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正解:ぬっぺいじる
八杯汁は、岩手県を中心に親しまれている精進料理で、豆腐や野菜にとろみをつけた汁物です。地域によっては「はちはいじる」と呼ばれることもあります。
なお、似たようなとろみのある汁物は全国各地に存在します。たとえば長野県では「おのっぺ汁」、新潟県では「のっぺ」と呼ばれるなど、地域によって名称や具材は異なりますが、どれも郷土料理として大切に受け継がれてきた点では共通しています。
この料理の最大の特徴は、長芋や大根おろしを泡立て器でふんわりするまで混ぜ、食べる直前に熱々の汁にかけるという点です。豆腐は細切りにして食べやすくし、だしには煮干しや干ししいたけの戻し汁を使うことで、優しい出汁の旨みが広がります。
一般的には肉類を使わない精進料理であることから、法事や仏事の場で供されることが多くあります。
名前の由来は「ぬるっと」「のっぺり」とした見た目や食感にあるとされています。
ちなみに、はちはいじるという名前の由来は、豆腐一丁で八杯分の汁が作れるから、美味しさのあまり八杯もおかわりしてしまうというからなど、諸説あります。
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