東京で食べたい伝統菓子「フィナンシェ」5選 ブーム到来、進化系も続々!

画像提供:『BROWN CHEESE BROTHER』

2024年3月末までの限定提供メニューも 3.『ETEL(エテル)』/フィナンシェ ひと味違ったフィナンシェを味わいたい人は、『ETEL(エテル)』の3種の「フィナンシェ(6個入り2700円)」にチャレンジしてみよう。同…

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焦がしバターとアーモンドの風味が味わい深いフランスの伝統菓子「フィナンシェ」。古くから愛される定番の洋菓子だが、最近では焼きたてを提供する店や独自のフレーバーを提供する店が話題となり、再びブームとなっている。今回は東京で一度は食べておきたいフィナンシェを選りすぐって紹介したい。

そもそもフィナンシェとは?発祥と菓子が秘める意味

基本的には薄力粉や砂糖、卵白、アーモンドパウダー、バターで作られるフィナンシェ。フランス語で「金融家」を意味するこの菓子は、金塊のようなフォルムが特徴的だ。

発祥は17世紀頃。パリの証券取引所周辺で店を営んでいた菓子職人が、金融マンが背広を汚さず片手で食べられるよう考案されたと言われる。実は「当初の金融マンはスーツのポケットにフィナンシェを忍ばせていた」なんて逸話も残されているのだ。

フランス語で「金融家」を意味するフィナンシェ(画像提供:『noix de beurre』)

手土産にもいい!都内で人気のフィナンシェを一挙紹介

1.『DOLCE TACUBO(ドルチェ タクボ)』/食感と風味を味わう焦がしフィナンシェ

『DOLCE TACUBO 』の「食感と風味を味わう焦がしフィナンシェ」(画像提供:『DOLCE TACUBO』)

焼きたてのフィナンシェで話題となった代表的な店のひとつが、代官山にある『DOLCE TACUBO(ドルチェ タクボ)』だ。ミシュランガイド東京にも掲載されたことがあるイタリアンレストラン『TACUBO(タクボ)』が手掛けるパティスリーである。

完全予約制でオーダーが入ってから作るフィナンシェは、焼きたてならではのサクサクとした食感と、極限まで焦がしたバターの立ち上る香り、アーモンドプードルやじゅわりと広がるカナダ産のメープルシュガーの芳醇な味わいが好評を博した。

2023年11月、虎ノ門ヒルズ ステーションタワーにできた2店目の『DOLCE TACUBO CAFFE(ドルチェ タクボ カフェ)』では、1個(400円)から販売する焼きたてはもちろん、予約なしでも店頭で購入できるようになった個包装のフィナンシェが6個セットと12個セットで登場。

個包装のフィナンシェは、焼きたてよりしっとりした食感で手土産にぴったり。180度のオーブンで4分ほど焼き、2分冷ましてから食べると、焼きたてと同様にバターの香りやさっくりとした食感が楽しめる。

【価格】1個400円~
【販売店舗】『DOLCE TACUBO』、『DOLCE TACUBO CAFFE』
【公式サイト】https://d-tacubo.com/

2.『noix de beurre(ノワ・ドゥ・ブール)』/焼きたてフィナンシェ

『noix de beurre』の「焼きたてフィナンシェ」(画像提供:『noix de beurre』)

「新宿伊勢丹」や「日本橋三越」、「銀座三越」などで、常に行列を作っていることで知られる『noix de beurre(ノワ・ドゥ・ブール)』。こちらでは、作りたてのケーキやカヌレなど様々な商品を揃えているが、行列の最大の理由となっているのは「焼きたてフィナンシェ」(1個238円)である。

本場ヨーロッパの歴史と伝統を大切に、日本人に好まれる味を考慮し「本物のおいしさ」を追い続ける同店には、足繁く訪れるリピーターも少なくない。

味の決め手は、コクのあるスペイン産マルコナ種アーモンドプードルと、はしばみ色に焦がした国産発酵バター、きび糖だ。高温かつ短時間で焼き上げることにより、中はふんわり表面はカリっとした食感に仕上げている。フィナンシェの詰め合わせに便利な専用パッケージ「わっぱ」もあり、手土産にぴったりだ。

【価格】1個238円、わっぱ代Sサイズ330円、Mサイズ440円
【販売店舗】「noix de beurre 新宿伊勢丹店」、「noix de beurre 日本橋三越店」、「noix de beurre 銀座三越店」
【公式サイト】https://noix-de-beurre.com/

2024年3月末までの限定提供メニューも

3.『ETEL(エテル)』/フィナンシェ

『ETEL』の「フィナンシェ」(左から)Caramel oolong、Maqaw、Vanilla tonka(画像提供:『ETEL』)

