1971(昭和46)年に「ミスタードーナツ」の第1号店が大阪・箕面にオープンして以来、日本ですっかり市民権を得たドーナツ。第1次、第2次と流行の波は訪れ、2022年後半からは既に第5次ドーナツブームが到来していると言われている。とろけるような口あたりに魅了される人が続出した“生ドーナツ”や、イタリア発祥のスイーツとして人気を集めた“ボンボローニ”、韓国から火が付いたねじれドーナツ “クァベギ”など、昨今は食感が特徴的なドーナツに人気が集まっているようだ。ここでは、2024年に東京都内でオープンしたドーナツ専門店の中から、特に足を運んでおきたい4軒をご紹介したい。
画像ギャラリー1971(昭和46)年に「ミスタードーナツ」の第1号店が大阪・箕面にオープンして以来、日本ですっかり市民権を得たドーナツ。第1次、第2次と流行の波は訪れ、2022年後半からは既に第5次ドーナツブームが到来していると言われている。とろけるような口あたりに魅了される人が続出した“生ドーナツ”や、イタリア発祥のスイーツとして人気を集めた“ボンボローニ”、韓国から火が付いたねじれドーナツ “クァベギ”など、昨今は食感が特徴的なドーナツが注目されているようだ。ここでは、2024年に東京都内でオープンしたドーナツ専門店の中から、特に足を運んでおきたい4軒をご紹介したい。
『高尾 さんかく堂』アツアツの揚げたてで楽しむ、山形ドーナツ
世界一登山客の多い東京郊外の高尾山に2024年2月、揚げたてドーナツとジェラートの専門店「高尾 さんかく堂」がオ―プンしたのをご存知だろうか?
同店で提供する「高尾さんかく堂のドーナツ」(480円)は、パワースポットとして知られる高尾山をイメージした末広がりの山形ドーナツだ。ユニークなフォルムには、購入した人に「いいことがあるように」という願いが込められているという。ゲストの目の前で次々と揚げていくライブ感たっぷりのドーナツは、ふんわりほくほく。できたてならではのおいしさがある。
特徴的なのは、やわらかくも弾力のある、もちもち食感だ。ハワイのローカルフードであるマラサダに着想を得て作られたスイーツなのだが、「マラサダの軽やかな食感は、山登りをする人にとっては物足りないのでは?」というフードクリエイター・松浦寛大の考えから生地にタピオカ粉を加え、水分量を調整することで食べ応えのある食感を実現したそうだ。
国籍問わず愛され、高尾山の新名物になってもらいたいという想いから「カスタード」や「小倉あん」のほか、「ラムレーズン」、「抹茶」など、フレーバーは老若男女が楽しめる9種のラインナップとなっている。山登りに訪れたら、今年新たに仲間入りした高尾山の新名物を味わいに、ぜひ一度店舗を覗いてみてほしい。
■『高尾 さんかく堂』
[住所]東京都八王子市高尾町2219
[電話]042-673-3750
[営業時間]8時~17時
[休日]不定休
[交通]京王高尾線「高尾山口駅」から徒歩3分
[公式HP]https://www.sankakudo.jp/
『BONTEMPS 中目黒店』韓国で人気のツイストドーナツが、中目黒で瞬く間に話題に!
