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ちくわパンは札幌の人気店「どんぐり」発祥の惣菜パン 味のカギは玉ねぎの水分量

「ちくわパン」発祥のどんぐりの店舗(どんぐり提供)

ちくわパンは札幌市を中心に店舗を構える人気パン店「どんぐり」発祥の惣菜パンです。特長としてはそのものズバリで、ちくわがもっちりとしたパン生地に包まれています(どんぐり以外のパン店の商品では、ちくわがパンの上に乗っているものもあります)。「なぜちくわなのだ?」と思う方も多いでしょう。商品誕生のきっかけはお客さんから「お弁当に入っているちくわをパンにしたら面白いんじゃない?」と言われたことに由来するそうです(「どんぐり」公式ホームページより)

どんぐりのちくわパン(どんぐり提供)

どんぐりのちくわパンは、かつて北海道に住んでいた頃に自宅から札幌へ出かける際に、よくいただいていました。ちくわパンはもっちり生地のパンに、プリっとしたちくわとツナサラダが絡み合う三重奏!たまらない旨さがはじけます。この美味さ、もしや悪魔的なカロリーなのか?と調べてみましたが、293キロカロリーと、一般的な総菜パン(セブンイレブンで発売する「コクと旨味のカレーパン」が287キロカロリー)の値と言っていいでしょう。

「1店舗で300~400個ほどで、ちくわパンを扱う9店舗で多い時で大体3000個ほど製造しています」と話すのは、どんぐり店舗統括チーフの菅原健さん。誕生から30年以上が経つ商品ですが、現在も不動の人気ナンバー1です。

菅原さんによると、ちくわパンのちくわは、食品メーカーの「紀文食品」(本社・東京都)に特注し、パンと合わせた際に美味しく食べられるように専用のちくわを使っています。それだけでなく、ちくわの中にはさまれているツナサラダにもこだわりがあります。入っている玉ねぎの水分量の管理は美味しさのカギをにぎるそうです。玉ねぎの水分の絞り方や炒め方で旨味を引き出せるよう、使用する種類によって、職人さんたちが常に最適な水分バランスを模索しています。

 

星野源さんも大好きなちくわパン 

人気俳優でミュージシャンの星野源さんもちくわパン好きの一人です。自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組などでちくわパン愛を公表したことで、どんぐり店舗やファンにも大きな影響を与えました。菅原さんは「私たちは(その発言を)全く知らなかったのですが、(星野さんの)ライブ数日前にファンの方からその旨知らせていただきました。『道外からファンが行きます、ちくわパン売り切れると思うので注意!多めに焼いといてください』と。そうなんだね~と言いながら念のため準備をしました」と言います。実際、当日の反響は予想以上とのことで、特に札幌中心部に位置する大通店は大繁盛だったそうです。

 

ちくわパンは全国へ どんぐりはオンラインショップをスタート

同店での評判から、他の北海道内でのパン店や地元コンビニエンスストアのセイコーマートでも販売されるようになり、北海道の”ソウルフード“となったちくわパン。近年、北海道だけでなく、大手製パンメーカー「フジパン」(本社・名古屋)からも発売され、全国的な知名度になりつつあります。

個人的に関東圏の店頭で常時見つけるには至らず、最近ではご無沙汰していました。今回のフェアのようにラインアップされていることを知ると、懐かしい気持ちからついつい購入してしまいます。ちなみにどんぐりでは新型コロナウイルスの影響で外出が思うようにできないお客さんのために、2020年の夏からオンラインショップを始めています。入荷状況次第ではありますが、道外の方もちくわパンを購入できるチャンスがありそうです。

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この記事のライター

おとなの週末Web編集部 山本
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