コロッケ、ハムエッグ、明太子…人気のおかずの多くは、惣菜パンとして商品化されています。皆さんのおススメ商品は何でしょうか?個人的なお気に入りは断然「ちくわパン」です(北海道出身です)。 JR東日本のエキナカの「NewDays」「NewDays KIOSK」で開催中(9月27日まで)の「北海道フェア2021」で、そのちくわパンがラインアップされていると聞いてチェックしました。ちくわパンといえば、札幌の人気パン店「どんぐり」が発祥です。どんぐりのちくわパンとの比較もしてみました。
画像ギャラリーちくわパンは札幌の人気店「どんぐり」発祥の惣菜パン 味のカギは玉ねぎの水分量
ちくわパンは札幌市を中心に店舗を構える人気パン店「どんぐり」発祥の惣菜パンです。特長としてはそのものズバリで、ちくわがもっちりとしたパン生地に包まれています(どんぐり以外のパン店の商品では、ちくわがパンの上に乗っているものもあります)。「なぜちくわなのだ?」と思う方も多いでしょう。商品誕生のきっかけはお客さんから「お弁当に入っているちくわをパンにしたら面白いんじゃない?」と言われたことに由来するそうです(「どんぐり」公式ホームページより)。
どんぐりのちくわパンは、かつて北海道に住んでいた頃に自宅から札幌へ出かける際に、よくいただいていました。ちくわパンはもっちり生地のパンに、プリっとしたちくわとツナサラダが絡み合う三重奏!たまらない旨さがはじけます。この美味さ、もしや悪魔的なカロリーなのか?と調べてみましたが、293キロカロリーと、一般的な総菜パン(セブンイレブンで発売する「コクと旨味のカレーパン」が287キロカロリー)の値と言っていいでしょう。
「1店舗で300~400個ほどで、ちくわパンを扱う9店舗で多い時で大体3000個ほど製造しています」と話すのは、どんぐり店舗統括チーフの菅原健さん。誕生から30年以上が経つ商品ですが、現在も不動の人気ナンバー1です。
菅原さんによると、ちくわパンのちくわは、食品メーカーの「紀文食品」(本社・東京都)に特注し、パンと合わせた際に美味しく食べられるように専用のちくわを使っています。それだけでなく、ちくわの中にはさまれているツナサラダにもこだわりがあります。入っている玉ねぎの水分量の管理は美味しさのカギをにぎるそうです。玉ねぎの水分の絞り方や炒め方で旨味を引き出せるよう、使用する種類によって、職人さんたちが常に最適な水分バランスを模索しています。
星野源さんも大好きなちくわパン
人気俳優でミュージシャンの星野源さんもちくわパン好きの一人です。自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組などでちくわパン愛を公表したことで、どんぐり店舗やファンにも大きな影響を与えました。菅原さんは「私たちは(その発言を)全く知らなかったのですが、(星野さんの)ライブ数日前にファンの方からその旨知らせていただきました。『道外からファンが行きます、ちくわパン売り切れると思うので注意!多めに焼いといてください』と。そうなんだね~と言いながら念のため準備をしました」と言います。実際、当日の反響は予想以上とのことで、特に札幌中心部に位置する大通店は大繁盛だったそうです。
ちくわパンは全国へ どんぐりはオンラインショップをスタート
同店での評判から、他の北海道内でのパン店や地元コンビニエンスストアのセイコーマートでも販売されるようになり、北海道の”ソウルフード“となったちくわパン。近年、北海道だけでなく、大手製パンメーカー「フジパン」(本社・名古屋)からも発売され、全国的な知名度になりつつあります。
個人的に関東圏の店頭で常時見つけるには至らず、最近ではご無沙汰していました。今回のフェアのようにラインアップされていることを知ると、懐かしい気持ちからついつい購入してしまいます。ちなみにどんぐりでは新型コロナウイルスの影響で外出が思うようにできないお客さんのために、2020年の夏からオンラインショップを始めています。入荷状況次第ではありますが、道外の方もちくわパンを購入できるチャンスがありそうです。
「北海道フェア2021」のちくわパンを試食!美味だけどプリッとした噛み応えがほしい
今回のフェアに合わせて「NewDays」を運営するJR東日本クロスステーション リテールカンパニーが開発、発売しました。ちくわの中にツナマヨが入っていて、程よくオイリーな感じがパンになじみます。フェアのちくわパンは切り込みが入った「コッぺパン」タイプのパンにはさまれています。一口かむと、ちくわとパン、そこにツナマヨが混じり合った安定の美味しさです!