韓国で話題のドーナツ&コーヒーチェーン店として知られる、『BONTEMPS(ボンタン)中目黒店』。日本には2023年12月に大阪に初上陸。初日から50m超えの列を作る新店として世間を賑わせ、2024年6月には東京・中目黒に姉妹店をオープンして世間を賑わせた。
韓国の伝統菓子「クァベギ」を現代にアレンジしたドーナツ(300円~)は、生地を細長く伸ばした後、2本に編んで油で揚げたツイストドーナツだ。その華やかな見た目とおいしさが好評を博し、中目黒店では夕方にドーナツが売り切れてしまうこともあるそう。
生地は通常のもち米でなく、しっとり感が長続きする天然発酵種(ルヴァン)法を使って生成。砂糖含有量が著しく少なく、見た目とは裏腹にヘルシーな点も魅力的だ。鮮度にもこだわり、当日生産をモットーとしている。
中目黒店でラインナップしているフレーバーは、スタンダードな「シュガー」を筆頭に「チェリー」や「塩キャラメル」、「コーンクリーム」、「バジルトマト」など、15種を揃える。テイクアウトの場合は、韓国の有名イラストレーターとコラボレーションした、オリジナルボックスで提供。ユニークなボックスをコレクションするリピーターも少なくないそうだ。
■『BONTEMPS 中目黒店』
[住所]東京都目黒区青葉台1-28-7
[電話]03-6452-3600
[営業時間]10時~なくなり次第終了
[休日]不定休
[交通]東急東横線・地下鉄日比谷線「中目黒駅」正面出口から徒歩約5分
[公式HP]https://www.bontemps-seoul.com/ja
『FRECKLE donuts代々木公園』軽やかな食感が魅力!東京発のフレンチクルーラー専門店
日本発のフレンチクルーラー専門店「FRECKLE donuts(フレクルドーナツ)代々木公園」が2024年7月18日、東京・代々木公園に誕生した。
生地は、味も香りも強い小麦粉として知られる「キタノカオリ」に全粒粉を混ぜ合わせて生成。もっちりとした食感が特徴的だ。天然地下水を与えて育った親鶏が産み落とした、うま味たっぷりの「昔の味たまご」を採用し、材料にとことんこだわりを持って作っている
代表作の「FRECKLE DONUTS(フレクル ドーナツ)」(356円)は、鼻腔をくすぐる小麦の香りと口いっぱいに広がる卵のコク深い味わい、軽やかな食感を存分に楽しめる一品。
農薬・肥料を使用せず育った静岡県「杉本園」の「深蒸し煎茶」を使った「SENCHA(煎茶)」(432円)や、スパイスとキャラメルカスタードの組み合わせた大人味の「CARAMEL EPICE(キャラメルスエピス)」(454円)など、他の店舗では味わえない多彩なフレンチクルーラーを体験してみては。
■『FRECKLE donuts代々木公園』
[住所]東京都渋谷区富ケ谷1-51-6
[電話]03-6452-3600
[営業時間]月~金曜日11時~19時、土・日・祝日11時~18時
[休日]年中無休
[交通]地下鉄千代田線「代々木公園駅」から徒歩2分
[公式HP]https://freckledonuts.jp/
『MILK DO dore iku? 品川天王洲アイル店』西日本初上陸!生仕立てドーナッツ専門店
西日本初となる牧場直営の生仕立てドーナッツ専門店『MILK DO dore iku? (ミルクドドレイク)』が2024年5月、東京・天王洲アイルに登場。北海道美深町の牧場「札幌エージェントファーム」に依頼した生乳を採用したこちらは、口の中に入れるとシュワっと消えるような食感が特徴的な生ドーナツである。十勝の小麦粉をメインに卵とバターをふんだんに使用し、しっとりなめらかな生地に仕上げている。
注目すべきは、天王洲アイル店だけしか買えない「プリンブリュレ」(380円)だ。北海道産の生クリームと北海道産牛乳を使ったカスタードクリーム、ソルティーなキャラメルシロップを合わせ、濃厚なプリン味を再現している。
王道が好きな人には、直営する牧場の搾りたて牛乳を採用した生クリームを絞った「純生ホイップ」(330円)がおすすめ。ミルク本来のコクと甘みを堪能しよう。
■『MILK DO dore iku? 品川天王洲アイル店』
[住所]東京都品川区東品川2-2-28 1階
[電話]03-4400-9280
[営業時間]11時~20時(※完売次第終了)
[休日]不定休
[交通]東京臨海高速鉄道りんかい線・東京モノレール羽田空港線「天王洲アイル駅」から徒歩3分
[SNS]https://www.instagram.com/milkdodoreiku/?hl=ja
文/中村友美
フード&トラベルライター。東京都生まれ。美術大学を卒業後、出版社で編集者・ディレクターを経験後、現在に至る。15歳からカフェ・喫茶店巡りを開始し、食の魅力に取り憑かれて以来、飲食にまつわる人々のストーリーに関心あり。古きよき喫茶店や居酒屋からミシュラン星付きレストランまで幅広く足を運ぶ。趣味は日本全国の商店建築巡り。