高さ330mで日本一『麻布台ヒルズ』開業!トップクラスのレストランや人気店が大集結、散策の合間や仕事帰りに立ち寄りたい注目の3店はココ!

35年という長い期間をかけて進められてきた「麻布台ヒルズ」が2023年11月24日待望のオープン!

昼は軽食のテイクアウト、夜はナチュラルワインを角打ちで タワープラザ3階の『ミモザ ナチュラルワインスタンド』は、「自由に・楽しく・カジュアルに」をコンセプトに、昼はテイクアウトのランチセット(麻布台ヒルズ限定・1040…

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東京タワー(333m)がほど近い東京・麻布台に、約330mで日本一の高さ(2023年11月時点)を誇る64階建て「森JPタワー」の完成に伴い、複合施設「麻布台ヒルズ」が2023年11月24日、ついに開業します。150店舗入るテナントには、国内外トップクラスの超人気飲食店が大集結。11月20日には内覧会が行われ、施設をいち早く見学してきました。中核となる森JPタワーにあるタワープラザ内から、軽い喫茶や角打ちなど気軽に立ち寄れる3店をご紹介します。

映画になるほど評判の下町の老舗ベーカリー

1942年創業『パンのペリカン』は、予約なしでは入手困難という東京・浅草を代表する老舗ベーカリー。「毎日食べられる、飽きの来ない味」をモットーに生産するパンは、創業当時、多数あった種類を減らし、食パンとロールパンの2種類に限定しています。

朝8時の開店から瞬く間に売れていくほど、不動の人気を誇る理由はどこにあるのか。2017年には、同店のパン作りの現場や関係者のインタビューなどを通して、ものづくりに大切な何かを問いかけるドキュメンタリー映画が公開されました。

ペリカンの可愛いロゴが目印

同店のパンが食べられるのは、浅草周辺の喫茶店やホテルなどのほか、ベーカリー近くの直営カフェが1店舗あります。「麻布台ヒルズ」に入ることにより、下町の味が、都心の最先端を行く施設の中で味わうことがきるのは嬉しいですね。

タワープラザ1階にある『ペリカンカフェ』は、ペリカンの可愛いロゴマークが目印。木の温もりを感じられる店内は、どこか北欧的デザインで、大きな仕切りがないためフロアから入りやすく開放的な雰囲気です。

特製ソースが決め手の“麻布台エビフライサンド”

揚げたてのフライとパンにジュワッと染みわたるソース味は、日本人のDNAに染みわたるようなどこか懐かしく、いつ食べてもおいしい味。麻布台ヒルズ限定の『エビフライサンド』(1400円/テイクアウト1430円)は、バルサミコ(イタリア特産のぶどうが原料のお酢)入りの上品でさわやかな酸味のソースが特徴で、実山椒入りの特製マヨネーズも使ったひとあじ違ったサンドに仕立ててあります。

オーダーが入ってからエビフライを揚げ、網で焼いた香ばしいトーストにサンド

どちらのソースもマイルドなので、子どもも喜んで食べてくれそうです。休日散策のひと息に、瓶ビールと一緒に食べるのもおすすめ。ご飯とおかずの関係のように、パンは噛むほどに甘く、独特の歯切れの良さがプリプリでサクサクのエビフライとソースによく合います。

番重が老舗ベーカリーの雰囲気を感じさせます

「外国人も多い土地柄を意識した日本の和と、洋の組み合わせを意識しています」と、店自慢の逸品を幸せそうに語る店員さんにもほっこり。

“究極の病みつきあんバターサンド”出現!?

「レーズンあんバターサンド」(1000円/テイクアウト1030円)は、自家製のこしあんとスライスしたバター、醤油漬けレーズン、ゴルゴンゾーラが入った独創的なサンドイッチ。未知の味にドキドキしましたが、レーズンの丸みのあるしょっぱさとゴルゴンゾーラの印象的な塩気があんに見事にマッチング。食パンが、個性強めなはずの素材をふんわりと受け止めます。苦味がマイルドなオリジナルブレンドコーヒーとの相性もバッチリです。

小豆を丁寧に炊いてこしたあんこは甘さも上品ですべてのバランスがgood!!