ひと味違ったフィナンシェを味わいたい人は、『ETEL(エテル)』の3種の「フィナンシェ(6個入り2700円)」にチャレンジしてみよう。同ブランドは、チーズケーキブランド『Mr. CHEESECAKE(ミスターチーズケーキ)』のシェフ、田村浩二さんが2023年にスタートした焼き菓子専門店だ。

「Vanilla tonka(バニラトンカ)」、「Maqaw(マーガオ)」、「Caramel oolong(キャラメルウーロン)」の3つのフィナンシェは、口の中で広がる芳醇な香りと、しっとりとした食感が特徴的。いちおしはレモングラスと山椒のような香りが漂う、台湾の希少スパイスを使用した「Maqaw」。

清涼感のある味は一度食べたら忘れられないほど印象的だ。「Vanilla tonka」は、通常の材料にバニラとトンカ豆の香りをプラスすることで、リッチな味わいを実現した一品。奥行きのある味を楽しみたい人は、香ばしい「武夷岩茶(ぶいがんちゃ)」を使った「Caramel oolong」がおすすめ。スパイシーな風味も同時に感じられる点が新鮮だ。

【価格】6個入り2700円
【販売店舗】『Mr. CHEESECAKE LIMITED STORE 麻布台ヒルズ店』
【公式サイト】https://etel-official.com/
※オンライン販売は毎週月曜日20時~
※当日分の在庫が売り切れ次第終了

4.『BROWN CHEESE BROTHER(ブラウンチーズブラザー)』/ブラウンチーズブラザー フィナンシェ プレーン

『BROWN CHEESE BROTHER』の「ブラウンチーズブラザー フィナンシェ プレーン」(画像提供:『BROWN CHEESE BROTHER』)


チーズ好きに注目してほしいのは、ブランド誕生から連日行列の『BROWN CHEESE BROTHER(ブラウンチーズブラザー)』が2023年12月に販売を開始した、「ブラウンチーズブラザー フィナンシェ プレーン」(4個入り1080円)だ。

牛乳からチーズを作る際、副産物として大量に排出され、捨てられてしまうことで知られるホエイ。それを煮詰めたブラウンチーズを利用することで、新しい価値を生み出したのがこの菓子だ。口に入れると香ばしい焦がしバターと、ほんのり甘酸っぱく、コクのあるブラウンチーズが絶妙なハーモニーを奏でる。

ほかのフィナンシェにはない、潤いのあるしっとりとした口当たりもクセになること間違いなしだ。生乳から取れるチーズの量は10%ほどで、残り90%程度を占めるのがホエイだが、それを上手く生かしたサステナブルなフィナンシェを、ぜひ一度手に取ってみてほしい。

【価格】ブラウンチーズブラザー フィナンシェ プレーン 4個入り1080円、8個入り2160円
【販売店舗】「ブラウンチーズブラザー那須本店」、「チャウス」、「ブラウンチーズブラザー羽田空港第一ターミナル店」、「ブラウンチーズブラザー羽田空港第二ターミナル店」「GOOD NEWS TOKYO エキュート品川店」、「GOOD NEWS TOKYO上野マルイ店」「GOOD NEWS HOKKAIDO 新千歳空港店」、「GOOD NEWS OSAKA ルクア大阪店」
【公式サイト】https://browncheesebrother.com/

5.『JOE TALK COFFEE(ジョートークコーヒー)』/コーヒーバタークリームフィナンシェ

『JOE TALK COFFEE』の「コーヒーバタークリームフィナンシェ」(画像提供:『 JOE TALK COFFEE』)

自家焙煎コーヒーを提供する恵比寿のコーヒースタンド、『JOE TALK COFFEE(ジョートークコーヒー)』では、2024年2月1日から併設の菓子工房で焼きたての「コーヒーバタークリームフィナンシェ」(340円)を販売中だ。

生地にはカカオ豆の選定から焙煎の条件までこだわり抜かれた、人気チョコレート専門店『ダンデライオン・チョコレート』のチョコレートとカカオニブを使用。さらにしっかりとしたボディ感と心地よい酸味、深い香りを感じることのできる『JOE TALK COFFEE』オリジナルブレンドのエスプレッソを生地とクリームにプラスし、奥行きのある味わいを実現している。

仕上げにもコーヒーをまぶしているので、口に入れる前からコーヒーの豊かな香りを堪能できる一品だ。3月末までの提供なので、ぜひ早めに足を運んでみよう。

【価格】340円
【販売店舗】『JOE TALK COFFEE』
【公式サイト】https://www.joetalk-coffee.jp/

文/中村友美

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