東京近郊の「穴場あじさいスポット」3選 週末は知る人ぞ知る“楽園”へ

画像提供:府中郷土の森

6月を彩る花と言えば、あじさいだ。しっとり咲き誇り、ピンク、水色、紫と多彩な表情を見せてくれる。あじさいが見えるスポットと言えばさまざまあるが、東京都内にありながら、地元以外の人に意外と知られていない穴場鑑賞スポットをご紹介したい。いつもとはひと味違う景色の中、今の季節ならではの幻想的なひとときを過ごしてみては。

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6月を彩る花と言えば、あじさいだ。しっとり咲き誇り、ピンク、水色、紫と多彩な表情を見せてくれる。あじさいが見えるスポットと言えばさまざまあるが、東京都内にありながら、地元以外の人に意外と知られていない穴場鑑賞スポットをご紹介したい。いつもとはひと味違う景色の中、今の季節ならではの幻想的なひとときを過ごしてみては。

南沢あじさい山@武蔵五日市

武蔵五日市駅から徒歩40 分、タクシーで10分ほどのあきる野市深沢にある「南沢あじさい山」をご存知だろうか。こちらの山では2024年6月12日(水)~7月7日(日)の期間「秋川渓谷あじさいまつり2024」が開催されている。1万5000株、約100種とも言われるあじさいが山を覆い、人々を魅了する。

この一帯は、およそ50 年をかけて、木材業を営んでいた南澤忠一(みなみざわ・ちゅういち)さんが自らの所有する山に作り上げた楽園である。「花咲かじいさん」と呼ばれたご本人は2023年7月、93歳で亡くなったが、この楽園は、秋川渓谷の誇りとして地域の若者たちに引き継がれた。山には、2024年に、初めて東屋やデッキテラス、展望台も新設される予定だ。

南澤忠一さんが作り上げた楽園 画像提供:株式会社do-mo

あじさいを楽しみながら山頂まで登れるコースや、見晴らしの良い尾根沿いに続くトレイルコースは、登山者にも人気を誇る。山頂を越えた先には、美肌の湯として知られる温泉施設「瀬音の湯」もあるので、ハイキング後にゆったり湯浴みを満喫するのもおすすめだ。四季折々の景色と新鮮な空気を堪能しつつ、露天風呂やサウナでリフレッシュしよう。

背丈ほどの大きなあじさいに囲まれながら歩くと、森と一体化した気分が味わえる 画像提供:株式会社do-mo

「秋川渓谷あじさいまつり」
[開催期間]2024年6月12日(水)~7月7日 (日)
[会場]南沢あじさい山(東京都あきる野市深沢368)
※「秋川渓谷あじさいまつりはわんダフルネイチャーヴィレッジでも開催中
[営業時間]9~17時
[交通]JR五日市線武蔵五日市駅からタクシーで10分
※開催期間中は、南沢マイカー規制により、周辺駐車場の利用不可
[入山料]おとな(中学生以上)600円、こども(小学生)400円 ※未就学児は無料

府中郷土の森@府中市

約14ヘクタールものフィールドが広がる「府中市郷土の森博物館」は、野外を含めた森全体を博物館として、府中の歴史や風土・自然が楽しめる施設だ。同施設では、2024年6月1日(土)~2024年7月7日(日)の期間、約1万株が咲き誇る「あじさいまつり」が開催される。「アナベルの丘」や「アジサイの丘」をはじめ、美しい写真が撮影できるフォトスポットも満載だ。

梅雨空の下に茂る緑と色鮮やかなあじさいのコラボレーション 画像提供:府中郷土の森

期間中には、本館前で約100品種の鉢植えあじさいも展示される。園内には、大正時代の「旧府中町役場庁舎」や胸掛け式と言われる「水車小屋」など、レトロな復元建造物が点在しているところが特徴的だ。古きよき建築を背景に鑑賞するあじさいは、いつもと違った趣が楽しめること間違いなし。土曜日と日曜日には、不定期であめ細工の屋台が出店されていたり、園内茶室「梅欅庵」では各日先着20人で「梅ようかんと抹茶」(500円)が楽しめたりと、一息つきたくなった時の楽しみも満載だ。

レトロな建築とあじさいを一緒に撮影するのがおすすめ 画像提供:府中郷土の森

「府中市郷土の森博物館 あじさいまつり」
[開催期間]2024年6月1日(土)~7月7日 (日)
[会場]府中市郷土の森博物館(東京都府中市南町6‐32)
[営業時間]9~17時
[交通]JR 南武線・京王線分倍河原駅から郷土の森総合体育館行バスに乗り、「郷土の森正門前」下車
[入場料]おとな(中学生以上)300円、小学生以下150円、4歳未満無料

町田薬師池公園四季彩の杜@町田市

町田市の公園「町田薬師池公園四季彩の杜」では、6月1日(土)~30日(日)まで、「町田薬師池公園四季彩の杜 しょうぶ・あじさいまつり」が開催中だ。「日本の歴史公園100選」にも選ばれた「薬師池」周辺の「菖蒲田」や「あじさい園」にて、42品種、約1000株の額あじさい、西洋あじさいなどが鑑賞できる。

「薬師池」と「えびね苑」2つの会場で開催される「しょうぶ・あじさいまつり」 画像提供:町田市役所

「菖蒲田」では、江戸系や肥後系のほか伊勢系をはじめ175品種、約2200株の花しょうぶが咲き誇り、期間中は早乙女姿(田植え用の装い)の花摘み娘が手入れをする様子を眺めることができる。

早乙女姿の花摘み娘としょうぶ 画像提供:町田市役所

ホットドッグや焼きそばなどを提供するキッチンカーも出店しているので、小腹が空いたらテイクアウトメニューでほっと一息つこう。期間中は 17品種、約5000株のあじさいが咲く「えびね苑」も無料開放しているので必見だ。ぜひ2つの会場両方に足を運んでみてほしい。

「町田薬師池公園四季彩の杜 しょうぶ・あじさいまつり」
[開催期間]2024年6月1日(土)~6月30日(日)
[会場]町田薬師池公園四季彩の杜「薬師池会場」(東京都町田市津田野3270)「えびね苑会場」(東京都町田市本町田3129‐5)
[営業時間]「薬師池会場」 6時~18時 、「えびね苑会場」9時半~15時半
[交通]小田急小田原線町田駅より本町田経由鶴川行きまたは本町田経由野津田車庫行きバスに乗り、「薬師池」または「薬師ヶ丘」下車、えびね苑は薬師池から徒歩約10分
[入場料]無料

文/中村友美
フード&トラベルライター。東京都生まれ。美術大学を卒業後、出版社で編集者・ディレクターを経験後、現在に至る。15歳からカフェ・喫茶店巡りを開始し、食の魅力に取り憑かれて以来、飲食にまつわる人々のストーリーに関心あり。古きよき喫茶店や居酒屋からミシュラン星付きレストランまで幅広く足を運ぶ。趣味は日本全国の商店建築巡り。

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