日本が誇るチョコの“3大ブランド”とセブン‐イレブンがコラボした新作チョコの味は? アポロ、ダース、ガーナはどう変わったのか

セブン×3大メーカーのスイーツたち

バレンタインデーを控え、チョコレートが注目を浴びる季節。セブン-イレブンでは現在、「アポロ」(明治)、「ダース」(森永製菓)、「ガーナ」(ロッテ)の各ブランドとコラボしたチョコレートスイーツを2025年2月14日まで展開している。「日常にちょっとした贅沢やワクワク感、楽しさを伝えたい」という思いを打ち出したラインナップが揃うこちらのキャンペーンについて、開発秘話や実食した感想などをお知らせする。

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バレンタインデーを控え、チョコレートが注目を浴びる季節。セブン-イレブンでは現在、「アポロ」(明治)、「ダース」(森永製菓)、「ガーナ」(ロッテ)の各ブランドとコラボしたチョコレートスイーツを2025年2月14日まで展開している。「日常にちょっとした贅沢やワクワク感、楽しさを伝えたい」という思いを打ち出したラインナップが揃うこちらのキャンペーンについて、開発秘話や実食した感想などをお知らせする。

お菓子カテゴリーで一番人気が“チョコレート”!

市場調査と戦略コンサルティング会社の「SDKIAnalytics」 が2024年9月発表した、日本のチョコレート市場規模によると、2023年は6000億円を超えており、さらに2037年までにその2.78倍に成長する見込みなのだとか。贅沢なおやつに対する消費者の強い需要に加え、季節限定品や職人技を持つショコラティエ人気の高まりなどによって、その動きが推進されているという。

確かに、カカオの不足や価格高騰などが言われているにも関わらず、チョコレートを取り巻く環境は年々熱を帯びているのを実感する。そうした流行や傾向をより身近に感じられるのが、コンビニエンスストアでの商品展開だ。

「セブン-イレブンジャパン」のシニアマーチャンダイザー・宮賢二さんによると、セブン-イレブン店舗で販売されているお菓子類のうち、チョコレートやチョコレートを使用した商品は、2〜3割程度。お菓子カテゴリーの中で占める割合が一番大きいという。

なお同社の家計調査によると、2人以上世帯のチョコレートの購入額について、特に1月〜2月は売り上げが伸びるのだとか。

こうした動きはSNSでの反応からも窺える。

「2024年の1月末から2月中旬までのX(旧Twitter)でのチョコレートに関するポストは、1月22日の週は約66万件だったのに対し、2月12日週はおよそ124万件と倍増しています」(宮さん)

近年は友チョコとか自分へのご褒美チョコとかが盛り上がっている。何より美味しいチョコレートって心もふわりとほぐれるし、とろける舌触りに気持ちが上がるよね。

「環境変化の中、あらゆるコストが上昇している中で生活において節約の意識が非常に高まっています。しかし、お客様の購買行動への意識調査を見てみると、日々節約を意識されながらも、その一方で日常の食品についてのお買い物については、楽しさやワクワク感などといった癒しの要素も求められていると感じます」(宮さん)

セブン-イレブン(以下、セブン)は、どんなところにワクワク感を散りばめているのだろうか。

明治、森永製菓、ロッテのグッズなど。めちゃかわいい!

なぜこの3ブランドとコラボしたのか

セブンでは現在、「アポロ」(明治)、「ダース」(森永製菓)、「ガーナ」(ロッテ)の3ブランドとコラボしたオリジナルのスイーツやペストリーを発売している。このセブン×3社のコラボ、実は2024年11月に第1弾が行われ、大好評を博している。

それまでセブンのスイーツに対するSNSでの投稿数は、平均3000程度だったものに対し、2024年11月のこのコラボが情報解禁された際には約1万7000もの反応があったそう。あるインフルエンサーの投稿は、395万表示され、リポスト数は1万1000、5万6000ものいいねがついたのだとか。

どうしてこの3ブランドだったのか。

「この3ブランドは、非常に長い期間にわたり親しまれており、高い認知度を誇ります。当社のお客様層も幅広いことから、多くの方々に愛されているこの商品たちとのコラボを行うことで、生活の一部になっているともいえるチョコレートスイーツのマーケットの活性化をより図りたいと考えました。

3社の皆さんには、競合の関係を超えてお客様に楽しさや新しさを提供しませんか?と呼びかけさせていただきました。断られるかなと思っていましたが、一緒にやることに意味があると皆さんがおっしゃってくださいました」(宮さん)

各社とも快諾し、企画がスタートした。どれもワクワクするアイテムばかり。美味しさはもちろん、形状や規格など何度も試作を繰り返したという、いずれも力作揃いだ。

写真右2番目から左へ順に、「セブン-イレブンジャパン」のシニアマーチャンダイザー・宮賢二さん、「株式会社明治」のカカオマーケティング部・杉山詩織さん、「森永製菓株式会社」のマーケティング本部菓子マーケティング部・吉積優さん、株式会社ロッテの第一ブランド戦略部・光山京太さん

和洋折衷やシーンを選ばずに食べられるロッテのチョコは?

