夜から始発まで!「おとなの週末」スタッフが眠らない街・新宿を飲み歩く

眠らない街といわれる新宿とあって、終電を逃した経験がある人は多いでしょう。そこで、とある週末にライター・藤沢と編集・戎が夜から始発まで飲み歩きに挑戦!果たしてどうなることやら。 新宿の落ち着く店でおとなの夜遊びを堪能 夜…

画像ギャラリー

眠らない街といわれる新宿とあって、終電を逃した経験がある人は多いでしょう。そこで、とある週末にライター・藤沢と編集・戎が夜から始発まで飲み歩きに挑戦!果たしてどうなることやら。

新宿の落ち着く店でおとなの夜遊びを堪能

夜の新宿は若者のものだ。ネオンを浴びて酒を飲み、路地に座り込み友と夜通し笑い合う。これが様になるのは若人の特権だし、なによりくたびれた大人に朝まで騒ぐ元気はない。でもでもここは眠らない街。夜の楽しみに溢れた新宿でなら、大人も楽しめる夜の過ごし方があるのでは?

ということでまずやってきたのはゴールデン街の『ハングリーハンフリー』。ここの名物はミートボール。ご飯じゃなくバゲット付きってところがミソで、気持ち濃いめのソースがまたお酒に合うんだな〜。と思っている間に今夜の道連れの到着だ。

「新宿ってちょっと苦手なんですよね」と話す編集戎は、若かりし日にバスで上京してきた朝、歌舞伎町の酔っ払いとゴミとそれにたかる大きめのカラスを目にして以来、苦手意識があるらしい。

そんな戎をなだめつつ次に向かったのが、歌舞伎町のコンセプトカフェ『舞々悪魔』だ。「まいまい……?」と聞きなれないワードに困惑する戎をひきずり店内に入ると、黒とピンクのフリフリコスチュームに身を包んだ女の子たちがお出迎えしてくれる。

『舞々悪魔』

ここはメイドカフェとガールズバーの合いの子のような店。ウルトラキュートな女の子と健全に触れ合い夜を越す元気がチャージされたところで3軒目へ。

新宿区役所横の『あかはる』は歌舞伎町民にはお馴染みの深夜イタリアン。4年前までは深夜0時から営業する店だったからここでボロネーゼを食べるためにレイトショーを観て開店を待つ、なんてことをしてたっけ。

『深夜イタリアン あかはる』

「こんな時間にこんなのを食べられるお店があるんですね」と戎が言うようにカウンターで気軽に本格的な味をいただけるのがいいんだよなぁ。

さてさてお次は今回の目玉、キャバレー『THE27CLUB』。「歌舞伎町にキャバレーってなくなったはずじゃ?」との戎の言葉通り、歌舞伎町のキャバレー文化は2020年に老舗店が閉店したことで一度途切れている。そんな中で昨年オープンしたのがここだ。赤絨毯の階段を登った先はもう別世界!

古き良きショーパブの桃源郷的雰囲気とモダンさが同居した店内は眺めるだけで楽しいのだが、なんといっても最高なのがダンサーによるショーだ。中央ステージの日の丸を模した照明を背に、ポールの周りをくるくると舞う姿にうっとり……。

『THE27CLUB』

夜のエンタメに大興奮した後は焼肉『黒5』へ。こんな時間に肉かと思われるかもしれないが、気分が高まっているせいか不思議ともりもり食べられてしまう。

『黒5』

さて、そろそろのんびりしたい気分になったところで、新宿御苑近くのバー『Culter(クルテル)』へ。薄暗い店内に物静かなマスター、ソファ席とくればなんとも落ち着く。

『Culter(クルテル)』

ところでさっきまで饒舌にキャバレーショーの感動を語っていた戎が静かになっている。さすがに眠気に襲われているようだが、もう一軒いくぞ!

〆はやっぱり汁と麺でしょう。『モモタイ』は朝5時からやっているタイ料理屋。2丁目でお勤めの青年たちに囲まれフォーの汁をすすっていると、我々もひと働きしたような妙な充実感が湧いてくるようなこないような。

『モモタイ』

店を出ると頭上にはすっかり白んだ空。なんだ、もうこんな時間か。と気づいたところでお開き。

新宿で朝を迎えるなんて、なんだ自分はまだまだいけるじゃないかと若返った気分だ。新宿が苦手な戎も「こういう新宿もあるのかと新鮮でした」と満足し、朝の歌舞伎町を見に行った。読者諸君もこれでいつ終電を逃しても安心だ!

