私事で恐縮だが、今年の夏休みは少し後にズラして、ずっと前から行きたかった台湾へ行く予定。牛肉麺や魯肉飯、小籠包などを食べまくろうと思っている。それだけに、今、私は「台湾」というフレーズに敏感になっているのだ(笑)。 ってことで、名古屋に居ながら本場台湾の味が楽しめる店を発見した……。
画像ギャラリー台湾&ベトナム好き姉妹が営むアジアン食堂『花果(ホアクア)』で絶品台湾メシ
私事で恐縮だが、今年の夏休みは少し後にズラして、9月前半にとろうと思っている。
ずっと前から行きたかった台湾へ行く予定。
牛肉麺や魯肉飯、小籠包などを食べまくろうと思っている。
それだけに、今、私は「台湾」というフレーズに敏感になっているのだ(笑)。
ってことで、名古屋に居ながら本場台湾の味が楽しめる店を発見した。
その名も『花果(ホアクア)』。
2003(平成15)年に瑞穂区で創業し、5年前に現在の昭和区台町へ移転したという。
店を切り盛りしているのは、公文加奈子さん(右)と妹の亜弥子さん(左)。
2人とも大のアジア好きで、亜弥子さんは台湾に留学して、料理やお茶を学んだ経験を持つ。
「台湾やベトナムで食べたものが本当に美味しくかったんです。
レストランのような高級な料理ではなく、現地の人が日常的に食べている素朴な家庭料理を紹介したいと思ったんです。
今でも年に1回は台湾かベトナムに足を運んで、現地の味を研究しています」
と、加奈子さん。
現在、メニューは、フード約20種類とスイーツ約10種類、ドリンク7種類、中国茶6種類がそろう。
なかでも店のイチオシは、「魯肉飯セット」(800円)。
魯肉飯は、八角やシナモンなどのスパイスと醤油で煮込んだ豚肉と味付け卵をのせたシンプルなご飯ものだ。
これに日替わりのスープと小鉢が2品付く。
「豚肉は骨付きのものをじっくりと煮込んでいます。
骨から出る旨みも楽しんでください」と、亜弥子さんの言うとおり、豚肉の旨みとスパイスの香りが絶妙にマッチして、ご飯が進みまくり。
実は私、魯肉飯を食べるのは初めてだったが、大満足だった。
台湾旅行が、ますます楽しみになった(笑)。
ココはスイーツも評判がよく、加奈子さん・亜弥子さん姉妹が勧めてくださったのが、「桂圓紅棗(グエィユェンホンザオ)」(580円)。
漢方薬にも用いられる紅ナツメや龍眼、ハスの実、クコの実などをじっくりと煮出した台湾のデザートスープだ。
台湾産の赤砂糖のすっきりとした甘みが具材の風味と相まって、ひと口味わうごとに夏の疲れた身体をじんわりと癒やしてくれる。
血行不良や冷え性、美肌にも効果があるといわれていて、夏は氷入りのアイスのほか、冬はホットも用意している。
今でこそアジアやエスニックの店は名古屋でも定着しつつあるが、オープン当初は苦戦を強いられたことだろう。
自分がこれまで食べたことのない料理に抵抗を感じるのが、保守的な名古屋人気質なのだ。
「たしかに、なかなか受け入れてもらえなくて大変でした。
でも、最近では近所に住む方や近くで働いてらっしゃる方がお昼ご飯や夕飯に料理をテイクアウトすることも多くなりました」
と加奈子さん。
今では9種類のテイクアウト用のお弁当も用意している。
なかでも人気なのは、タイ料理をベースにアレンジした「チキンヤムヤムサラダ弁当」(620円)。
茹でた鶏もも肉とたっぷりの野菜、ご飯に甘酸っぱいドレッシングをかけていただくヘルシーな一品だ。
暑くて食欲が失せがちなこの季節でも美味しく食べられる。
台湾やベトナムのビールも用意しているそうなので、今度は夜に訪れたいと思う。
花果
[住所]愛知県名古屋市昭和区台町3-3-1
[TEL]052-851-1177
[営業時間]10時~19時(木は~14時)
[定休日]火曜
永谷正樹(ながや・まさき)
1969年生まれのアラフィフライター兼カメラマン。名古屋めしをこよなく愛し、『おとなの週末』をはじめとする全国誌に発信。名古屋めしの専門家としてテレビ出演や講演会もこなす。
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