美味しいパッションフルーツの選び方 果皮全体がまんべんなく赤紫色に色づき、甘酸っぱい香りのするものがよく熟しているものです。また、果皮に傷がないものが良質です。 皮にシワが寄っている……と、少し躊躇してしまいますが、前項…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■情熱的です
正解:パッションフルーツ
難易度:★★★★☆
大事なのは種!!
南国フルーツの代表格であるパッションフルーツ。原産地は南米で、トケイソウ科トケイソウ属に属するつる性植物です。
日本に伝来した時期は、安土桃山時代、江戸時代など諸説あります。
日本ではおもに沖縄や小笠原諸島や奄美大島などで栽培されていて、収穫のピークを迎えるのは6月から8月末にかけてです。
形は球状または卵形で、未熟なときは緑色で、熟すると赤色から赤紫色へと変わっていきます。中には、黄色いゼリー状の果肉と果汁がたっぷり含まれています。種はそのままいただけます。また、独特の香りを持つことも特徴のひとつです。
未熟なものは酸味が強いため、美味しくいただくためには十分に熟したものを選ぶ必要があります。
バナナのように未熟なときに収穫をするのではなく、基本的には熟したタイミングで収穫・出荷されるため、食べられないほど酸味が強いといったことはないのですが、それでも、スーパーなどで販売されているものは表面がツルツルなものがほとんど。この段階ではまだ酸味はかなり強いので、追熟させることをおすすめします。
追熟させる方法は次項でご紹介します。
実は、パッションフルーツには旬の時期が2回あり、6月から8月に収穫されるものは夏実、12月から4月頃に収穫されるものは冬実と呼ばれます。冬実は夏実よりも酸味が強めなのが特徴です。
そのまま果肉をすくって食べるほか、丸ごと冷凍してシャーベットのようにしていただいても美味です。
種が気になる人は、裏ごししてフルーツソースのようにして食すのもおすすめです。
美味しいパッションフルーツの選び方
果皮全体がまんべんなく赤紫色に色づき、甘酸っぱい香りのするものがよく熟しているものです。また、果皮に傷がないものが良質です。
皮にシワが寄っている……と、少し躊躇してしまいますが、前項でも説明したとおり、強い甘みのあるものが好みであれば、皮にシワがあるものを。さわやかな酸味があったほうがいいなら、シワが少なめなものを選びましょう。
シワシワのものが見つからなかったら自宅で追熟を。
乾燥を防ぐため、キッチンペーパーや新聞紙などで包んで常温に置いておくだけで自然と追熟します。
追熟期間は室温や湿度によって異なりますが2~7日が目安。皮にシワが寄ったら追熟完了。追熟しすぎるとカビがはえたりするので、状態を確認しながら行ってください。
パッションフルーツの注目栄養素
注目したいのは、パッションフルーツの「種」です。
種には、ポリフェノールの一種であるピセアタンノールという成分が豊富に含まれています。
この成分は、別名「長寿遺伝子」とも呼ばれる、寿命を延ばすうえで重要な働きをすると考えられているサーチュイン遺伝子を活性化する作用を持つといわれています。
また、強力な抗酸化作用やメラニンの生成抑制などの美肌効果も高い成分として知られています。
こうしたことから、健康効果を期待して食べるなら、種も捨てずに食べることをおすすめします。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。