副菜から米までこだわりの膳 焼き魚がメインの極上定食 東京・広尾『一汁三菜』

鮭粕漬け定食 1520円(夜は+300円) ご飯は白米か玄米の みでも、ハーフ&ハーフでも。夜は、日本一の稲オタクと称される篤農家・松下明弘さんの米に代わる

全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・広尾の定食屋『一汁三菜』です。 ひと口ごとに深く染み渡る これぞ真の豊かさ 飯と汁物、主菜と副菜二品で一汁三菜。和食の基本献立であ…

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全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・広尾の定食屋『一汁三菜』です。

ひと口ごとに深く染み渡る これぞ真の豊かさ

飯と汁物、主菜と副菜二品で一汁三菜。和食の基本献立であると同時に、贅沢せずともこれで十分、的な表現で使われることが多い気がするこの言葉。いや、本気で作ってあるとこれ、たいそう贅沢でしょ。それをしみじみ実感するのがこの店だ。

鮭粕漬け定食 1520円(夜は+300円)

『一汁三菜』鮭粕漬け定食 1520円(夜は+300円) ご飯は白米か玄米のみでも、ハーフ&ハーフでも。夜は、日本一の稲オタクと称される篤農家・松下明弘さんの米に代わる

こちらは昼夜共に、主菜を焼魚とする定食屋。千葉と静岡の歴史ある魚屋から仕入れるという魚は、一夜干しや醤油干し、粕・味噌漬けと、どれもがそれぞれ最も美味であろうひと手間をかけている。じっくり焼かれた身の旨さはこの上ないが、皮なぞ、ツマミ用に別注したいほどだ。

そして副菜と呼ぶには申し訳ないくらい丁寧に作られた日替わりの小鉢とおひたしに、自家製ぬか漬けと、味噌汁のダシを取った後の昆布で作った佃煮。これにとびきりのご飯と味噌汁が付く。完璧である。この行儀よく配膳されたお膳の、なんとも美しいこと。気がつけば、椅子の上でも正座している自分がいる(心の中で)。箸を置いた後のえもいわれぬ充足感は、最上の口福。

『一汁三菜』

撮影/貝塚隆、取材/編集部

※店舗情報は、画像ギャラリーでもご覧いただけます。

※2023年2月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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