昼は軽食のテイクアウト、夜はナチュラルワインを角打ちで

タワープラザ3階の『ミモザ ナチュラルワインスタンド』は、「自由に・楽しく・カジュアルに」をコンセプトに、昼はテイクアウトのランチセット(麻布台ヒルズ限定・1040円〜)やサンドウィッチ、焼き菓子のほか、手作りの生ドレッシングやナチュラルワインなどを販売。都内に様々な形態の飲食店を手掛けるグリップセカンドの新業態のお店です。

看板メニューのランチセットはテイクアウト限定
フィナンシェなどの焼き菓子やパン、生ドレッシングも購入できます

夜は、店で販売しているワインをグラスやボトルを角打ちスタイルで楽しめるスタンディングバーとして利用できます。ボトルは3000円~あり、ボトルを飲むときは抜栓料として別途1500円かかります。

向かいにある『ラ シーヌ』は、同系列店で女性や家族連れを中心にヘルシーなメニューが大人気のレストランとなっています。待ち合わせをしながら好みの一杯を見つけて過ごす時間も、日頃の疲れをリセットする貴重な時間となりそうです。

立ち飲みスタイルでカジュアルに楽しむナチュラルワイン

世界で最も影響力のあるピッツェリア専門ガイドで第3位の本格ピッツア

同フロアにある『リストピッツァ バイ ナポリスタカ』は、洗練されたイタリアンとピッツェリアが楽しめるお店。同店は、「世界で最も影響力のあるピッツェリア専門ガイド『50 Top Pizza』で2023年アジア太平洋地域3位」(内覧会資料より)日本国内では2位の名店として知られる麻布台の『Pizzeria da Peppe NAPOLI STA CA』のオーナー兼ピッツァイオーロ・ペッペ氏がプロデュースをしています。

『リストピッツァ バイ ナポリスタカ』スタッフのみなさん(右から2番目がペッペ氏)

内覧会では、ペッペ氏自ら店頭にあるピザ釜の前に立ち、自慢のピッツアを焼き上げていました。高級感のある佇まいでありながら、ペッペ氏のフレンドリーな人柄が、店内の雰囲気を明るく照らします。

名物は、マルゲリータとカルツオーネ(包み焼きピッツア)が1枚で同時に楽しめる「ドンサルヴォ」(3400円)です。生地の中央はマルゲリータ、“ピザの耳”にあたる部分の数か所にサラミとリコッタチーズを包み込み、とがった形が印象的なカルツオーネになっています。

たっぷりチーズと軽く火が入ったトマトがジューシー。角のとがった部分にサラミとリコッタチーズが包まれています

カルツオーネは、粉の風味を感じる香ばしさとやや噛み応えがあり、ミルク風味の繊細なクリーミーさが特徴のリコッタチーズとサラミの塩味が効いています。トマトの果肉も入ったジューシーなマルゲリータとのコントラストが面白いスペシャリテとなっています。

パスタorピッツアが選べ前菜と飲み物(コーヒー/紅茶のホットorアイス/エスプレッソいずれか)がついた3200円のセットに+800円で追加できる「ピスタチオのティラミス」

老舗商社初のフラッグシップストア『ワイ・ヨット ストア』

タワープラザには、ファッションや生活雑貨などの専門店も充実しています。近年、時短家電やこだわりの調理道具で料理を楽しむ人も増えており、贈り物としても人気の高いキッチン&ダイニンググッズ。お気に入りが見つかりそうなお店を1軒ご紹介します。

4階の『ワイ・ヨット ストア』は、世界各国で愛されるキッチン用品やテーブルウェアを中心に豊富な品揃えを取りそろえる総合商社「ワイ・ヨット社」が初めて手掛けるフラッグシップストアです。

中央広場から見たタワープラザ

「ワイ・ヨット社」は、1949年に設立以来、百貨店や専門店などに向けた商品を取り扱うほか、海外ブランドの代理店業務や国内外のメーカーとの商品共同開発などに携わってきました。いわば“キッチン・ダイニングツールの目利きのプロ”が厳選した商品が揃うというのだから一生モノの調理器具に出会うチャンス。

店内にはキッチンラボを設け、道具の正しい使い方などを教えてくれるワークショップも定期的に開催するそうです。店頭にないライフスタイルグッズについても相談できるコンシェルジュがいるそうなので、探していたものが見つかるかもしれません。

タワープラザ入口

2024年1月下旬には、34の専門店が集結する「麻布台ヒルズマーケット」もオープン予定なので、新鮮で良質な食材を購入して自宅で楽しむのもまた格別です

海も見渡せる高層階のラウンジ

地上64階のメインタワー・森JPタワー33階、34階にある「Hills House(ヒルズハウス)」は、約1000坪という広大なフロアに、会員となったオフィスワーカーが利用できる専用ラウンジや貸切対応などもできる大型ダイニングスペースなどを設けています。