コラボ第2弾の注目アイテムを見ていきたい。

ロッテの「ガーナ ミルク チョコレート」からは、食べ応えのあるこちらの2種類がラインナップ。

「ガーナ ショコラ大福 ミルクチョコクリーム&ガナッシュ」(181円)は、もちもちの柔らかい餅生地で濃厚なガーナミルクチョコクリームとコク深いガナッシュを包んだ繊細な大福。餅は可能な限り薄くしているので、チョコレートも存分に味わえる和洋折衷の美味しさだ。

「ガーナ カカオ de ショコラ」(203円)は、カカオの実を模したパン生地に生チョコ入りホイップクリームと、ガーナミルクを使ったチョコクリームを2層仕立てでインしている。チョコクリームのなめらかさと食べ応えが楽しめる一品。

朝食などにもピッタリだろう

ホワイトチョコ好きとして「これ好き〜!」と思ったのが「白いダース ホワイトチョコもこ」(226円・販売エリア:沖縄県除く全国)だ。

ホワイトチョコ市場で売り上げNo.1という「白いダース」とセブンで人気のシュースイーツ「もこ」の組み合わせ。もっちりとした生地の中にホワイトチョコクリームとホワイトチョコガナッシュが詰まっている。「ダース」らしい真っ白さが美しく、たっぷり入ったクリームともっちもちの生地がクセになる。

濃厚ながら上品な味わい

再販の2品は、またもやバズるか!?

お客さんからの電話やセブン-イレブンの加盟店などから数多くの再販希望があった商品として、今回再登場したのがこの2品。

2024年に発売55周年を迎えた、明治の「アポロ」は“かわいい”がコンセプト。コラボした「アポロみたいな いちごチョコケーキ」(345円)は、そのかわいさを最大限に再現したケーキだ。

いちごチョコクリームとココアスポンジで構成された2層構造で、アポロの再現度が高いとSNSで大バズリした。見た目のアポロ感だけでなく、中にはミルクチョコクリームとミルクチョコガナッシュが入り、甘酸っぱさと香り高さなど「これは間違いなくアポロだ!」と感激した。

パッケージもかわいい「アポロみたいないちごチョコケーキ」

まるで「ダース」なブロック形状のパンでホワイトチョコクリームを包み込んでいるのが「白いダースちぎりパン」(235円)。クリーミーなミルク感のある味わいを表現していて、「ダース」の濃厚でミルキーな美味しさが感じられる一品。

バキバキの腹筋みたいとも揶揄された「白いダースちぎりパン」

SNSには、本物と並べたり、デコレーションしてみたり、食べ比べたりとみんないろいろな楽しみ方でアップしていたのがとてもユニーク。実に楽しそうだからやってみたくなるし、それは万バズするよねぇ。

バズる商品の人気の秘訣とは?コンビニスイーツにしては驚きの作り方にあった!

今回、宮さんに聞いて驚いたのは、各アイテムについて、実際にその商品とまったく同じ原材料を使って作っているということ。それをパンやケーキなどにアレンジしているにも関わらず、材料のせいなのか味の再現性がとても際立っているのだ。

「毎日、全国の多くの工場で作って良品をお届けするというところまでを担っています。全国各地にオリジナルの商品を作っていただいている、洋菓子や和菓子、パンなどの工場があるので、こうしたアイテム作りが可能になっています」(宮さん)

これらは各地の工場にて手作業で作っているのだと聞いてさらにビックリ! だからこそ、あの繊細なアポロのいちご部分なども再現できているのか。

オリジナルの商品に対して、こうした製造に携わる各社のインフラがあるからこそと宮さんは感謝の念を述べていた。

そのほかにも魅力的なアイテムが並ぶ

宮さんの話からは、いかに各社で大切に育まれてきたブランドを尊重しながら、お客さんの期待を上回る美味しさや再現性の高さを大事にするかという緊張感が伝わってきた。もちろん、お客さんや加盟店の方々の支持も得る必要もあるんだものなぁ。

2月14日まで行われているのは、Xでのセブン-イレブン ジャパン公式のアカウントフォロー&引用ポストキャンペーン。抽選で50名に1万円のQUOカードが当たる。

正直なところ、コンビニは割高感があるため、普段はあまり利用しないのだが、こういうオリジナリティ溢れる商品たちにはとても心惹かれる。実際に私のように普段は店舗に来ない人たちもこうしたキャンペーンの周知により、足を運ぶケースも多いのだそう。私もまた食べたいアイテムばかりなので、セブン-イレブンの甘いワナにワクワクしながら引っかかってしまうのだろう。

「7P白い生チョコバー」(289円)

文・写真/市村幸妙

いちむら・ゆきえ。フリーランスのライター・編集者。地元・東京の農家さんとコミュニケーションを取ったり、手前味噌作りを友人たちと毎年共に行ったり、野菜類と発酵食品をこよなく愛する。中学受験業界にも強い雑食系。バンドの推し活も熱心にしている。落語家の夫と二人暮らし。

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