美味しいタアサイの見分け方 葉の色が濃い緑色のもの、ちぢれが細かいもののほうが甘みが強めです。また、葉が肉厚でツヤとハリがあるものを選びましょう。茎もツヤとハリがあり、みずみずしいものを。 保存する場合は、乾燥を防ぐため…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:タアサイ
難易度:★★★☆☆
地を這うようにして育ちます
濃緑色でちりめん状の葉が特徴的なタアサイは中国原産の野菜です。如月菜(キサラギナ)、ちぢみ雪菜、ひさご菜と呼ばれることもあります。ちぢみほうれん草のような見た目ですが、アブラナ科アブラナ属に属し、チンゲンサイの仲間です。
漢字では搨菜と表記されます。これは、地面を這うように葉を広げて育つことから「低い」と言う意味をもつ「搨」という漢字を使用したといわれています。
日本で栽培されるようになったのは昭和初期で、そのときには如月菜と呼ばれていました。しかし、全国に普及するには至らず、商業栽培されることもほぼなくなってしまいました。その後、日中国交回復をきっかけにタアサイという名で再導入され、普及が進みました。
12月~2月頃が旬の時期で、細胞内にある水分が凍らないように糖分を生成することから寒くなると甘みが増します。
タアサイを収穫しないでおくとアブラナと同じ黄色い花を咲かせます。この花も美味しくいただけます。
味にクセがないため、炒め物、おひたしなど、どんな料理とも相性は抜群です。苦みがありますが、加熱することで苦みはやわらぎ、甘みが増します。見かけよりも柔らかいため、シャキシャキの食感を活かしたいなら加熱時間は短めにしましょう。
美味しいタアサイの見分け方
葉の色が濃い緑色のもの、ちぢれが細かいもののほうが甘みが強めです。また、葉が肉厚でツヤとハリがあるものを選びましょう。茎もツヤとハリがあり、みずみずしいものを。
保存する場合は、乾燥を防ぐためにキッチンペーパーや新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室へ。保存期間が長くなると硬くなり、苦みが増すので3~4日くらいのうちに使いきるようにしましょう。
【今月の旬食材は?】いま1年で最も旨い食材一覧(45種類以上!!)
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。
タアサイの注目栄養素
βカロテンの含有量が多いことが注目したいポイントです。この成分は体内に入ると必要に応じてビタミンAに変換され、粘膜や皮膚、免疫の機能を正常に保つ働つサポートをします。
また、βカロテンそのものにも抗酸化作用や免疫力向上をサポートする作用があります。
ほかにも、抗酸化力の強いビタミンCも豊富なため、風邪が流行しやすい冬にたっぷり食べたい野菜といえます。
歯や骨の材料となるカルシウムや、とりすぎた塩分を排出する働きをもつカリウムなども豊富に含まれています。
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