東京タワーの向こうには海が見えます

利用者は施設がフル稼働すると2万人を見込んでおり、はじめは約2000人のからのスタートになるようです。

33階『Club Lounge』(カフェテリア)では、健康に配慮した食事を天空にいるような絶景とともに味わえるランチタイムと、きらめく東京の夜景を眺めながらお酒も楽しめるバーラウンジとなるディナータイムと2つの顔を持ち合わせています。今後、ビジター利用の検討もしているといいます。

中央に見える立体的な建物にはギャラリーや日本初の大規模なVC(ベンチャーキャピタル)集積拠点などが入ります

『Club Lounge』のランチは、WELL認証(オフィス空間で過ごす人たちの健康を重視したスペースの使い方など、あらゆる観点から評価するという国際的な認証制度)の基準を満たした週替わりに変わる6種類のメニューの中からひとつ選べ、1100円(ビジターは1650円予定)です。

動物性食品を使わないビーガン対応メニューや栄養士監修のメニューもあるそうです。取材時は、カレーを頂きました。

生野菜と温野菜のバランスや彩りも◎

大ぶりの鶏肉がゴロっと入ったカレーの味は、辛みがマイルドで、野菜の風合いを感じられるさっぱりとした味わい。聞けばカレーソースには、トマトをたっぷり使用し、カシューナッツのペーストでコクをだしているそうです。サラダもついて、ナッツの栄養までとれるとは、美容にも嬉しいランチでした。

心とカラダ、生活を豊かに潤す唯一無二の“街”づくり

内覧会では、「麻布台ヒルズ」のプロジェクトを進めてきた森ビル虎麻・ステーションタワー開業推進室(兼)タウンマネジメント事業部TMマーケティング・コミュニケーション部ブランディング推進グループの山本純也さんから、このプロジェクトの特徴について説明がありました。

「『麻布台ヒルズ』は、約300名の権利者と35年という長い期間をかけて開発を進めてきた非常に大規模なプロジェクトとなっています。妥協することなく続けてきた我々の開発が実を結び、区域面積8.1haという非常に大きな土地がいっきに、生まれ変わったといえます」

世界水準の多様な都市機能を高度に複合した都市づくり

「麻布台ヒルズ」のスケール感は、同じ森ビルが開発した「六本木ヒルズ」に匹敵し、このタワー以外に、ガーデンプラザA/B/C/D、タワープラザ、レジデンスA・Bのブースに分かれています。

道路や広場、地下空間の整備に加え、オフィス、商業施設、マーケット、高層マンション、文化施設、アマンが手がけるラグジュアリーホテルの新ブランド「JANU(ジャヌ)」の世界初出店となる「ジャヌ東京」、慶應義塾大学予防医療センターなど、ひとつの小さな街としての多様な都市機能が集積する“コンパクトシティ”となっています。世界の第一線で活躍するデザイナーによる特徴的な建築にも、注目です。

新たに整備された桜麻通り

いつ来ても新たな発見と心地よさのある“新しい街”

「麻布台ヒルズ」のメインタワーとなる森JPタワーは、高さ300m大阪のあべのハルカスを約30m抜いて現在日本一の高さです。

「麻布台ヒルズ」のコンセプトは、“Modern Urban Village~緑に包まれ、人と人をつなぐ「広場」のような街~”。都心でありながら、2.4ha(敷地のおよそ3割)という圧倒的な広さの緑地が広がります。象徴となる中央広場には、四季折々に様々な表情を見せる植物やパブリックアートもあり、果樹園や小川のような水のせせらぎも眺めることができます。

広場はイベントスペースとしても活用され、2023年12月9日からはクリスマスマーケットが開催されます。2024年2月下旬には「森ビル デジタルアートミュージアム」のオープンなど、順次スタートする店舗や催しに目が離せません。

中央広場から見上げた地上64階の森JPタワー

【「麻布台ヒルズ」概要】
【開業日】2023年11月24日
【住所】東京都港区麻布台1-6-19
【交通】地下鉄南北線六本木一丁目駅2番出口から徒歩4分、地下鉄日比谷線神谷町駅5番出口直結ほか
【「麻布台ヒルズ」ホームページ/店舗詳細】
https://www.azabudai-hills.com/index.html

文/大島あずさ

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