焼肉ファストフードチェーン『焼肉ライク』。カウンターに1人1台のロースターを搭載し、おひとりさまでも楽しめるから、好きな肉を好きなだけ食べられることで人気です。そのライクで、ブランド牛が提供されているという。その実力を検証!
画像ギャラリー焼肉ファストフードチェーン『焼肉ライク』。カウンターに1人1台のロースターを搭載し、おひとりさまでも楽しめます。そのライクで、ブランド牛が提供されているという。その実力を検証!
早い・旨い・安いを覆す、期間限定キャンペーン
焼肉界のファストフードをコンセプトに掲げ、そして我らぼっちの味方である“ひとり焼肉”を提唱する『焼肉ライク』が、なにやら最近新たな試みを始めているらしい。
それが「特撰シリーズ」なるもの。通常メニューの多くは外国産を使用する中で、国産の銘柄牛に焦点を絞って順次リリースするという期間限定のキャンペーンだ。
「早い・旨い・安い」がイメージの『焼肉ライク』で高級な黒毛和牛を出していたなんて、思いもよらなかった。ちなみに第1弾は佐賀牛だったそうで、ファンを大いにザワつかせ(いい意味で)、大好評のうちに終了したモヨウ。
そんな特撰シリーズが2024年11月15日から第2弾をスタートしていた。今回の銘柄牛は、近畿の至宝・近江牛。松阪牛、神戸牛と並び日本三大黒毛和牛のひとつに数えられており、さらに出荷量は年間わずか6000頭ほど。これは全国のブランド和牛に比べても少ない頭数だとか。
値段だけ見ると、注文するのを少々たじろぐ。というのも筆者が『焼肉ライク』で普段注文するのは、ミックスカルビセット、バラカルビセットをはじめ低価格帯のものばかり。肉質もそれなりに満足できるし、17時までならご飯もおかわり無料。卓上にはご飯がアホほど進むふりかけも置いてあったりで、定食として最強のコスパだろう。
そして、この近江牛のお値段はというと、「“近江牛”焼きしゃぶ&カルビセット」(1980円)。でもまあ、自分へのご褒美ってことで、なんて理由をつけてタッチパネルをポチッとやったら、ものの数分でトレーに乗ったセットが運ばれてきた。さすが焼肉界のファストフード!
価格に納得できるハイクオリティ
まずは、その美しいサシに見惚れてしまった。
皿の右側に盛り付けているのは“ともバラ”という部位を使用したカルビ。適度な厚みのあるそれを網に乗せ、いい頃合いを見計らってパクリ。
咀嚼する度にじわりとにじむ脂には芳醇な甘みがあり、続いて力強い旨みが押し寄せてきた。“近江牛”と謳っているだけの肉質ではない。まさにその名に恥じぬクオリティだ。
続いて皿の左側に盛られている焼きしゃぶにロックオン。こちらの部位は肩バラ肉で、かなり薄くスライスされている。食べれば、この薄さが大正解!
ともバラに比べれば、やや繊維感のある身質ながらも、ふんわりとした口当たりに仕上がっていて、タレがヒダにたっぷり絡む設計。焼肉ライクの商品開発チームの実力に思わず唸る。
ご飯を巻いて食べるもよし、追加の生卵(80円)につけて食べるもよし。ちなみに『焼肉ライク』のご飯は岩手県産のひとめぼれを使用しており、ふっくら、もっちりツヤピカだ。
最初は二の足を踏んでいた価格も、この味ならむしろ安いと納得。このキャンペーンは2025年1月15日まで続くので、『焼肉ライク』の本気を試しにぜひ訪れてみてほしい。
ちなみに、『焼肉ライク』では毎月29日(肉の日)には黒毛和牛が半額で味わえるイベントを行っているが、すぐそこに迫った11月29日(いい肉の日)の前後4日間(11月28日~12月1日)は、前沢牛がメニューに並び、価格はなんと衝撃の税込500円! どんな予定をすっ飛ばしてでも足を運ぼうと思っている。
取材・撮影/菜々山いく子
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