(笑)現在はプラットフォームにディーゼル車が残っていて、中に入ることもできます。「こうふく」の駅看板とディーゼル車の写真が絵になると、多くの人が写真を撮影していました。
見ても満足、食べても満足「豚丼」
帯広発祥のご当地グルメといえば、「豚丼」。明治の終わりころから十勝地方で養豚業が始まり、豚丼が食べ親しまれていたといいます。十勝エリアの多くの飲食店で提供されており、人気店になると行列は当たり前。私も帯広出張の際には豚丼を食べに行きます。甘辛いタレとボリュームたっぷりのお肉は、ごはんとの相性抜群!一気に箸が進みます。
そのほか、量り売りで大きなスイートポテトで有名な「クランベリー」や帯広市民のソウルフード、インデアンカレーを提供する「カレーショップインデアン」もよく訪れます。
こちらに来たときには、十勝平野や日高山脈、十勝川などの広大な自然はもちろん、豊かな大地が育んだ食も一緒に楽しんでくださいね。
文・写真/森順子
森 順子
元テレビ北海道アナウンサー。現在は教育サービスの会社を運営しながら地理の楽しさを普及する活動も行っている。地理女net代表/札幌国際大学短期大学部講師/札幌観光大使
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