今回、表参道ヒルズで展開される期間限定のパフェは、この1年がんばってきた自分や大切な人への「ご褒美」がテーマ。夏に行われたキャンペーン「大人のかき氷」と同じく、8店舗が参加し、世界各国や街をイメージして作られています。
結論からいうと、今回食べた本館3階の3店舗だけでも限定で終わるのはもったいないほどのクオリティでした! 早速紹介していきましょう。
クリームの甘みとイチゴの酸味のバランスが秀逸『ゴールデンブラウン』
まず訪れたのが『ゴールデンブラウン』。
イギリスの『MONOCLE MAGAZINE』が選ぶ「世界のレストランBEST50」に、ハンバーガー専門店として唯一選出された名店。中目黒の本店に次ぐ2店舗目です。
1920年代、禁酒法時代のアメリカをイメージした店内で、牛肉100%のパティを使用した20種類以上のハンバーガーがいただけます。
「苺とマスカルポーネのショートパフェ」1650円
上から、積み上げられたイチゴ(とちおとめ!)、イチゴとマスカルポーネのアイス、イチゴのピューレ、自家製マスカルポーネのクリーム、イチゴのブランマンジェがきれいに重ねられています。
タテに掘って食べ進めていくと、イチゴの酸味、マスカルポーネの甘みが交互に繰り返されます。これぞパフェの醍醐味です。食後はほのかに残る甘みが、いい余韻をもたらしてくれます。
もうひとつお伝えしたいのが、カップの最後にもイチゴが入っていること。この手のパフェはだいたい最初に果物が出たらそれで終わり。あっても小さかったりするので、最後まである程度残しておきがちですが、このパフェはその心配は皆無。安心してはじめからイチゴを食べられます。
コーヒーでもお酒でもなんでもこいな逸品。ハンバーガーの食後のデザートでも十分楽しめそうです。
ビターな風味とボタニカルの香りで大人の風情『フラテリパラディソ』
続いては、オーストラリア発のイタリアンダイニング『フラテリパラディソ』へ。カウンター、テーブル席、ソファ席とさまざまなシーンで利用できる店内は約140席。表参道ヒルズの中でも屈指の広さを誇ります。
素材を重視したシンプルな料理に定評があり、ランチは週替わりメニューも用意。買い物客はもちろん、近隣で働く人たちも数多く利用しています。
「ズッパ イングレーゼ」1950円
イタリアの伝統的なデザート「ズッパ イングレーゼ」をパフェ風にアレンジ。9層から成るパフェはまさに贅沢そのもの。
炙ったイタリアンメレンゲで蓋をした下には、エスプレッソを使ったチェイルを細かく砕いたもの、マスカルポーネクリームを使用したカスタードクリーム、パールクラッカン(チョコ)にチョコクリームで、カリッサクッの楽しい食感とビターな味わいが続きます。
グラスの中央部分に進むと、数々のベリー類が出現。取り囲むように、ビスコッティが配置されています。フィレンツェ発のリキュール「アルケルメス」がたっぷりと染み込み、噛むとハーブのボタニカルな香りが口中を支配します。
それも納得。こちらで使われている「アルケルメス」は、世界最古の薬局『サンタ・マリア・ノヴェッラ』のもの。一般的なものと比べて、ハーブの香り方が違います。
マスカルポーネクリームを挟んだのち、最後に現れるのがアルケルメスのジュレ。カルダモンを煮出したものにレモン、フランボワーズのジュレ、少しローズシロップを加え、爽やかな酸味で締めてくれます。
なお、ワインペアリング付きのメニュー(2500円)もあるので、これだけでも満足できますし、もちろん食後に頼んでもピッタリでしょう。
甘じょっぱさが秀逸なグラスパフェ『バール ア ヴァン パルタージェ』
最後に訪れたのは『バール ア ヴァン パルタージェ』。大阪の人気店『ル・コントワー』による新業態で、正統派フレンチをタパスサイズで楽しめます。
臨場感たっぷりのオープンキッチンで、スタッフとのコミュニケーションもとりやすいです。
「洋梨とピスタチオムース、フォアグラアイスのパフェ」2100円
ワインとのペアリングを楽しむお店らしく、グラスを使ったパフェを提案。これがアート作品のようで、出てきた瞬間に思わず感嘆の声を上げてしまうほどの美しさ。
グラスの中のみならず、グラスを覆う洋梨にも目を奪われます。その洋梨1/2個に加え、コンポート、グラニテ、飴でコーティングしたチップスを合わせて、まるごと1個をこのパフェに使用しています。
そのほか、グラスの中に配されているのが、ピスタチオムース、フォアグラアイス、お店の人気メニュー・フォアグラマカロン、64%カカオを使ったチョコフレーク、クランベリーのジュレ。味がしっかりした素材を使っていながらも、濃厚さを抑えた味付けが施されていて、甘みと酸味のバランスが絶妙。食べていて重さを感じません。
途中で別皿で出されるゆずソースをかけると爽快感アップ。ゆずがしっかりきいていて、ほのかにジンの香りがふわり。より軽やかになります。
個人的には、フォアグラマカロンに感動。フォアグラテリーヌをレモン風味のマカロンで挟んでいて、濃厚ながらさっぱり。白ワインがほしくなりました。
今回いただいたパフェは、どこも「甘くならないように」「重すぎないように」ということを意識された“おとなのパフェ”。2軒目、3軒目はお酒を使っていることもありますが、食後にお酒と合わせていただきたいと思いました。
その他、5種類のご褒美パフェもチェック!!
