『マルホベーカリー』 @小竹向原 パステル宮の下という昭和からの商店街、そこに現ご主人のお父様が開店したのは昭和37年。「基本的な配合で基本通りに作り、出来立てを提供する」ことを大切に、でも手分割するというパン生地はふっ…
画像ギャラリーどのパンもおいしいんです。でも、今回は『おとなの週末』スタッフたちが「あんぱん」が食べたいとなったら真っ先に思い付くパン屋さんを集めました。近くに出かけたらぜひ、いえ、わざわざ買いに行ってみてほしい美味揃いです。ひとえにあんぱんと言っても、粒あん、こしあん、白あん……とその味わいは多彩。ここでは粒あん、こしあんに絞ってご紹介。しっかり甘く食べ応えもあるものが揃いました。
『マルギクベーカリー』 @北千住
手に持つとズシリと重い。多くの店があんこを50g程度使うのに対し、こちらは倍近い90gを詰めるのだ。しかも北海道産の小豆にこだわった自家製で、前日にあんを仕込み、1日寝かせて味をなじませてから、翌朝に約100個を焼き上げる。
あんぱん 180円
単にあんが多いだけでなく、なめらかで上品で、香ばしくふんわりした生地との相性も抜群。20個、30個は序の口で60個の予約注文をする方もいるのだとか。「こんなお爺さん、お婆さんのお店じゃなくても」と西山さんは謙遜するが、この食べ応え満点の傑作を多くの人に味わってほしい。
【コレも食べて!お店のおすすめパン】王子パン 390円
甘食よりもしっかり、ビスケットよりもふんわり。噛むほどにやさしい甘さが広がっていく。かつて先代が知人から教わったレシピ通りに作る懐かしの味で、年配はもちろん子供達にも人気だ
[住所]東京都足立区千住柳町14-3
[電話]03-3881-5082
[営業時間]7時半~19時半 ※売り切れ次第終了
[休日]日・月・祝
[交通]JR常磐線ほか北千住駅西口から徒歩10分
『ベーカリーカフェ明治堂』 @王子
銀座木村屋で修業した創業者が1889年に立ち上げた老舗の味は、しっかり焼かれた生地の中にしっとり粒あんがたっぷり。
それだけでもおいしいのに、桜の塩漬けが見た目だけでなく味のアクセントとしてもあしらわれており、その塩加減が箸休め的に働いて、食べる手が止まらないのだ。
他にこしあん、あんバターサンドもあり。2階はカフェで、使い勝手のよいパン屋さんだ。
小倉あんぱん 220円
【コレも食べて!お店のおすすめパン】タンドリーチキン 380円
むっちりした生地の上に、香り高く味付けされたタンドリーチキンがゴロゴロ。後追いしてくるスパイスの辛さとパンの甘みが絶妙に絡み合う、クセになる味わいです
[住所]東京都北区王子1-14-8 明治堂ビル1・2階
[電話]03-3919-1917
[営業時間]6時半~19時(カフェ9時~17時LO)、祝6時半~18時(カフェ休)
[休日]日
[交通]JR京浜東北線王子駅北口から徒歩4分
『パオン昭月』 @駒沢大学
芸能人御用達の「生クリームあんぱん」(10月~5月上旬の限定販売)が名物だが、他にも絶品のヤツ見~っけ。それが「フランスあんぱん」。直径10cmほどの存在感で、持てばズシリ、頬張れば口中にあんがあふれ出す!
小麦香る上質なフランスパン生地の塩気と北海道産小豆を使ったあんの甘さのバランスも完璧。芦屋の名店で修業した3代目の技はさすが。
フランスあんぱん 200円
【コレも食べて!お店のおすすめパン】ハムカツサンド 240円
数ある調理パンでも一番人気。サクサクに揚げたハムカツに酸味が程よい自家製ソースを付けてキャベツと一緒に挟む。ボリュームも満足。コロッケパンやカツサンドもおすすめ
[住所]東京都世田谷区駒沢2-18-11
[電話]03-3421-4831
[営業時間]7時~19時
[休日]日
[交通]東急田園都市線駒沢大学駅西口から徒歩10分
『マルホベーカリー』 @小竹向原
パステル宮の下という昭和からの商店街、そこに現ご主人のお父様が開店したのは昭和37年。「基本的な配合で基本通りに作り、出来立てを提供する」ことを大切に、でも手分割するというパン生地はふっくら膨らんでやさしく甘い。「板橋のいっぴん」に選ばれているあんぱんはずっとあってほしい味。父の代からの「王子製餡所」のあんも旨し!
つぶあんぱん 130円
【コレも食べて!お店のおすすめパン】タマゴパン 170円
朝イチで茹でた卵をふるいで砕いてマヨと塩だけで味付けする。1番数が出るパンだ。お客さんに「ちょっと甘い昔の味がする」と言われるそう。手作りのほっとする味
[住所]東京都板橋区大谷口北町76-2
[電話]03-3956-1293
[営業時間]15時頃~19時 ※売り切れ次第終了
[休日]日
[交通]地下鉄有楽町線ほか小竹向原駅3番出口から徒歩12分
『セキネベーカリー』 @浅草
近隣の常連だけでなく、飲食店へもパンを卸している老舗。「先代と味が違うと言われたことはありません(笑)。逆に品質のよい粉に切り替えたりして、おいしく進化しているはずです」と3代目の武信さんは胸を張る。
卵による光沢感が食欲をそそるあんぱんは、こしと粒と2種類ある。しっとりなめらかで甘さも程よい、こしあんが人気だそう。
こしあんぱん 173円
【コレも食べて!お店のおすすめパン】カマンベールクロワッサン 238円
生地の中にカマンベールを入れて焼き上げた四角い棒状のクロワッサン。サクサクでふわっと軽やかな生地と、ねっとりしたチーズという異なる食感が楽しい。同店の人気ナンバー1だ
[住所]東京都台東区浅草3-41-10
[電話]03-3875-3322
[営業時間]7時~19時 ※売り切れ次第終了
[休日]日
[交通]つくばエクスプレス浅草駅A出口から徒歩6分
『メイカセブン』 @大島
小倉とこしの2種の「うす皮あんパン」は重さ250gとずっしり。うち皮部分は25gと、あんこが透けて見える超極薄皮ながら、香ばしいパンがあるからこその絶妙なバランスに唸る。
1958年の創業時は普通の量だったが、お客さんに喜んでもらうことを考え、あんこの量を増やしていった結果、現在の形に。予約必至・売り切れ御免の人気メニュー。
うす皮あんパン(小倉) 240円
【コレも食べて!お店のおすすめパン】発酵バターのクロワッサン 245円
美しいクロワッサンは、ラグジュアリーホテルのベーカリーで修業していた良寛さんがブラッシュアップ。発酵バターの芳醇さと焦がしバターのコク、北海道特選バターの風味を重ね合わせた逸品
[住所]東京都江東区大島7-2-1
[電話]03-3681-8814
[営業時間]9時半~20時半 ※土・日は8時半~
[休日]月
[交通]都営新宿線大島駅A6出口から徒歩3分
撮影/鵜澤昭彦(マルギクベーカリー、明治堂、セキネ、メイカセブン)、小島昇(パオン昭月、マルホ)、取材/編集部(マルギクベーカリー、明治堂、セキネベーカリー)、肥田木奈々(パオン昭月)、池田一郎(マルホ)、市村幸妙(メイカセブン)
※2024年6月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。