全店実食調査で忖度なしの「ほんとうのおいしい」を届ける雑誌『おとなの週末』。旨いものを探しに北から南へ、東から西へと行脚し、ときには1日5食を食べ歩く強靭な胃袋を持ち合わせる覆面調査隊が「うまい!」と太鼓判を押す絶品のラ…
画像ギャラリー全店実食調査で忖度なしの「ほんとうのおいしい」を届ける雑誌『おとなの週末』。旨いものを探しに北から南へ、東から西へと行脚し、ときには1日5食を食べ歩く強靭な胃袋を持ち合わせる覆面調査隊が「うまい!」と太鼓判を押す絶品のラーメンを紹介します。
極太麺の存在感がスゴい
今回はつけ麺の名店『中華蕎麦 ひら井』。2021年5月にオープンし、その年の『TRYラーメン大賞2021-2022』では新人大賞で総合3位、つけ麺部門1位、とんこつ部門1位を獲得したいわずもがなの超人気店だ。
創業者の上野竜一氏は大学時代から「ラーメン二郎」でアルバイトをはじめ、卒業後は製麺機をラーメン店におろすメーカーに就職。製麺機の営業マンとして数年働いたのちに、東京に戻り再びラーメン店で修業し腕を磨いた。現在は満を持して海外へのチャレンジをしているという。
20代当時よりラーメン店の開業を見据えていたそうで、麺の研究にはとにかく力を入れてきた。麺づくりに絶対の自信を持つ同店の看板は、麺が主役の「つけ蕎麦」だ。
店主渾身の麺は極太ながらもむちむちとしたしなやかな食感で、心地良い弾力が楽しめる。存在感のある極太麺を受け止めるのは力強い動物スープ。牛と豚、鶏素材を使い、2日がかりで仕上げるスープは、パンチがありながらも実にまろやかだ。
魚介オフにすることで、王道のつけ麺とは一線を画す味に仕立てている。チャーシューは国産の豚バラ肉を吊るし焼きにしたもの。炭火で燻した後にタレで煮るので、香りの良さとやわらかさの両方を併せ持つ。丁寧な仕事ぶりが随所から伝わってくる一杯だ。
『おとなの週末』 2021年10月号より(本内容は発売時のものです)
…つづく「中央線の「本当にうまいラーメン」ベスト6…《荻窪・三鷹・武蔵境・立川・国分寺》でみつけた、旨みどっしりの「究極の一杯」」ではトライラーメン大賞を受賞した名店から、JR中央線沿線のベスト6店を紹介します。
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