税金など維持費の安い軽自動車が人気だ。2024年1月~6月の登録台数・軽自動車ベスト3は、ホンダN-BOX(100,680台)、スズキスペーシア(84,368台)、スズキハスラー(48,979台)である。今回は、用途別にお買い得な軽自動車8台をご紹介しよう。
画像ギャラリー税金など維持費の安い軽自動車が人気だ。2024年1月~6月の登録台数・軽自動車ベスト3は、ホンダN-BOX(100,680台)、スズキスペーシア(84,368台)、スズキハスラー(48,979台)である。今回は、用途別にお買い得な軽自動車8台をご紹介しよう。
国内で販売される新車の1/3以上が軽自動車
国内で新車として販売されるクルマの内、3分の1以上が軽自動車だ。軽自動車は大半が国内のみで販売され、薄利多売の安価な商品だから、日本のユーザーを見据えて開発されている。その効果により売れ行きも好調で、車種数の割に販売台数が多い。
人気車がそろうから、国内販売ランキングを見ても、複数の軽自動車が上位にランクされる。そこで買い得な軽自動車をユーザーニーズ別に考えてみたい。
価格をなるべく安く抑えるなら/スズキアルト
全高を1550mm以下に抑えた軽自動車だから、立体駐車場を使いやすく、車両重量も2WDであれば大半のグレードが700kg以下に収まる。走りは軽快で、WLTCモード燃費は2WDなら25.2~27.7km/Lに達する。軽自動車で最良の数値だ。空間効率も優れ、後席も意外に広いため、大人4名の乗車も可能だ。
【買い得グレード:L/111万9800円】
ファミリーで使える買い得車が欲しい/ホンダN-WGN
プラットフォームはN-BOXと共通でホイールベース(前輪と後輪の間隔)も2520mmと長いため、標準ボディの全高は1700mm以下だが、車内は十分に広い。内装も上質で、後席の下には幅が約1mのワイドなトレイを装着するなど実用性も高い。価格は割安に抑えている。
【買い得グレード:L/144万7600円】
ファミリーで使える買い得車が欲しい(2)/ ダイハツムーヴキャンバス
スライドドアは欲しいが、タントのように全高が1700mmを超えるボディは不要と考えるユーザーに向けて開発された。フロントマスクを柔和な表情に仕上げ、リヤゲートの角度を寝かせることで、スライドドアの優れた乗降性と洗練されたデザイン性を両立させた。
【買い得グレード:ストライプスG/163万9000円】
SUV風の実用的な車種が欲しい/スズキハスラー
SUV風の軽自動車で、車内の広さやシートアレンジは、基本的にワゴンRと同じで実用的だ。前後席ともに居住空間が広く、後席には左右独立式の前後スライド機能も備わる。後席の背もたれを前側に倒すと、座面も下がって床が平らな広い荷室になる。全高が1700mm以下の軽自動車では、シートアレンジが充実している。
最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)も180mmを確保して、悪路のデコボコを乗り越えやすい。ベーシックグレードのGでは、ホイールがスチール製だが、外装色に応じてホワイトとブラックにペイントされる。安価なグレードでも、内外装をオシャレに仕上げた。
【買い得グレード:ハイブリッドG/151万8000円】
SUV風の実用的な車種が欲しい(2)/ダイハツタフト
ハスラーのライバルになるSUV風の軽自動車で、最低地上高は190mmに達する。フロントマスクも野性的なデザインだ。シートアレンジはシンプルだが、装備を充実させ、ガラスルーフのスカイフィールトップ/LEDヘッドランプ/電動パーキングブレーキは全車に標準装着した。これらが最も安価なXにも採用される。
【買い得グレード:X/132万円】
自転車も積める車内の広い軽自動車を買いたい/ホンダN-BOX
全高が1700mmを超えるスーパーハイトワゴンで、前輪駆動の軽自動車では、室内が最も広い。後席側のドアはスライド式で乗り降りしやすい。ミニバン的な機能を充実させて人気車になり、国内のベストセラーカーになった。
【買い得グレード:標準グレード/164万8900円】
自転車も積める車内の広い軽自動車を買いたい(2)/スズキスペーシア
スライドドアを備えたスーパーハイトワゴンで、各種の機能を充実させた。収納設備が豊富で、中級グレード以上の後席には、ミニバンのオットマンのように使えるマルチユースフラップも装着する。
マイルドハイブリッドの採用で、スーパーハイトワゴンでは燃費性能が最も優れている。ノーマルエンジンを搭載する2WDのWLTCモード燃費は23.9~25.1km/Lに達する。
【買い得グレード:ハイブリッドX/170万5000円】
自転車も積める車内の広い軽自動車を買いたい(3)/ダイハツタント
スーパーハイトワゴンで、左側のピラー(柱)はスライドドアに内蔵させた。そのために左側のドアを前後ともに開くと、開口幅が1490mmに拡大する。雨天時などにはベビーカーを抱えた状態で乗車して、子供をチャイルドシートに座らせる作業を車内で行える。多彩な使い方が可能で、機能や装備の割に安く抑えられた価格も特徴だ。
【買い得グレード:X/150万7000円】
文/渡辺陽一郎(わたなべ よういちろう):自動車月刊誌の編集長を約10年間務めた後、フリーランスに転向した。「読者の皆様にケガをさせない、損をさせないこと」を重視して、ユーザーの立場から、問題提起のある執筆を心掛けている。執筆対象は自動車関連の多岐に渡る。
写真/ホンダ、ダイハツ、スズキ