担当編集者からのひとこと 前田さんが「自分の中で恋愛の気運を高める」という話をされていましたが、最近、まさにドンピシャの経験をしました。 そもそも私は、これまで「恋人がほしい/ほしくない」の二択についてあまり考えたことが…
画像ギャラリー「目指せ、理想の大人」をメインテーマに掲げて始まった、「ティモンディ前田裕太の“おとな”入門」。自身の経験や見聞きしたエピソードから思考を広げてきた「コラム形式」から、次のステップへと進みます!
その内容は、「お悩み相談」です。これまで約1年半のコラム連載を通して、食・あそび・勉強・旅…と、様々なテーマで「(理想の)大人とは?」について考え、目指してきた (そしてこれからも目指していく)前田さん。その経験を生かした視点で、皆さんから寄せられたお悩み相談に答えていきますよ◎第15回の今回は、クリスマス目前!恋人がほしいような気はするけど一歩は踏み出せない…そんな恋愛のお悩みです。
[今回のお悩み]
「恋人がほしい気はする。でも、恥ずかしさが勝って一歩を踏み出せません」
恋人をつくろう、という行動が起こせません。
20代半ばを過ぎて、未婚の友達が、アプリで出会った人とデートをしたり、紹介してもらったりして、恋人をつくろうと動いています。
私は「好きな人」がほしくて、「付き合いたい」がいまいちわかりません。そんなことを言っていても現実的には「恋人がほしい」状態だと思います。結婚願望もあります。
でも「恋人がほしい」と口に出すことが恥ずかしく、アプリを入れるなんてもってのほかです。今ここに書いていても恥ずかしいぐらいです。
恥ずかしいとか好きな人がなんやっていうメンタル的なブロックを乗り越えて、せめて友達に「彼氏ほしいな」って言えるぐらいのマインドになりたいです。
(京都府・20代・女性・会社員)
考えすぎは禁物!
相談者の方は、彼氏を作ろうと行動をする行為そのものが恥ずかしいんですね。
他人の目が気になるだけでなく、自分自身の目で見たときに自分の行動が恥ずかしくなってしまうのでしょう。私も、自分自身が自分を客観視してあれこれ考えてしまうので分からなくもないです。
異性と食事に行くことになっても、「前田、私のこと狙ってるんじゃないか」と相手のご令嬢に思われるのが恥ずかしくて嫌になってしまい、結局、日にちが近づいてきたら約束そのものを反故にしてしまうことがある。
考え過ぎなのは自分でも分かっているけれど、自意識過剰の怪物と化してしまっているのだ。自分の中で、恋愛に対しての気運なんて容易に高まる訳がない。
今はクリスマスシーズンが近づいてきて、寂しさを埋めようと躍起になっている人達が多いでしょう。
私は、そんな人を見ては「精神的に自立できず、何を大人と言えようか」と忌み嫌ってしまうんです。そんな連中から、恋人という存在に依存せねば自立できぬ甘えた根性が透けて見えて辟易してしまう。
だから、自分がそのような人間に思われたくない、と思う訳です。
結果、寂しさに駆られて誰かと行動を共にしようとすることそのものに抵抗を感じてしまう。自分が、そういう行動をする自分を許さないわけです。
考えすぎなのは言うまでもないですね。私の場合は考えすぎだということを理解した上で、尚それでも行動に移せないからタチが悪い。
本当に恋人がほしいのか?まずは自分と向き合おう
少し前の話になるけれど、友人から「あれこれ考えずに、とりあえず会ってみなよ」と勧められて異性とデートをしたことがあった。
本屋を巡って映画を見てディナーをご一緒したのだけれど、特に何もなくその日が終わり、それ以来その人とは連絡も取っていない。
相手に悪いところがあった訳ではない。全ては、この私自身の人間性が悪いのだ。
要は、色々な人と出会ったとしても、自分の中で恋愛の気運そのものを高めなければ、何も変わらない。
もし、相談者の方が、とりあえずマッチングアプリなんかをダウンロードして、出会いを見繕えたとしても、その心根を変えなければ、私の二の舞になってしまいかねない。
既に失敗している身からすれば、まずは自分の心とちゃんと向き合うことから始めた方がいいと思いますね。
本当に、恋人が欲しいと思っているのか。
どれくらいの熱量でその気持ちがあるのか。
きちんと理解できた上で、ようやく恋人を作ろうとする準備が、相手と向き合おうとする準備ができた、と言えるのではないだろうか。
自分の気持ちに素直になるって、難しいですからね。
他人と向き合う前に、まずは自分と向き合わないとね。
あっという間の人生、自分の気持ちにわがままに!
