今やコーヒーの街として名を轟かす清澄白河ですが、ちょっとお待ちを。実は美味しいお酒が飲める店もちらほらあります。のんべえライター・本郷明美が、コーヒーのち酒ときどき銭湯で街を散策しました。
画像ギャラリー昼のコーヒーから個性派店が待つ夜へ
昼のお楽しみ、コーヒー一杯目は『オールプレス エスプレッソ』へ。「マキアート」(430円)は、エスプレッソの深い味に滑らかなミルクが調和する。「美味しかった」と女性スタッフに声をかけると「よかったです!」と笑顔。コーヒーへの愛を感じ、うれしくなります。
『sunday zoo』は、ご夫婦で営んでいるらしいこぢんまりとしたカフェ。奥様が「どんな味がお好みですか?」と聞いてくれる。「酸味が少なめで、苦みが強いものを」と伝えるとエルサルバドル産の『ラ・ホヤ』という豆をチョイス。ご主人が目の前でドリップしてくれるコーヒーは香りも良く、味もドンピシャ好みである。丁寧に淹れてくれる一杯を、ゆっくりと味わいたい。
さて、夜の部に入る前に、ひとっ風呂。『辰巳湯』は、なんと露天風呂がある素敵な銭湯だ。よく温まって気分もスッキリ。
『酒と肴 botan』は、和服姿の女将が出迎えてくれる小料理屋。「のれそれレモン醤油」(700円)の食感に舌が喜び、お酒が進む。続いて『Le Delizie Del Mondo』へ。地元の方々らしき客でにぎわう気楽な雰囲気だ。「メニュー以外に、『カツオの藁焼き』がありますよ」とのマダムのひと声に飛びつく。凝縮されたカツオの旨み、燻された香りがとてもいい。『フジマル醸造所』はワイナリーに併設されたレストランで、自社製ワインをいただける。「樽詰めワイン」が実にフレッシュ! ほのかに発泡が残る、ワイナリーならではの味はくせになる。
それぞれに味があって、おもしろい店揃い。夜の清澄白河、なんだかいいぞ。ぶらぶらとそぞろ歩けば、いい店に出合える予感100%なのである。
門前仲町・清澄白河を歩くなら、ぜひ近隣の寺院にもお参りして、地元の歴史に触れてみましょう。
成田山 東京別院 深川不動堂
大栄山 永代寺
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