美味しいもずくの選び方 透明度が高く薄い膜が透けて見えるようなものが新鮮で良質なものです。 また、新鮮で食感がよいものは、つまんだときに弾力性を感じることができます。しっかりと磯の香りが感じられるかもチェックしたいポイン…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■ぬるぬるです
正解:もずく
難易度:★★★☆☆
生もずくは旬の時期にしか食べられません
もずくは暖かい地方の浅い海に生息する海藻で、天然、養殖ともに旬は4月から6月。夏になると枯れてしまい、収穫できなくなってしまいます。そのため、旬以外の時期には、旬のときに収穫したものを塩漬けにしたり、冷凍保存して出荷されることになります。
もずくの主な産地は沖縄県で、全国シェアの約9割以上を誇ります。そのほかの地域でも天然もずくが水揚げされますが、その量はごくわずかです。
実は、もずくとひと口に言っても、さまざまな種類があります。
沖縄で収穫されるもずくのほとんどが、ナガマツモ科に属する「オキナワモズク」という学名をもつ種です。太くてコリコリとした強い歯ごたえと強いぬめりがあることが特徴です。また、中が空洞になっていることも特徴のひとつです。
3月下旬から4月下旬あたりに収穫されるものは「早づみもずく」と呼ばれ、ぬめりが強く、シャキシャキとした歯ごたえが特徴です。
4月から6月に収穫されるものは成熟したもずくで、「完熟もずく」と呼ばれ、早づみもずくに比べてぬめりが弱く、硬めでコリコリとした食感となります。
オキナワモズクに比べて繊維が細く、ツルツルとしたなめらかな食感の「糸もずく(細もずく)」という種類もあります。こちらはモズク科に属し、学名は「モズク」です。収穫量が非常に少ないことから希少なものとなっています。
ほかにも、クサもずく、イシもずくなども収穫されますが、いずれも希少なものとなっています。
もずくの食感や独特の磯の香りを楽しみたいなら、加工されたものではなく、生もずくを。ただし、新鮮な生もずくを食べられるのは旬の時期のみなので、見かけたら迷わず購入を!
もずくを使った料理といえば、もずく酢をイメージする人がほとんどだと思います。しかし、天ぷらやみそ汁、スープの具材にしたり、ハンバーグに入れたり、卵焼きに入れたりと、さまざまな料理に活用できます。
美味しいもずくの選び方
透明度が高く薄い膜が透けて見えるようなものが新鮮で良質なものです。
また、新鮮で食感がよいものは、つまんだときに弾力性を感じることができます。しっかりと磯の香りが感じられるかもチェックしたいポイントです。
もずくの注目栄養素
注目したいのは、ぬめりを作り出している成分のひとつである「フコイダン」です。
この成分は水溶性食物繊維の一種で、悪玉コレステロールの排出を促す、糖質の吸収を抑えて血糖値の上昇を抑える、免疫力の向上などのほか、胃粘膜の保護作用、抗アレルギー作用など、多くの健康効果が期待できるといわれています。
ほかにも、カルシウム、マグネシウム、ヨウ素をはじめとしたミネラルの含有量が多いことも特長のひとつです。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。