ただ、惜しい点が2つ。今回採用されたパンはふんわり感が特徴だったことと、ちくわが半分にカットされたことにより、パンとちくわのいずれも噛み応えがやや物足りないと思ってしまいました。これは個人的に、どんぐりをはじめ北海道で食べてきたちくわパンが、もっちりとしたパンを使用(ちくわがパンに包まれている)し、ちくわを1本丸ごと使ったタイプが多かったことによります。弾力のある噛み応えがちくわパンの大きな魅力なのだと再認識しました。
わがままを言ってしまいましたが、パン自体の味付けは大変美味で、この試食後、別のニューデイズでもう一本購入していただきました。十二分に郷愁の念を満たしてくれる味でした。
フェアでは約200点の北海道グルメを取り扱う
フェアではちくわパンの他にも、セイコーマート製品や北海道のご当地グルメなど約200品をラインアップしています。そんな中で個人的に気になった商品をご紹介します。
「釧路ザンギドッグ」と「ザンギマヨネーズ」
釧路ザンギドッグ
「ザンギ」は北海道名物の鶏のから揚げのことです。発祥は釧路市で、一般的な唐揚げとの明確な違いはないのですが、個人的に食べてきた経験でザンギと唐揚げを比較すると、ザンギには衣に下味がしっかりとついていた印象です。中国語で鶏のから揚げを意味する「炸鶏(ザーギー)」に幸運がつくように運(ん)を入れた、という説が有力だそうです。※諸説あります。
「釧路ザンギドッグ」はザンギが3個入ったずっしりとした総菜パンです。塩だれに胡椒がきいていて、パンチがある味付けです。パンとザンギの間にさりげなく入っているポテトサラダがアクセントになっており、とても食べ応えがある商品です。
「ザンギマヨネーズ」は大ぶりなザンギ1個、ドンッと入った存在感のあるおにぎり(サイズは縦8センチ、横10センチ)。トッピングされたマヨネーズもザンギの旨味を引き立てます。
魅惑のスナック菓子2選!「札幌スープカリーせんべい カリカリまだある?」「白いたべっ子どうぶつ北海道産ミルク使用」
ちくわパンにザンギ、という組み合わせで北海道成分が満たされつつありますが、まだまだ食べたいものばかり。フェアではたまたま大好きなご当地スナック菓子も販売されていたので、紹介します。
「札幌スープカリーせんべい カリカリまだある?」は多くのレストランとお土産事業を展開するYOSHIMIの代表的なお菓子です。本格的なカレーの味をスティック状のせんべいにしました。口に近づけるとスパイスがしっかり香り、ほおばると辛さの詰まったうまみが口の中に広がります。ぜひビールと合わせて堪能したい一品です。
「白いたべっ子どうぶつ 北海道産ミルク使用」は、ギンビスがもともと北海道限定で展開していた商品で、帰省した折に購入していました。プレーンのたべっ子どうぶつも十分に美味しいですが、そこにホワイトチョコがしみ込んで、最強の組み合わせです。もう何個でも食べられてしまいます。
ちなみに今回は「たべっ子どうぶつアクリルスタンド」がセットになったニューデイズ限定の商品を購入しました。おなじみのたべっ子どうぶつのキャラクターたちがとてもかわいいです。こちらはエキナカでのグッズゆえか、電車ごっこを楽しんでいるデザインです。
「北海道フェア2021」は9月27日まで開催中です。通勤通学の途中など、ちくわパンをはじめとした北海道グルメを店頭でチェックしてみてはいかがでしょうか?北海道にゆかりがある方は、あなたの思い出のグルメがあるかもしれません。
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