9月に入りましたが、まだまだ暑い日が続きます。皆さま、夏バテしてませんか?こんな時は、先週取り上げた「焼肉」、そしてやはり「うなぎ」を食べたくなりますね。そこで今回は、「東京中央線のご当地うなぎ」を取り上げたいと思います。名物料理は、「うなぎ串」です。筆者は長年、JR中央線沿線に住んでいますが、特に中野駅界隈から国立駅にかけて、うなぎを串焼きで提供するお店が数多くあります。うなぎ好きにはたまらないまさに「うなぎ串料理店の聖地」です。今日はその中から、歴史と知名度と雰囲気のすべてにおいて推しのベスト3をご紹介したいと思います。
畏怖の念すら覚える佇まい、国立の名うなぎ酒場「うなちゃん」
まずは、国立駅からすぐの『うなちゃん(東京都国立市)』です。大学時代、このお店の近くに住んでおり、格別の思い出があります。学生の分際でうなぎなど100年早い。しかもカウンターに座っているのは地元の常連ばかりで、めちゃくちゃ入りにくい。こんな気の小さい学生でしたが(笑)、あるとき意を決してのれんをくぐったのでした。お酒を飲み始めて40有余年。あの時のことは今も忘れません。大人の階段を上った最初の瞬間かも(笑)。ただ、今でものれんをくぐるには勇気がいります。それほどまでに、畏怖の念すら覚える佇まいを持ったお店です。
一階は14席ほどのコの字カウンター。みな顔なじみのようで、最初は少し肩身が狭く感じます。けど、ビールを飲めばだんだん慣れてくるのも酒場の魅力です。帰るころには隣の女性とビール談義をしていました(笑)。さて、メニューはいたってシンプルです。「おまかせの串焼き」と「うな重」がメイン。他は漬物くらいです。最初に出てきたお通しは、うなぎのレバーの佃煮のようです。最初につまむにはぴったりですね。
串焼きを待ってる間は、うなぎの煙を肴にビールを飲みます。店内では、お客様同士のビール品評会が始まりました。「あれがおいしい」「これが旨い」と、酒場あるあるですね(笑)。
おまかせ串は、勝手に出てきます。この日は「串巻き」「肝焼き」「ヒレ焼き」「くりから焼き」「一口かば焼き2本」でした。後でご紹介する2店にも共通する部位を、少し解説を交えながら進めたいと思います。
まずは「串巻き」です。うなぎの身を細く切って串に巻きつけたもので、まさにうなぎのおいしさが溢れる一皿です。
続いては、「肝焼き」。肝臓以外の内臓全てを焼いたもので、独特の歯ごたえと苦味があって、旨い。
続いて、「ヒレ焼き」と「くりから焼き」が出てきました。「ヒレ焼き」はうなぎをさばく際に取れる背びれや腹びれを串にぐるぐると巻きつけて焼いた串料理です。そして、「くりから焼き」は、うなぎの身をねじって串に巻き付け、香ばしく焼き上げた一串です。その名の由来は、剣に龍が巻きつく「倶利伽羅剣(くりからけん)」の姿に似ていることにちなんでいるとか。なかなか奥深い「うなぎ串」の文化です(笑)。
一口かば焼きはその名の通り、うなぎの身を一口サイズで楽しめます。
串焼きを堪能して最後にいただくのは、やはり「うな重」です。学生の頃は、串焼きだけでしたが、まさに大人の階段を上って「うな重」に登頂。いやー、大満足のコースでした。
皆さまも、勇気をもって「うなちゃん」ののれんをくぐってみてください。めくるめく、うなぎ料理に出会えるはずです。


















