旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■寒いけど
正解:ワカサギ
難易度:★★★☆☆
ふわふわ食感がたまらない!
ワカサギはサケ目キュウリウオ科ワカサギ属に属する淡水・汽水に生息する魚です。
ワカサギに限らず、キュウリウオ科の魚の多くは、その名のとおり、キュウリのような香りや風味を持っています。
放流も行われているため通年漁獲されていますが、旬の時期は冬から春にかけて。10月から3月が最盛期となります。
特に3月頃にとれるものは脂がのって美味しいといわれています。また、産卵を控えた時期にとれる子持ちのワカサギは希少価値が高く、高値で取り引きされています。
ワカサギ釣りは場所によって解禁日や漁期が定められています。
ワカサギは、ドーム船釣り、氷上釣り、岸からの釣りなど、さまざまな方法で釣ることができます。
氷上ワカサギ釣りを観光の目玉としている地域もあり、重要な観光資源として位置づけられる魚でもあります。氷上ワカサギ釣りのシーズンは、12月下旬~3月末頃。その時期には厚く張った氷の上にテントを張って、ワカサギ釣りを楽しむ釣り人が大挙します。
また、富士五湖などで行われるドーム船ワカサギ釣りは、例年10月~6月頃まで楽しめます。一般的に氷上釣りなどど異なり、快適な環境で釣りが楽しめるため、家族連れに人気のアクティビティとなっています。
ワカサギは、うろこがほとんどなく皮も薄く、はらわたの苦味もなく、骨もやわらかいので丸ごと調理することができます。
さらに、熱を通しても硬くならないため、天ぷらや唐揚げなどにしてもふわふわの柔らかな食感が損なわれることはありません。
刺身でも食べられるといわれていますが、淡水魚の生食は寄生虫による食中毒のリスクがあるため、釣りたてでも生食は避けましょう。
冷凍すれば寄生虫を除去できるといわれていますが、最低でもマイナス20度の環境下で24時間以上冷凍することが必要となります。
個体差はありますが、家庭用冷蔵庫でマイナス20度まで冷やすことは難しいため、生食はしないことが無難です。