バーや居酒屋の営業時間“外”を活用して、脱サラや脱OLした腕自慢たちがランチタイムに勝負。いま大阪では、「宿を借りて」オリジナルレシピで起業を目指すヤドカリカレーが一大ムーブメントになっている……。
画像ギャラリー大ブームの「ヤドカリカレー」。穴場中の穴場、スパイシーな『レベルカレー』をチェック!
バーや居酒屋の営業時間“外”を活用して、脱サラや脱OLした腕自慢たちがランチタイムに勝負!
いま大阪では、「宿を借りて」オリジナルレシピで起業を目指す、ヤドカリカレーが一大ムーブメントになっている。
ヤドカリカレーの大きな特徴として、宣伝はあくまでSNS頼り。
それゆえ、お客自らがツイッターやインスタなどで検索しないと見つけられないのだ。
現在、大阪市内には100店舗以上のヤドカリカレーがあるといわれ、大半は第3のカレーと呼ばれる個性豊かなスパイスカレー専門だ。
ドレッドヘアを束ねてオリジナルカレーを提供するのは大阪・本町にある『レベルカレー』のオーナーシェフ大山琢也さん。
本町といえば市内で最も大きなオフィス街。
サラリーマンやOLのお客が9割という同店に、レゲェエの本場ジャマイカ仕立てのカレーがキリリと際立つ!
しかも、この店、本来はロックバーなのだ。
「僕はもともと、レゲエバーを経営していたんですが、
約3年半前からココでヤドカリ。
ランチ営業を始めたんですね。
オープン当初の半年間は、スパイスの調合に試行錯誤でした」
無数にあるスパイスをどう生かすか。
スパイスの引き算をはじめて、ようやく今の味に仕上がったそうだ。
「香りに効くスパイスだったら油と一緒に風味付けに活用したりして、
20数種類のスパイスを調合しながら完成させたんです」
スパイスカレーといっても日本人好みに大幅なアレンジが加えられている。
大半のヤドカリカレーと同様、出汁がキメ手。
カツオや昆布出汁の旨味が、見事に凝縮。
さらに、ジャマイカのジャークチキンは前日から煮込んで、提供前に焼く。
この工程によって風味が格段にアップするのだ。
「順番が本当に重要なんです。
味噌汁を作るときも先に出汁を取りますよね。
カレーでも先に出汁で、あとでスパイスを入れて調合する。
この順番ではないとバランスも悪い」
辛さの調整はブラックペッパー。
この刺激的な辛さを、ご飯の上に盛り付けられた大根とにんじんの甘酢ピクルスで緩和させる。
ターメリックライスと雑穀米の2種類から選べる、Wカレー(950円)は、売り切れ次第終了。
ヤドカリカレーを食べれば、そんな貴方も『カレー通』を気取れるハズだ!
レベルカレー
[住所]大阪市中央区南本町3-3-23
インペリアル船場ビル2F
[TEL]なし
[営業時間]11:30~15:00
(売れ切れ次第終了)
[定休日]日・祝
加藤 慶(かとうけい)
大阪在住のライター兼カメラマン。週刊誌のスクープを狙う合間に関西圏の旨いモンを足で稼いで探す雑食系。
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