「8月7日」。今日は何の日でしょう?答えは「立秋(二十四節気)」! 粋に楽しみたい 季節の風物詩 2024年8月7日、立秋を迎えます。暦の上では「秋」となり、本来なら涼しい風が立ち秋の気配を感じる頃とされていますが、実際…
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粋に楽しみたい 季節の風物詩
2024年8月7日、立秋を迎えます。暦の上では「秋」となり、本来なら涼しい風が立ち秋の気配を感じる頃とされていますが、実際にはまだまだ暑い毎日が続く季節です。現在の地球ではむしろ年間通して一番暑い!と感じる時期といっても良いかもしれません。
季節を表す「二十四節気」は紀元前の中国で生まれた指標。当時の中国と日本では気候に1〜2ヶ月程度のズレがあり、二十四節気の季節を表す言葉と実際に感じる季節にズレが生じるのも無理もありません。
日本には春夏秋冬の四季があり、昔から日本人はこの四季を「季節の風物詩」としてさまざまな形で楽しんできました。
例えば食べ物。「旬のものを食すると健康に過ごすことができる」として、夏には身体を冷やす食べ物を、冬には身体を温める食べ物を食するなど、風習や知恵とともに生活に根付いてきました。
立秋の頃に旬を迎える食材は「桃」「無花果(イチジク)」「なす」「ズッキーニ」などです。確かにこの季節にいただく「桃」は瑞々しくておいしいですね。
また古くから日本人は、日本の美しい四季を「俳句」に詠んで楽しんできました。正岡子規の『秋立つやほろりと落ちし蝉の殻(立秋だなぁ。ほろりと木からセミの抜け殻が落ちていったよ)』や、高浜虚子の『怪談はゆうべでしまひ秋の立つ(怪談は夏の間に行うものだから昨夜でおしまい。今日は立秋の日だ)』は「秋立つ」という季語を使った「立秋」の句です。
ちなみに「暑中見舞い」は立秋を境に「残暑見舞い」に切り替わりますのでご注意を!
立秋以降秋に向かって、セミをはじめたくさんの虫が鳴き始めます。実は虫の鳴く声を「虫の声」や「虫の歌」と認識して楽しむ感覚を持っているのは日本人だけで、欧米人にはただのうるさい雑音にしか聞こえないんだそう。
ということで、今年はぜひ立秋を意識して、日本人としての情緒を粋に楽しんでみてはいかがでしょうか?