【保存版】いまどき「焼酎」酒場4選 発想豊かな茶割りの世界に酔う!

お茶&焼酎=飲み慣れたおいしさで、どんな料理とも抜群の相性。茶割りで焼酎をよりカジュアルに楽しませてくれる店が急増中なのだ。今回は、渋谷周辺エリアのいまどき焼酎酒場を調査してきました!

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お茶&焼酎=飲み慣れたおいしさで、どんな料理とも抜群の相性。茶割りで焼酎をよりカジュアルに楽しませてくれる店が急増中なのだ。今回は、渋谷・三軒茶屋・下北沢エリアのいまどき焼酎酒場を調査してきました!

10種のあて巻きと自ら点てる茶割りが楽し過ぎ!『餐茶(さんちゃ)』@三軒茶屋

お茶に寿司。そして茶割りにあて巻き。合わないわけがなかろうが、その絶妙な取り合わせを目一杯楽しませてくれるのがこちらだ。

まず茶割りは、茶碗と茶せん、焼酎の入ったグラスとともに供される。その場でお茶をさらにシャカシャカして注ぎ入れてもよし。静岡、宇治、八女とお茶も3種類。色味や濃さ、甘さ、それぞれの違いを飲み比べられるのも楽しみだ。

あて巻き:炙りサーモンいくら980円、芽ねぎロード650円、茶割・宇治抹茶750円*なか350円

『餐茶(さんちゃ)』あて巻き:(右手前)炙りサーモンいくら 980円、(左奥)芽ねぎロード 650円、(ドリンク)茶割・宇治抹茶 750円 *なか 350円 深い緑が印象的な宇治抹茶。“なか”をおかわりすれば何杯か楽しめる。芽ねぎのあて巻きの中には昆布の佃煮が巻かれている

そしてあて巻き。これがまた見た目にも中身にもひと工夫あって選ぶのが楽しい。目の前でたっぷりイクラが乗せられる炙りサーモン。オーナーの故郷ゆえ入手可という「壱岐牛のたたき」卵黄ソースもまた、茶割りがクイっと進んじゃう。

ボリュームが適度なのも◎。あれこれ試したり、ここにしかない自慢の肉豆腐もよし。ハマっちゃうな。

『餐茶(さんちゃ)』(右)店長 斉藤寛斗さん

(右)店長:斉藤寛斗さん「毎日仕入れる鮮魚やこだわりの日本酒もご一緒にどうぞ!」

『餐茶(さんちゃ)』

[住所]東京都世田谷区三軒茶屋1-35-1ゴールデンビル1階
[電話]03-6453-2791
[営業時間]17時~翌1時
[休日]無休
[交通]東急田園都市線三軒茶屋駅南口B出口から徒歩4分

クリアに香る極上ウーロンに熟成焼売が抜群!『KAMERA』@渋谷

スタイルは至極ラフ。気取ったところもない立ち飲みなのだが、特製ウーロン茶ハイをゴクリとやり、自慢の熟成焼売をひと口食せば、にんまりせずにはいられないはずだ。

山形豚の熟成焼売550円、仔羊と黒米の熟成焼売770円、ウーロン茶ハイ・台湾四季春715円、ウーロン茶ハイ・鳳凰単叢715円

『KAMERA』(料理:手前から)山形豚の熟成焼売 550円、仔羊と黒米の熟成焼売 770円、(ドリンク:左から)ウーロン茶ハイ・台湾四季春 715円、ウーロン茶ハイ・鳳凰単叢 715円 詰めた甘酒も使い、旨みを引き出すという焼売はふんわり。山形豚の熟成焼売は、ソーセージの技法で一度寝かすようにして作り、仔羊と黒米の焼売の中にはアンチョビと昆布ダシで炊いたご飯も。手数がかかっている

フルーティさや甘い蜜のようにさえ感じさせるクリアなウーロン茶ハイ。厳選された3種の茶葉の魅力もだが、それだけではない。蒸留中に茶葉やスパイスを投入し、互いの相性をより高めた、ウーロン茶ハイ専用の麦焼酎を使っているのだ。

さらに料理も驚き。オーナーの亀谷さんはフレンチのシェフで、フレンチやスパニッシュの技法を使いながら、相性抜群の中華つまみを作り出している。熟成した肉の旨みにクワイの食感やトマトの酸味が重なる豚の焼売。黒米に包まれたラムの焼売には13種類のスパイス。舌が喜ぶこと間違いなし。

