うな重、蒲焼き、白焼き……。うなぎ料理といえば、このあたりが定番ですが、和食の枠を外れたうなぎ料理はないのだろうか。ということで、探したところ中国料理店を中心に発見! 中華なうなぎ料理をご覧あれ。
画像ギャラリーホテルの中国料理で食べられる「うなぎの白蒸し麻辣煮込み」
中国料理 彩龍(さいりゅう)
横浜
伝統的な広東料理がベース。9月末までの限定で登場したうなぎの白蒸しは、ふんわりした身と豆板醤ソースがよく絡む。
昼は土鍋に入って提供。ご飯とスープ、デザート付き(ご飯はお代わり自由!)で3500円。
■中国料理 彩龍(さいりゅう)
[電話番号]045-411-1188
[営業時間]11時半〜20時(19時最終入店)
※緊急事態宣言発令中のため、2021年9月12日まで
11時半〜16時半(15時半最終入店)、16時〜20時(19時最終入店)
土・日のみ営業
[休み]月・火
[交通]JR京浜東北線ほか横浜駅西口から徒歩1分
六本木ヒルズの人気中国料理店による夏の定番「鰻炒飯」
中国料理 ゴールデンタイガー
六本木
点心師が作る餃子や土鍋ごはんなどを、古き良き雰囲気の中で楽しめる。
「鰻炒飯」は夏の定番。うなぎの脂と香ばしいチャーハンが絶妙。きゅうりや枝豆の食感もいい。
2021年は9月15日まで。
■中国料理 ゴールデンタイガー
[電話番号]03-5772-5580
[営業時間]11時〜23時(22時LO)
※当面は〜20時(19時半L0)
[休み]施設に準じる
[交通]地下鉄日比谷線ほか六本木駅1C出口から直結
多彩なうなぎ料理でも珠玉の逸品「鰻紹興酒煮」
心天
人形町
愛知三河産の活けうなぎを注文後にさばく串焼きや、西京焼など多彩なうなぎ料理が揃う。
中でも、中国・福建省出身の店主・林 成さんならではの逸品が「鰻紹興酒煮」。紹興酒とラー油が新たなうなぎの味わいを引き出す。
■心天
[電話番号]03-3249-9400
[営業時間]16時〜23時
[休み]無休
[交通]地下鉄日比谷線ほか人形町駅A2出口から徒歩3分
味に深みをもたらす うなぎの旨み成分に感嘆
うなぎを使った中国料理、いただいたのは3軒。そのうちの1軒「横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ」の『中国料理 彩龍』総料理長・呂 炳耀さんによると、中国でもうなぎを食べる人が増えているそう。日本と違って焼きではなく、揚げがメイン。シビ辛の味付けが好まれているとか。キンモクセイのジャムと合わせたり、味噌で炒めたり、煮込んだりという具合。
呂総料理長が手掛けるうなぎ料理は揚げではなく、日本寄りの蒸し。青山椒の香りがふわっと鼻孔をくすぐり、うなぎをつまむと肉厚。蒸しがきいていてふんわりしている。豆板醤と酒醸ベースの旨辛ソースがよく絡む。ニラ、冬瓜、パプリカ、丸にんにくなど野菜もたくさん入っていて、食べ応え十分。旨い!
続いては、うなぎ居酒屋『心天』の逸品。ピリ辛の紹興酒ダレをまとったうなぎは、柔らかくプリッと弾力あり。煮込み料理はうなぎエキスが煮汁に染み出し、旨みが増すのだろう。
最後は、『ゴールデンタイガー』の「鰻炒飯」。ボリューミーなチャーハンに目がいくが、カットされたうなぎがたっぷり。米粒をコーティングする油と、うなぎの脂で旨みマシマシ。
中国料理の技法で調理することで、うなぎの旨みが他の食材と合わさり、全体にコクが出て、美味しくなる。そんな印象を受けた。もっと増えてもいいなぁ。
撮影/石井明和(心天)
※状況により営業日、営業時間が変わります
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