ほかにも、魅力的な「ご褒美パフェ」が揃っていますので、まとめてご紹介します。
『37 ローストビーフ』の「9種類のフルーツをつかったハワイアンパフェ」1980円
9種類のフルーツががっつり盛られたパフェは、ハワイの朝食の定番「アサイーボウル」をアレンジ。
パイナップルのパウンドケーキはもちろんのこと、クリームやソースもすべて自家製。こだわりを感じます。
『築地玉寿司 ささしぐれ』の「茶碗プリンパフェ」700円
唯一の和パフェが、寿司屋さんの自家製プリンパフェ。ふんわりなめらかな舌触りのプリンは、茶碗蒸しの製法で作られています。
そこに、日本の甘味・抹茶アイス、白玉、小豆、黒蜜、栗の甘露煮をトッピング。寿司にパフェとご褒美尽くしでご堪能あれ。
『ワインショップ・エノテカ&バー』の「ポートワインのアフォガードパフェ フォンダンショコラを添えて」1650円
「ポートワインのアフォガードパフェ フォンダンショコラを添えて」。
1日限定10食。お店は本館3階にあります
ヨーロッパを中心に約600種類を取り揃えるワインショップからは、フォンダンショコラをのせたあったかパフェが登場。
ショコラの下にある、バニラとピスタチオのアイスクリーム、グラノーラを楽しみつつ、20年熟成したポートワインをたっぷりとかけると、一気におとなの装いに。ひとつで2度美味しいです。
『コスメキッチン アダプテーション』の「ピスタチオとラズベリーのウィンターリッチパフェ」 2398円
「ピスタチオとラズベリーのウィンターリッチパフェ」。
限定数なし。11月10日〜12月31日提供。お店は本館B2階にあります
「おいしく食べて、心も体も美しくなる」をコンセプトにしたカフェレストランでは、ヴィーガン&グルテンフリーのスペシャルパフェを提供。
ピスタチオを使ったクリームとアイスクリーム、ラズベリージャムをメインに、大麦グラノーラや米粉のケーキ、フレッシュラズベ リーなど厳選素材で甘酸っぱく仕上げています。アッサムティー付きもあります(2695円)。
『インパーフェクト』の「洋梨香るショコラパフェ」1100円
洋梨のジュレとチョコレートを中心に、キャラメルケーキやグレーズドナッツといったお店の人気商品をトッピング。食べるごとに変わっていく食感が面白いです。
ジュレに使う洋梨は、傷がついたり生産調整で捨てられる果物を使用。食品ロスの削減にも貢献しています。世界や社会にもWell(よい)素材を掛け合わせた商品を販売している同店らしいパフェに仕上がっています。
「OMOTESANDO HILLS CHRISTMAS 2021」とあって、吹き抜け大階段には、高さ約7mの「サステナブルクリスマスツリー」が設置。20分ごとに約2分間の音と光の特別演出があります。
クリスマス気分を盛り上げながら、ご褒美パフェを食べて、この1年の労をねぎらってくださいね。
[住所]東京都渋谷区神宮前4-12-10
[電話番号]03‐3497‐0310(総合インフォメーション)
[営業時間]ショッピング・サービス・カフェ/11時〜21時※日〜20時
レストラン/11時〜23時(22時LO)※日〜22時(21時LO)
※日曜が祝日、休前日の場合、月〜土の営業時間(日曜を含む連休最終日は日の営業時間)
[休館日]不定休(年3日あり)
[交通]地下鉄銀座線ほか表参道駅A2出口より徒歩2分、地下鉄千代田線ほか明治神宮前(原宿)駅5番出口より徒歩3分、JR山手線原宿駅表参道口より徒歩7分
取材・撮影/編集部
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