[START]21:30『ハングリーハンフリー』

1976年創業。ゴールデン街では珍しい広々としたテーブル席があり、歴史と温もりを感じて雰囲気がいい。食事メニューが充実しており、飲み始めに腹越しらえをしたい時やつまみながら飲みたい時に最適だ。チャージ料は500円

『ハングリーハンフリー』のミートボール

22:30『舞々悪魔(まいまいでびる)』

ライター藤沢の趣味で無理矢理企画にねじ込んだこちらは、アイドルがコンセプトのカフェバー。本物のアイドルかと見まごう女の子がいてたまげた。料金はワンドリンク制でチャージが1時間1200円、ドリンクは700円〜

23:40『深夜イタリアン あかはる』

こんな時間にイタリアンなんてどこもやってないよね……という時の救世主。前菜からメイン料理まで本格イタリアンがいただける。「フルーツトマトの冷製カッペリーニ」は1800円。音楽好きな店主のトークも楽しい

『あかはる』フルーツトマトの冷製カッペリーニ1800円

[住所]東京都新宿区歌舞伎町1-4-12 ナカヨシビル地下1階
[電話]03-3204-8558
[営業時間]19時〜翌2時LO
[休日]無休

1:30『THE 27 CLUB』

2022年オープン。『日の丸キャバレー』という1970年代から2000年末まで営業していたキャバレーの内装を生かし改装された店内は、古き良き盛り場を思い起こさせる。開店から30分おきに行われるポールダンスショーは必見

[住所]東京都新宿区歌舞伎町2-36-3 新宿Acb会館3階
[電話]03-6205-5567 
[営業時間]21時〜翌5時
[休日]日
[料金]エントランス3000円(8月は無料サービス期間)

3:20『焼肉 黒5 歌舞伎町店』

『舞々悪魔』の女の子に教えてもらった焼肉店は、ソファ席でゆったりくつろげる。「上カルビ」は上質な脂を舌が楽しみつつ、意外にさっぱりと食べられてしまう。深夜焼肉という背徳の悦びに浸ろう

『焼肉 黒5 歌舞伎町店』

[住所]東京都新宿区歌舞伎町2-21-4 三経ビル1階
[電話]03-6273-9879
[営業時間]18時〜翌5時(翌4時LO)
[休日]無休

4:30『Bar Culter(クルテル)』

大人の隠れ家とはまさにここのこと。新宿御苑前のビル裏にひっそりとある入り口を潜ると外の喧騒はどこへやら。ジャズの心地よい音楽が流れるバー空間が広がっている。マスターにその時の気分を伝えるとぴったりのお酒を出してくれるのでバー初心者にもやさしいのが◎

[GOAL]5:20『モモタイ』

2丁目からすぐのタイ料理屋さんはまさかの朝5時から営業開始。「朝フォー」(900円)は飲兵衛の五臓六腑に染み渡るようなダシが旨い。他、〆にちょうどいいサイズの「ミニガパオ」( 390円)や「ミニカオマンガイ」(430円)もおすすめだ

『モモタイ』朝フォー900円

[住所]東京都新宿区新宿2-16-3 第三宏和ビル1階
[電話]03-6384-1266 
[営業時間]5時〜23時半※月(祝の場合は火)は〜14時
[休日]無休

撮影・取材/藤沢緑彩

2023年9月号

※2023年9月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

画像ギャラリー

この記事のライター

関連記事

『マツコの知らない世界』で「フライドポテトの世界」特集 読んで味を想像!『おとなの週末』の“フライドポテト”記事をご紹介!

『秘密のケンミンSHOW極』で「石巻焼きそば」特集 『おとなの週末』おススメ「ご当地焼きそば」情報“美味2選”をご紹介!

工場直営の「激安店」で爆買いしたら、想像以上の《高コスパ》だった…!日常使いから「高級フルーツ店」まで一挙大公開

東京・千葉の「貝のうまい専門居酒屋」ベスト5店…街歩き《高円寺・上野・恵比寿・神田・九十九里》で覆面大調査

おすすめ記事

【難読漢字】食べ物当て 海のスプリンターです

『琉球かめ~食堂』の“母のちまき”は台湾の味 パイナップルを食べて育ったあぐー豚のチャーシューが入ってる!縁起の良い7種の具材

おひとりさまで「近江牛」を気軽に!『焼肉ライク』でブランド牛がサクッと食べられる

“タワマン”の日本初の住人は織田信長だった? 安土城の「天守」ではなく「天主」で暮らした偉大な権力者の野望

芝浦市場直送の朝締めホルモンは鮮度抜群 高円寺『やきとん長良』は週末の予約は必須

不思議な車名の由来は「ブラックボックス」 ”ミレニアム”に鳴り物入りでデビューした革命児の初代bB 

最新刊

「おとなの週末」2024年12月号は11月15日発売!大特集は「町中華」

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。11月15日発売の12月号は「町中華」を大特集…