かつて貝類が豊富にとれた江戸で、庶民に親しまれた冬の蕎麦が、この“あられ”。今ではほとんどお目にかかれない古典種物を、明治2年創業の老舗はしっかりと守り続けている。
画像ギャラリー室町砂場(最寄駅:神田駅)
一度は食べたい、伝統を受け継ぐ古典蕎麦
市場から毎日届く新鮮な青柳の貝柱のなかでも、特に大粒で割れや欠けのない身だけを職人がひと粒ずつ選別。蕎麦の上に焼き海苔を敷き、こんもり盛りつけている。熱々の汁を注げば、磯の風味と上品な旨みがあふれ、噛めばシャクシャクと音が鳴るほどの歯応えが心地良い。毎年貝柱が大きく育つ11月から4月頃までの限定の逸品だ。
あられそば
時価(2500円~3000円)
おかめそば
1400円
ごま豆腐、そば味噌
500円、550円
室町砂場の店舗情報
撮影/西﨑進也 取材/井島加恵
2019年1月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
画像ギャラリー