ライター・カーツさとう、輔老心、編集・武内。立ち食い蕎麦店取材の多くを担当したおじさん3人による覆面座談会。
ボツ企画、感動の味、店語ります!
武:SNSで再生数が多いだけでなく、マンガやテレビでも題材にしたものがあって、立ち食い蕎麦って今、ちょっとしたブームだと思うんです。で、今回の特集をやってみようとなったわけですが……
輔:企画が動き出す前の打ち合わせだと、もっといろんなテーマを考えていたよね。
カ:初めての立ち食い蕎麦ね。オレが宇都宮で、武内氏が明大前、輔老さんは京都で、いまだに食べたメニューまで覚えていて。みんなも覚えてるに違いない!みんなの初めての味を集めてみようって話もしてました。
輔:今はもうない店があって断念しちゃいました。他に2000円で好きなだけトッピングをして贅沢蕎麦を作ろうなんて話も。ただ、そもそも丼にのらないだろってことでこれもボツに(笑)。
武:で、本当においしいお店を集めることになったんです。ところが……
輔:取材拒否が予想以上にあってんな。
武:はい。日比谷線沿線、京王線沿線、東急沿線……とかのお店でダメでした。スタッフ不足や高齢化。あとはメディアに出たことでキャパを超えた客が来たことがトラウマになってるとかもありました
輔:そんな理由もあるんか!それにもめげず、過去掲載店も含めて今回取材したお店はどこもおいしかったわ。
カ:そもそも立ち食い蕎麦ってお腹が空いた時にパッと食べたいものであって、失礼だけど、味には期待薄っていうか。だから旨い店に出合うとテンションが上がりますよね?
輔:それそれ!ツユがきちんとダシを取って作られていたり、天ぷらが揚げたてだったり、肉が想像以上にのっていたりするとうれしかったりする。
武:あと、イスがあっても立ち食いを謳っているところ!
カ:コロナ禍で密集を避けるためにイスを置くことになった店もあれば、安い、旨い、早いという立ち食い蕎麦の心意気で作っているからというのが理由だったりも。
輔:いいよね。密着取材して分かったのは、とにかく大変ということ。11時の開店に向けて起床は4時半で、仕込みは6時から。で、ほぼ立ちっぱなしで営業して、閉店後は翌日の準備……。
カ:”たかが”と思わず、この料金で楽しんでもらいたい、その姿勢も知ってほしい。
武:取材を通じて一杯への愛おしさがグッと増しました。
文/編集部、撮影/西崎進也(やしま)
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