美味しいはっさくの見分け方 皮にハリとツヤがあり、香りがよいもの、手に持ったときに重みを感じるものがおすすめです。また、ヘタが緑色のもののほうがジューシー。ヘタが茶色になっていたり、皮にしわがあるようなものは果肉にパサバ…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:はっさく
難易度:★★☆☆☆
寝かすと酸が抜けていきます
はっさくがもっとも美味しくなる時期は2月から3月頃です。甘夏に代表される夏みかんよりもひと足先に旬を迎え、旬が終わりを迎える頃から夏みかんの旬が始まります。
通常、はっさくは収穫してすぐに出荷されません。そのため、収穫の最盛期は12月頃から2月中旬頃で、収穫後しばらく寝かしてから出荷されます。ただし、「木成り」という樹上で熟成させる栽培方法がとられることもあります。この場合は、3月中旬から下旬頃が収穫時期となります。
実は、収穫直後のはっさくは酸味が強く、食用には不向きな状態なのです。しかし、収穫後に1~2カ月貯蔵すると酸が減って、糖度が上がり、甘みと酸味とのバランスが絶妙になります。
夏みかんとの見た目の違いは、夏みかんは外皮がでこぼこして厚みがあります。はっさくはつるつるとしていて薄めです。また、水分が少なめで粒がしっかりしているため、夏みかんの果肉よりも歯ごたえがあります。 また、独特の苦味が含まれることもはっさくの特徴です。
外皮が硬いうえ密着度も高く、皮むきにひと苦労することから食べるのが面倒くさいと敬遠する人も多いはっさく。しかし、上下の部分をそれぞれ5㎜ほど切り落とし、皮に縦方向に4カ所ほど切り込みを入れてむくと簡単に皮をむくことができます。
皮が薄いので、 オレンジのようにナイフで皮をむいて食べてもOK。
柑橘類にはないさわやかな酸味とほろ苦さ、サクサクの食感の果実をもつはっさく。面倒くさいなんて言わず、個性派柑橘類の美味しさを楽しんでください!
美味しいはっさくの見分け方
皮にハリとツヤがあり、香りがよいもの、手に持ったときに重みを感じるものがおすすめです。また、ヘタが緑色のもののほうがジューシー。ヘタが茶色になっていたり、皮にしわがあるようなものは果肉にパサバサな部分が多い可能性があります。
冷暗所に保存すれば2~3週間は保存できます。ただし、乾燥には要注意。保存袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保管すると乾燥を防ぎ、みずみずしさを保つことができます。
はっさくの注目栄養素
はっさくの苦味成分である「ナリンギン」は、ポリフェノールの一種で、血糖値の上昇を抑制したり、血管拡張作用による冷えの改善や高血圧の予防、脂質代謝の改善など、さまざまな健康効果が認められています。
ちなみに、この苦味成分はグレープフルーツにも多く含まれています。
ナリンギンには、降圧剤の薬効を強める働きがあるため、一緒にとると血圧が下がりすぎる、心拍数が速くなるといった副作用を引き起こすおそれがあるため、食べるタイミングには注意が必要です。
ほかにも飲み合わせの問題がある薬剤があるため、薬剤を服用している人は、医師や薬剤師に食べるタイミングなどを相談することをおすすめします。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。