本当にうまい「究極の塩ラーメン」ベスト5…あっさりなのに《ダシ濃厚》池袋・高井戸・鶴川・高円寺・小伝馬町で「覆面調査隊」が発見

現在もますます増え続けているラーメン店。群雄割拠といえる中、東京を中心に調査。「今食べるべき」塩ラーメンのあるお店5軒をご紹介します。近所の店へ行くもよし、遠征するもよし。気になる店へおでかけください! 池袋『Japan…

画像ギャラリー

現在もますます増え続けているラーメン店。群雄割拠といえる中、東京を中心に調査。「今食べるべき」塩ラーメンのあるお店5軒をご紹介します。近所の店へ行くもよし、遠征するもよし。気になる店へおでかけください!

池袋『Japanese Ramen 五感』

特製ラーメン

コンセプトは、純国産の食材でどこまでおいしいラーメンを作れるか。比内地鶏やみやざき地頭鶏(じどっこ)などの地鶏と、天然物のハマグリやアサリ、シジミ、ホタテ貝柱といった貝類を組み合わせ、格別な旨みで魅せる。

メニューは、貝ダシを立たせた海のような「塩らぁめん」と、芳醇な地鶏のダシを貝の旨みが下支えする「醤油らぁめん」の二本柱。

週末は朝の7時頃から行列が伸びる人気店だけあって、この特別な機会を堪能しようと、ほぼすべての人が「特上」をオーダーするそう。特上は、味玉や黒豚のワンタンのほか、低温調理の豚ロースと鶏ムネ、炭火で焼いた鴨ロースと鶏モモのチャーシューがのる絢爛な内容。

特に、柚子胡椒を効かせたジューシーな鶏モモに心を奪われた。「これで一杯飲めたら」と思っていたらお酒もあるではないか。しかもクラフトビールやウイスキーも純国産。酒好きが喜ぶ希少な銘柄に出合えるかも。あとは行ってのお楽しみ。

高井戸『塩そば 時空』

特製塩そば

行列の先にあるのは美しき佇まいのラーメン。看板の「塩そば」には動物素材を使っておらず、乾物だけで凛とした味わいに仕立てている。

「ダシだけ? 物足りないのでは?」という心配は杞憂。煮干しとサバ節を軸に昆布やシイタケ、貝柱と異なる旨みを重ね、驚くほど重層的な味わいを体現しているからだ。温度の変化と共にさまざまなダシの風味が顔をのぞかせるので、飽きることもない。

対する「裏醤油そば」は動物オンリーのスープで魚介を封印。「塩そば」との対比で魅せる。面白いのは、どちらも最初の上品な味わいからガラリと印象が変わること。食べる度に複雑に味が混ざり合い、濃く、力強くなっていくのである。既視感のある一杯が多い中、唯一無二の味で満足を届けてくれる。

鶴川『しおらーめん 進化2nd』

しお味玉らーめん

さすがは、塩の名手『しおらーめん進化』による新ブランド。本店が素材にこだわった塩ラーメンを展開するのに対し、“ガツガツ食べられる力強い塩ラーメン”をテーマに掲げ、新たな塩ラーメンの魅力を発信している。

今回の主役は、超多加水の自家製手揉み麺。口の中でふわりと広がる小麦の香りともちもちぷるっとした食感が魅力で、我を忘れて啜ってしまう。

麺のおいしさを見事に引き立てているのが、キリッとした味わいの塩スープ。地鶏と豚でとったパワフルなスープを背脂で武装し、存在感のある麺と互角に渡り合える力強さを持たせた。

スープに溶け出た吊るし焼きチャーシューの燻香も食欲をかき立てる魔法のひとつ。香ばしい香りが麺に絡まり、箸の進みを加速させる。

高円寺『中華蕎麦 一心』

味玉焼豚塩蕎麦

まずはスープをズズッと堪能することから始めたい。黄金色に輝くそれには鶏のきれいな旨みとコクがガツン。そして貝の旨みもしっかり感じる。

素材の中心は熊本の地鶏「天草大王」だ。ガラをていねいに掃除し、温度帯を調整しながら濁らないように弱火で炊く。臭みもなく、ダシに厚みの出る天草大王を活かすためだ。

塩ダレには鯛とアサリのダシも合わせてあり、きれいに味わいが重なり合う。

麺は細めのストレート。低加水でパツンとした食感が、繊細な味と好相性だ。そしてさり気なくのるトリュフペースト。途中で少しずつ混ぜていくと、トリュフの香りときのこの味わいも加味されてこれまた旨し。旨みのグラデーション。食べ進むにつれていろんな表情が現れる魅力的な一杯だ。

小伝馬町『拉麺 はま家』

三重県桑名産のハマグリを贅沢に使い、国産丸鶏のダシと合わせたスープは圧倒的なまでに貝の旨みにあふれている。「ラーメン屋で修業してないし、料理として発想しました。どんな味か?ワクワクしてほしいんです」とは店主の伏見俊治さん。

驚きはそこに止まらない。「しそ塩そば」では、そこにオリーブオイルがベースの鮮やかなしそオイルが加わる。

特製しそ塩そば

製麺時に沖縄の塩を使用する歯切れのいい細麺。さしずめ和風版ボンゴレ・ビアンコのイメージだ。ひと口目にハマグリダシを味わってズズズとやったら、次はしそオイルを混ぜて。旨みと清涼感ある香りが交わる印象が新鮮。

トリュフの効いたメンマ=湯葉たけのこ、焼豚代わりのローストポーク、殻付きのハマグリと脇役も抜かりない。

『おとなの週末』2024年2月号より(本内容は発売時のものです)

…つづく「常磐線の「うまいラーメン」ベスト6…《松戸・北千住・柏・馬橋・北小金・金町》でみつけた、旨み濃厚の「究極の一杯」」では、あまたひしめくラーメン屋のなかから、トライラーメン大賞を受賞した名店を紹介します。

画像ギャラリー

関連キーワード

この記事のライター

関連記事

小田急線「本当にうまいラーメン屋」ベスト5…《千歳船橋・町田・鶴川》でみつけた鶏ガラ濃厚の「究極の一杯」

本当にうまい「究極のつけ麺」ベスト4…《神田・秋葉原・西巣鴨・南与野》タレどっしり「濃厚な一杯」を覆面調査隊が発見

西武池袋線の「うまいラーメン」ベスト6…ダシ濃厚《江古田・池袋・石神井公園・練馬・狭山ヶ丘》でみつけた「絶品の一杯」

絶品ラーメン店「究極の一杯」…なんと一杯《2000円》浜田山・荒木町・自由が丘・方南町「ベスト4店」を覆面調査で発見

おすすめ記事

【厳選】本当にうまい《個性派立ち飲み店》3軒!大井町、門前仲町に行ったら寄らなきゃ損!

人気声優・茅野愛衣さんが“やってみたかったこと”に初挑戦!居酒屋で人気メニューを制覇します

新宿・大久保公園で至高のラーメンフェス!! 「TRYラーメン大賞」&「おとなの週末」が選んだ【名店のラーメン】が なんと1杯「1000円」で食べられる

小田急線「本当にうまいラーメン屋」ベスト5…《千歳船橋・町田・鶴川》でみつけた鶏ガラ濃厚の「究極の一杯」

うな重特上を一度食べると、その下には戻れない深い美味しさ 老舗『鰻家』でうなぎの“旨み”を実感

この食材の名前は? キラキラしています

最新刊

「おとなの週末」2024年11月号は10月15日発売!大特集は「神楽坂」

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。10月15日発売の11月号は「神楽坂」を大特集…