旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
(2022年11月21日追記:読者の方からのご指摘を受け、補足説明として編注の内容を追記させていただきました。ご了承ください)
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:かれい
難易度:★★★★☆
煮つけだけじゃない!! 刺身でも美味
かれいとひと口に言ってもさまざまな種類があります。ただ、多くのかれいは11月以降の冬に旬を迎えます。
写真を見て、ひらめと勘違いした人も多いのではないでしょうか? ひらめとかれいの違いは、内臓がある腹側を手前(下向き)にして置いた時、頭が左にくるのがひらめ、右にくるのがかれいです。
(編注:基本的には日本近海に生息し、水揚げされるカレイの見分け方としては「左ヒラメに右カレイ」が正しいと言えるのですが、ごく一部それに当てはまらない個体もいます。釣り人は口で判断します。具体的には、カレイはゴカイなどの虫などを餌とするため歯が少なくおちょぼ口ですが、ヒラメは魚を餌とする魚食性のため、口が大きく歯が生えています)
また、かれいは他の魚とは異なり、片側に目がついていて、目があるほうが表で皮の色は黒褐色または褐色、ついていないほうが裏面で白色となります。
かれいの代表的な調理法は、煮魚や一夜干しなど、基本的には加熱調理をする魚のイメージが強いですよね。しかし、刺身にしても美味しい魚です。実は、回転ずしなどのエンガワはひらめではなく、かれいであることも多いのです。
ただし、どの魚でも同じですが、鮮度が良くなければ刺身としては食べることができません。かれいは刺身にできるほど鮮度の良いものが市場には出回っていないというのが実情のためスーパーなどで刺身を見かけることがないのです。ちなみに、お寿司屋さんでは旬の時期には寿司ネタとして使われています。
ひらめと比較すると身が硬いため、刺身は薄造りにされることが多いようです。
かれいの煮つけといえば、子持ちかれいを連想するかと思います。子持ちかれいが美味しくなるのも冬から春の寒い時期と言われています。
美味しいかれいの見分け方
丸ごと1匹を購入する場合は、お腹にハリがあって表面につややぬめりがあるものを、裏側は真っ白でつやがあるものを選びましょう。切り身の場合は肉厚で身に弾力があって透明感のあるものが新鮮な証拠です。
かれいの注目栄養素
良質なタンパク質がとれる白身魚ですが、大きな特徴は、骨を作るうえで欠かせないカルシウムの吸収を促すビタミンDの含有量の多さです。エンガワの部分にある骨をパリパリに揚げた唐揚げにして骨も食べればカルシウムも同時にとることができますね!