ただね。人生なんて生きて80年な訳ですよ。
長生きすればするほど、どんどん経過していく時間は速く感じるようになる。
31歳の私からしても、光陰大谷翔平のストレートの如しと思うほど日々の過ぎる速度は速い。きっとあっという間に40歳、50歳と歳をとってしまうだろう。
人生は短いんです。日々はどんどん加速度的に流れるような速度で進んでいくんですよ。
だから、せっかく恋愛に対して興味を持てているのであれば、その感情を大切にしてあげて欲しいと思います。自分に素直になるっていうのも、自分の気持ちに踏ん切りをつけるのも難しいけれど。
きっと、今は恋愛はいいや、と興味がなくなってしまう時だって来る訳で。
次、いつ「付き合う相手が欲しい」と自分が思うか分からないのに、その感情と向き合わない理由がない。
恥ずかしい、という気持ちよりも、その感情にそのまま蓋をして過ごしてしまうのは勿体無い、と思えるようになるといいですね。
お腹が空いていれば食事ができるところを探すだろうし、旅先であれば宿を探す。欲に従って行動するのが少ない人生を豊かにする手段なんですから。
相談者の方の結婚をしたい、という気持ちが本当なのであれば、その目標のためにも行動を起こすのは必要不可欠。
他人や自分自身の目なんか気にせず、自分本位に我儘に行動できるようになれるよう祈っています。
担当編集者からのひとこと
前田さんが「自分の中で恋愛の気運を高める」という話をされていましたが、最近、まさにドンピシャの経験をしました。
そもそも私は、これまで「恋人がほしい/ほしくない」の二択についてあまり考えたことがなく、親戚たちの心配をよそに、ひと昔前でいう「結婚適齢期」を全速力で駆け抜けている最中です。
しかし先日、男友達の引っ越しを手伝うことになり、ホームセンターで買い物をしたり、家電を設置したり、大量の段ボールを捨てたりしたあと、近くのスーパーにご飯を買いに行き、結構品揃えいいね~なんて話をしたり、そんなふうに1日を過ごしていたら、突如、「うわ、誰かと生活を営みたい!」という感情がぶわああっと湧き上がったのです。
何これ!初めての感情!と驚いて、親友(既婚者)に話したところ、「おめでとう、それが結婚願望ってやつだよ」と言われ、「これが…噂の…!」と開眼した気分でした。
何度友人の結婚式に出席しても、「新婦キレイ~ご飯ウマイ~」としか思わなかったのに、人の引っ越しを手伝うことも、異性とスーパーに行くことも初めてではないのに、何をきっかけに心持ちが変わるかなんて、分からないものです。
超私事を長々と書いてきましたが、つまり何が言いたいかというと、相談者様も、何かをきっかけに、「恥ずかしいなんて言ってられん!」と思うくらい、恋人が欲しくなる時がくるかもしれません。
前田さんもおっしゃるように、とにかく「自分の気持ちに素直に」。「恥ずかしい」という気持ちがあるうちは、「恋人願望がそこまで盛り上がっていない」と思うことにして、流れに身を任せてみるのも良いかもしれませんね。
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前田裕太(まえだ ゆうた)
1992年8月25日生まれ、神奈川県出身。愛媛県の名門、済美高校野球部の同期である高岸宏行とのお笑いコンビ「ティモンディ」のツッコミ担当。趣味はサッカー観戦、読書。テレビ番組で画力を披露したり、複数メディアでコラムを執筆するなど、マルチな活動で注目を浴びている。
ティモンディ
高岸宏行・前田裕太によるお笑いコンビ。コンビ結成は2015年、グレープカンパニー所属。高岸のポジティブなキャラクターや、二人の野球経験と身体能力などがバラエティ番組で引っ張りだこに。コンビの野球経験をいかしたYouTubeチャンネル『ティモンディチャンネル』の登録者数は約28万人。