アジア最大の食の祭典「FOODEX JAPAN 2022」にて、『おとなの週末』のライター・白石が勝手に選んだ、今年ブレイクしそうな注目の10商品を4回にわたり、ご紹介しています。第3回目はすっきりしたノンアルコールを取り上げました!
画像ギャラリーコロナ禍で爆売れしたと言われているもののひとつが、ノン・アルコール飲料。蔓延防止法でアルコールが出せないため、苦肉の策で置いたレストランも多いだろう。しかし、コロナ禍でなくても、都会と違って車社会の地方であれば、出かけた先で美味しいビールやワインも飲みたくなる。
しかし、どんなノンアルコールでもいいわけではない。ノンアルコールというと、妙に甘かったり、水っぽかったりと、本物のアルコール飲料との落差に涙した思い出しかないのだが、出展しているブースをあちこち飲み比べてみると、どこも各段と美味しくなっている!
南アフリカからやってきた脱アルコールのスパークリングワイン
そのなかでも、味も香りも一番、本物に近い脱アルコール・スパークリングワインが「カプリース」。2種類のシャルドネからアルコールを0.0%まで除いたものだ。
輸入元のパナバックのスタッフさんによると、「南アフリカの名門ワイナリーと弊社が共同開発して完成しました。通常、アルコールを抜くことでボディ感がなくなって水っぽくなってしまう。しかし、このカプリースは凝縮した果実の味わいと強い泡がキリッと味を引き締めてくれています」とのこと。
飲んでいると雑味がなく料理の味を邪魔しないすっきりとしたのど越し。日本の高級ホテルなどでも採用されており、一時は売り切れになったほどだという。通常のワインと比べ、カロリーも3分の1。ドライブや休肝日用に冷やしておいてもいいかもしれない。
■カプリース(CAPRICE)750ml 1500円~
ランチに飲んでも大丈夫! コクのあるノンアルビール
「リモート仕事に慣れた今、今日もビール片手にお仕事中」という呑気な友人、久しぶりに会ったら、顔が丸くなっていた。なんでも、家から出ないから運動不足だわ、ビールのカロリーも高いし、飲めばツマミも食べるしで、だいぶ体が重くなったらしい。おまけに最近はつい飲みすぎて夕方には眠くなるという。
なんとも自堕落な友人だが、似たような私には気持ちがわかる。ならば「ノンアルコールビールは?」と尋ねると、すでに試したという。
「もしかしたら今度こそ美味しいかも? って買ってみたものの、薬品臭がしたり水っぽかったりと、まるでいい思い出がないんだよね」と友人。確かに。ビールっぽくするには添加物がそこそこ必要なのかもしれない。
なので、このFOODEXの会場で「ノンアルコールビール、飲んでみませんか~?」との呼び込みが聞こえるも、さっさと通り過ぎようとしていたのだが……。ところが「あ、これ、旨い!」とつぶやいたバイヤーさんの声が聞こえて、私もUターンしていただいてみることに。
そのノンアルビールとは、ワールド・ビア・アワードなどで金賞を獲得したドイツの「クラウスターラ―」。味は普通のビールに比べ、薄いのだろうと期待せずに飲んでみたら、しっかり苦くてケミカルな味もせず、コクのある味わい。
■クラウスターラ― 缶も瓶も330ml オープン価格
以上、「FOODEX JAPAN 2022」で見つけた、ノンアルコール飲料の紹介でした。第4回目は、思わず気分が上がるお酒を取り上げます。
取材・撮影/白石あづさ
画像ギャラリー