『KAMERA』(中央)店長 柴田大伸さん

(中央)店長:柴田大伸さん「料理はすべて化学調味料無添加で旨みを引き出してます」

『KAMERA』

[住所]東京都渋谷区道玄坂2-20-5・1階
[電話]050-3552-4065
[営業時間]18時(土:17時)~24時、日:17時~23時
[休日]不定休
[交通]地下鉄半蔵門線ほか渋谷駅A0出口から徒歩4分

季節の香り+淹れたての茶割りが心地よい『日本茶専門スタンド、TEN』@下北沢

昼はお茶と和菓子を楽しめる日本茶専門スタンドとして、夜は茶割りも提供するスタンドとして、下北沢の路地裏に佇む知る人ぞ知るスポットなのだ。

まずうれしいのは、淹れたてのシングルオリジンの茶割りが飲めること。煎茶やほうじ茶、釜炒り茶といった製法のみならず、どこの農園のどんな畑の茶葉なのか、簡単に言えば店主の青木さんが選んだ、素性明らかなお茶。それぞれの特徴を心地よく茶割りで味わえる。

でも、お楽しみはまだまだ。そうしたお茶と季節の旬の素材を合わせたブレンドティー割りが絶妙だ。

上生菓子450円、(ドリンク:左から)お茶レモンサワー700円、抹茶割660円

『日本茶専門スタンド、TEN』(手前)上生菓子 450円、(ドリンク:左から)お茶レモンサワー 700円、抹茶割 660円

香り高いロースト感に果実の甘い香りが寄り添う「苺とほうじ茶」。「大葉と酢す橘だちと釜入り茶」なら茶葉の旨みを爽やかさが包み込む。季節の上生菓子も合わせながらぜひ堪能されたい。

『日本茶専門スタンド、TEN』店主 青木真吾さん

店主:青木真吾さん「ベースのお茶の味わいを意識してアレンジしてます」

『日本茶専門スタンド、TEN』

[住所]東京都世田谷区北沢2-19-2
[電話]03-6453-2168
[営業時間]13時~18時、20時~翌1時(アルコールは夜のみ)
[休日]水(不定休あり)
[交通]小田急線ほか下北沢駅南西口から徒歩1分

香り開く茶割りに品のいいおでんがグッとくる『一軒茶屋きんざざ』@三軒茶屋

通好みの茶割りバー、大井町の『茶酒きんざざ』。その新店として新たにお目見えしたのがこちら。三軒茶屋のちょっと奥まった2階。打ちっぱなしだけどどこか温かくシックな空間は、やや隠れ家めいてふらっと立ち寄りたくなる。そしてもちろん、大井町同様、日・中・台の香り豊かな茶割りが充実している。

黒糖ほうじ茶サワー700円、アールグレイハイボール700円、粉茶割り700円

『一軒茶屋きんざざ』(左から)黒糖ほうじ茶サワー 700円、アールグレイハイボール 700円、粉茶割り 700円 アールグレイハイボールは華やかな香りをウイスキーがグッと締め、黒糖の甘い香りに焙煎香が合うほうじ茶サワー。粉茶はどこか懐かしい

これからの季節、中でもいいよなと思うのは、温かな台湾茶割り。桃蜜のような甘い香りが立ち、心もほぐれる。透明な急須の中で茶葉が開くのが見えるのもいい。

そして昆布とカツオ節でじっくりダシを取った関東風のおでん。しみしみの焼きちくわ、いいでっせ。寿司屋を思わせる粉茶割り、茶葉を黒糖焼酎やウイスキーに漬け込んだお茶リキュール割りも味わい深い。知らずに夜が更けていく。

『一軒茶屋きんざざ』店主 高野雄太さん(兄)、高野賢斗さん(弟)

店主:高野雄太さん(兄)、高野賢斗さん(弟)「大井町と三軒茶屋兄弟ふたりでやっています!」

『一軒茶屋きんざざ』

[住所]東京都世田谷区三軒茶屋2-16-12・2階
[電話]080-2030-6862
[営業時間]18時~翌2時
[休日]無休
[交通]東急田園都市線三軒茶屋駅三茶パティオ口Aから徒歩3分

撮影/浅沼ノア、取材/池田一郎

2024年12月号

■おとなの週末2025年2月号は「醤油ラーメン」

『おとなの週末』2025年2月号

「おとなの週末」2025年2月号

※2024年12月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

…つづく「きっと通いたくなる居酒屋」でも、実食レポートしています。

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